「今から行っていい?」「うん。いいよ。」安眠用とかリラックスするハーブティーを袋に入れて待ち合わせの場所に向かった。友達は私の胸でぽろぽろと泣いてる。ずっと強い人だと思ってた。真っ直ぐで丁寧で、自分の道を真っ直ぐに歩く強い人。だから、きっと彼女との失恋も一歩ずつ乗り越えてるんだと思ってたけど、彼女の前では弱かった。「こんな気持ちは苦しくて嫌だよ。」って何度も流れてくる涙を子供みたいに拭ってる。「仕方ないよ。好きだったんだから。」全然いい事が言えなかった。だけど、本当だから、本当にそうだから。苦しむ友達を私には救えない。苦しむしかないよ。今は。だって、好きってそうゆう事だもの。
夫が今日は食卓に座った。昨日までの悪夢が嘘みたいで一瞬で過去が今になる。この男のために私は何百回と泣いた。悔しいくらいに泣いた。だけど仕方ないよ。私も友達のようにこの男の前では弱い。きっと夫もそうだと思う。私の前では弱い。