
昨晩、夫にぶち切れた。
夫は酒を絶ってる。酒を呑むと、暴れたり、罵声をあげたり、手に負えない。だからお酒はずっと控えていたのに、早く帰ると言った夜に呑んだ。過去にもたくさんある。人が死んだから呑んだ。友人がわざわざ会いに来てくれたから呑んだ。世話になってるライブハウスの周年だから呑んだ。翌朝の言い訳なんてどうでもいい。「とにかく呑まないで。」と約束をしていた。夜中の2時過ぎ、チャイムが何度も鳴ってドアを叩き騒いでる。玄関は開けなかった。翌日は朝から撮影。心はしっかりと痛んではいるけれど、心は切れても写真は撮れる。ああ、この感じ。またかと思った。久しぶりだけど、全身でよく憶えてる感覚。
仕事が終わってからLINEで怒りを露わにした。「俺に死ねって言ってるの?」昨晩とは打って変わって、全くの別人と話してるよう。夫が弱っていくのがわかる。だけど私の怒りは噴火し続けた。だって、もう許しちゃいけないと決めたんだ。昨年の色々でもうお酒は飲まないって家族会議をしたのだから。わざわざ大阪から出てきてくれたご両親と四人で話し合った。勿論、うちの親には言ってない。兄にも姉にも、友達にだって。これは私達家族だけの秘密。
今日からしばらくツアーにでた夫。勝手にやればいいと思うけれど、胸が痛い。怒るのはとても悲しい。今日はひとり晩酌をしよう。そう思って重い腰をあげてつまみを作る。やっぱり気持ちが乗らない。渋々と料理を続ける。出来上がったつまみは美味しかった。作ってよかった。ビールも美味しい。胸はまだ痛い。だけど、なんだか謝りたくなった。