4年前にあった秘密の話。
中目黒に、夫が雇われ店長として営んでたバーがあって、蓋を開けてみたら、大変な事になってた。アルバイトは誰も給料を貰ってないし、督促状がキッチンに溢れかえり、夕方となれば、夫は付き合いで近所の店にお金を持って飲みにいってしまう始末。写真を1年間おやすみしてお店を立て直す事を決めた。何だか夫を放って置けなくて、それにいい店に出来る気がして、「私が立て直すから。その代わり口だししないで!」そんな一言で1年間、来る日も来る日も料理を作る日々。当時はいっぱい泣いたけど、せっかく師匠に弟子入りさせてもらったのに何やってんだろうって情けなくなる日もあったけど、毎日お弁当を持って二人でお店に出勤して、売り上げはうなぎのぼり、何だかすごく楽しかった。「手伝って、本当によかった。」1年が過ぎる頃には、お互いにお疲れ様。そう言い合える程に、よく働いて、よく頑張った。
そのお店では、沢山のオリジナルのレシピが生まれて、それは今でも目をつぶたって作れて、それから、ミートがいい感じになる瞬間を知れた。お陰で今ではミートソースとは大分仲良しな間柄。