じゃがバター塩辛

和食 01.6,2020

こないだ作ったイカご飯の肝と残った身の部分で塩辛を少しだけ作っておいた。夫は今日から遠くへ行くのだそう。きっと平和な夜が来るはず。6月1日。勝手に新しい気分でいっぱいにしてる。せっかくだから新しいことを沢山やってみよう。やって見たことが無いこと。今日はスタイリストのリナちゃんと作品撮りの話をした。とにかく毎日を変えたい。

手を伸ばしても押せない自分の背中をどうにかこうにかして前へ進めようとしてる。えぐられた痛みでさえも反動にして前へ前へと。立ち止まったらきっと涙が溢れて何も見えなくなるのだから。新しいことや新しい世界は私をきっと救ってくれる。写真の仕事を始めたのもそう。夫が酒に溺れるのと一緒に家庭に堕ちてゆく私を私が救う為に写真の仕事を始めた。また同じようにやればきっといい。私が頑張っていればそのうち夫も変わってくれるはず。

“お願いだから、絶対にお酒を飲まないで。” 夫にメールした。もし、このまま毎日飲酒を続けたら、必ずまたあの日がやってくると思った。だけど、またSとの出張。中目黒の酒場に一人で飲みに来る年下の男。昼に会うと静かなのに、お酒を飲むとニヤニヤと笑って話しかけてくる。内装やインテリアの会社をしているらしく、ときどき夫に仕事をくれる。店づくりは夫が好きな仕事の一つだ。夫も喜んで手伝っているし、音楽だけじゃ安定しない事も含めてとても有難い話ではある。だけど、本当は素直に喜べない。中目黒にある数軒の飲み屋でSとペンで書いてあるボトルを見たことがある。「スーちゃん、Sのボトル飲んでええで。」2年前の酒乱が始まる前のこと。なんだか夫はSに飼いならされた犬みたいに見えた。Sといるとお金を使わないのだそう。仕事で使う洋服を買ってもらった、ご飯をご馳走してもらった、子供みたいに喜んでいた。だけど、夫がお酒をやめると誓ったのと同時にSとは疎遠になった。だけど、また。

考えても仕方が無い。またなんて思ってない。思いたくない。今日から6月1日。新しい月。弱音なんて吐いてる場合じゃない。

じゃがバター塩辛
フライパンに一口大に切ったじゃがいもを入れ、ひたひたの水で火にかける。
じゃがいもに串をさして固めに通るくらいで火を止めて、水を切る。
フライパンにオリーブオイル、じゃがいも、バターを入れて火にかける。焼き付けるような感じで時々上下をひっくり返す。焼き色がついて好みの硬さになったら出来上がり。バターと塩辛をじゃがいもにかける。
▽ 材料 ▽
じゃがいも
バター 大さじ1〜2ほど
オリーブオイル 大さじ3ほど
塩辛