先日、梃子が窒息死しそうになった。いつものように小型犬用のガムをあげて遊ばせていたら、急におえっ、おえっって呻きだして、振り返った時には泡を大量に吹いた。直ぐに駆け寄って抱きかかえると、ぐにゃぐにゃと体から力がぬけ、顔がついたフォックスの首巻みたいになった。顔をみると舌は真っ青、目は焦点が合ってない!!慌てて逆さにしたり、背中を叩いたり、そうこうしてるうちに、息を吹き返した。喉に詰まっていたらしいガムは喉を通り抜けてなんとか飲み込めた様だった。恐ろしくなってネットでガムのことについて調べるとペット用のガムの誤飲事故はとても多いらしく、ものの数分であっという間に亡くなっちゃうんだそうだ。家中にあるガム、ストックしてたガムも全部まとめて「くそやろー!」と言ってゴミ箱に投げ捨てた。
ある動物病院の記事によると、犬の歯っていうのは、硬い物を噛むためじゃなくて柔らかい肉を引きちぎるためのものだって書いてあった。無知のままにぽいぽいと硬いガムをあげていた私は馬鹿みたいだ。とっても申し訳ない気持ちで一杯だ。だから今日は甜菜糖少なめのマフィンを焼いてあげた。「これは、マフィンだよ。」いつも何かあげる時は覚えてもらうために名前を繰り返して言うようにしているのだけどマフィンはあっと言う間に覚えた。ある日彗星のごとく現れたマフィンに梃子は心奪われてしまったようだった。