3/23からの展示「Hello,」のこと、作品の話。

Journal 21.3,2018

絵描きの野村浩平さんとの二人展 Hello,
実は作品とはそんなに関係はないタイトルだけど久しぶりに会う友達を見つけて嬉しくって声をかけ合う二人のようにある日突然決まった。
Hello!!
なんだか私達の今の気分にぴったりで、毎日そう言いたくなった。

今回のわたしの作品は生活や食べ物の写真。
それは私達姉妹にまつわるちょっとだけ奇妙な愛する食卓のこと。
わたしには5つ歳が離れた双子の片割れの姉がいる。彼女は14年前にギリシャ人に嫁いでLAに住んでいる。今ではメキシカンに間違えられるほど慣れ親しんだアメリカの彼女の家は私の第2の故郷みたいな、おばあちゃん家みたいな場所で私達は日本でもLAでも沢山の時間を一緒に過ごした。

私は料理が好きだ。
食べるときはひとりか、家族と一緒がいい。だって気を遣わずに伸び伸びと食卓を思いっきりできるから。もちろんあぐらをかいたり、手で鷲掴みにした肉を喰らいたい!わけじゃない。自由演技で食卓とゆうアイスリンクを優雅に滑りたいだけで、自由に止めどなく湧き出る泉のようにWhipクリームをぐるぐると美しく螺旋を描きあげ、誰も見たことがないような色のソースを卓上で作り上げ、好きな部位をスプーンやフォークや箸で彫刻家のように引き算哲学をする。

メキシカンみたいな姉はと言えば、大学生の時に緑のひらひらを総称して「葉っぱ」と呼ぶ才女だった。キャベツもレタスも白菜も全部「葉っぱ」。魚は「KUSAI」or「KIMOI」とゆうネーミング。彼女に市民権を得たのはアップルパイとスパゲッティぐらいで、アメリカへ嫁いだ頃に、何食べてる?と聞いたら毎日スパゲッティ!と幸せそうに言い、1年後にはスポンジボブのパトリックみたいになった。

母の元を離れた姉妹は年に何度か一緒に過ごしていくうちに、気づけば奇妙な食事を次々と作り、呪文のように美味いと叫んだ。私は、私達にしか知らないこの食卓にちょっと愛を感じた。約束をしたわけじゃないし、秘密にしてるわけでもないけどここにしかない事ってある。毎日をじっと見つめると、そんな何かが見える時があるのかもしれない。

ちょっとだけ奇妙な愛する食卓や毎日の中で、私はそれを見たように思う。