ひとり晩酌

酒の肴 14.2,2020

昨晩、夫にぶち切れた。
夫はミュージュシャンっていう職業をしてる。唄を歌ってお金を貰って生きている。付き合いたての頃はよく「ファンだったの?」なんて夫周りの友人達に聞かれたけれど、名前も知らなければ、唄だって一度も聴いた事がなかった。私は全く音楽に興味がない。父がギター弾いてヒッピーやって、母がお琴の先生、兄がパンクバンド、姉が音大附属のピアノ科に7年通い、朝から晩まで音楽が止まらない家にいても何も感じない。きっと耳が悪いのかな。音楽とはそんな素っ気ない付き合いだった。唯一言える事といえば、14才の時の彼氏。新小岩に住んでた男子校の彼。人生で初めての彼氏だった菊池くんと苗字も名前も年も同じ菊池くんだった。それはそれでびっくりしたけれど、運命なんて感じてない。夫とはただ街で普通に出会っただけ。

夫は酒乱で酒を呑むと、暴れたり、罵声をあげたり、手に負えない。だからお酒はずっと控えてたのに、早く帰ると言った夜に呑んだ。過去にもたくさんある。人が死んだから呑んだ。久しぶりに友人がわざわざ会いに来てくれたから呑んだ。世話になってるライブハウスの周年だから呑んだ。翌朝の言い訳なんてどうでもいい。とにかく呑むな。と約束をしていた。何があろうと呑むなと。夜中の2時過ぎに酔っ払って帰宅。チャイムがなり響くドアを叩き騒ぐ輩がいたけれど、家にはいれなかった。翌朝はもちろん撮影。こういのはまぁまぁ慣れてる。心はきりきりと痛むけれど、心は切れていても写真は撮れる。だから大丈夫。

午後、電話もしたくなくて、メールで思いっきりにぶち切れた。「俺に死ねって言ってるの?」蚊の鳴く音くらい弱気な夫からそっと返信。だけど私の怒りは噴火し続けた。今日からしばらくツアーにでた夫。勝手にやればいいと思うけれど、胸が痛い。怒るのはとても悲しい。今日はひとり晩酌をしよう。そう思って重い腰をあげてつまみを作る。だけど、気持ちは全然つまらない。渋々と料理を続ける。出来上がったつまみは最高でうっとりした。作ってよかった。ビールも最高に美味しい。胸はまだ痛い。だけど、謝りたくなった。

ひとり晩酌献立

自家製キムチとホタルイカの和え物
自家製キムチ
編集りりーさんに頂いた干しホタルイカ

山椒冷奴
味が濃いめのお豆腐 一丁
香りがいいごま油

山椒 [京都長文屋さん]

砂肝のオイスター煮[渡辺有子さんのレシピのアレンジ]
水に20分ほどつけた砂肝
肉の漬け汁[オイスターソース醤油、砂糖、ローリエ、酒]
ごま油

エノキの中華風
エノキ
ごま油
黒酢
五香粉