父のように麦酒を豪快に喉を流す時、母のように真っ黒な珈琲をゆっくりと口に含む時、私もふりかけのCMの子供みたいに溜息をついてしまう。「ああ、おとなの味を知ってしまった」って。
渡辺有子さんのレシピで、菜花の酢飯っていうのを今日作った。ごろごろっと切った菜花の苦味と、甘酸っぱいご飯。もう酔っ払ったみたいに朦朧としちゃうくらいに美味しかった。シラスのオイル漬けと醤油を垂らしたら、美味しさはどんどん加速しておかわり2杯目で鍋の蓋を閉じた。正直、これ以上、大人にはなりたくない。だけど、大人って最高。やめられない。