Hello,のこと。

Journal 31.3,2018

eat Love
展示タイトルはその筈だった。
ある日、今回の展示で必要なことが「愛!」って閃いた。
直ぐに野村さんにFBのメッセンジャーをした。
奇才でぶっとんだ感じの愛に溢れたテキストを野村さんは壁に書き、私は寄りとか素材感のわかるような姉妹で食べたStrangeFoodっていうテーマで楽しい感じの料理写真だけを展示。当初はその予定だった。愛が全面にでたような明るい展示。

2月××日、空がとても青かった日。
撮影に向かう電車で母からの着信、嫌な予感がして電車を降りて直ぐに折り返した。
聞きたくない内容だった。撮影中に何度も姉から着信。
もうどうなるかわかっていたから、人混みの中を探し音がたくさんある駅のホームに辿り着いてから電話を鳴らした。直ぐに出た彼女が崩れていくのがわかった。私は何も言わずにホームのアナウンスの中で泣いた。

叔父さんはギリシャ人で姉より10も年が離れていて
音楽の仕事をしていて、世界中を飛び回り、私を見つけてはビールを飲もうぜと肩を組みいつもGyozaとSushiとSakeがLove!!と嬉しそうに言った。その明るくて陽気な叔父さんが余命がもう少しだという。

世界は嘘つきだ。
野村さんにメールした。

食べるは、ポップでハッピーだけじゃなくて、
哀しいも含んでいる事を思い出しました。

野村さんはそこから絵や文章を猛烈なパワーで
本当に台風みたいなスピードで作品をどんどんまとめていった。
私は作品の方向性を変えたい事だけを伝えると静かに自分の作品作りへと戻った。

その頃、野村さんは野村さんで抱えている問題があって
自分自身のことをこう教えてくれた。

人にどう思われるか、嫌われないかなどの人目によって、自分の本質をせばめてはもったいない。自分らしく生きることを、もっともっともっと大切にしよう。
そんな誓いをたてました。

私達はホワイトスペースで楽しくお披露目会をしようとするのがほとほと嫌になっちゃって、二人でこそこそ話をしているうちに世界にどんと背を向けた。

Hello,

今回のタイトルはこれがいいと思うんです、野村さんが言った。私はそれから、新しい自分に、私達に、今に、世界に、あなたに、愛している人に、知らない人に、Hello, 毎日でもそう言いたくなった。沢山の人に作品を感じて貰いたいなんてのは結構多分私達そういうの忘れちゃった。Hello, なんかそういう場所で会ってほしい。誰かとでも、自分とでも、作品を通して何かでも、なんでもいい。今とでも今日とでも、大切な人とでも。Hello,