遊学してたシドニーのマンリーという街で毎日のように食べていたタコのスィートチリソースマリネ。今じゃどこでも買えるスィートチリソースだけれど、当時日本ではまだあまり売ってなかった。甘いのに辛い!稲妻走る電撃的な恋に落ちるような味だった。ビーチの直ぐ側にある中華屋さんで来る日も来る日もテイクアウトした。そうだ、思い出した。帰国して直ぐに八王子で車上荒らしにあってカメラとパスポートと使用済みフィルムを盗まれたのだ。だから、シドニーでの写真が無い。何が写ってたんだろう。カメラはミノルタの一眼レフだった気がする。断片的な記憶はあるけれど、どんな毎日だったのか殆ど覚えて無い。「私はマリファナはやらない!」って言った事はハッキリと覚えてる。若い遊学生達は、サーフィンとマリファナと学校に明け暮れていた。今思えば、私もサーフボード片手に、オージーBFと毎晩パーティすれば良かった。想像するだけで素敵な香りがぷんぷんする。20才ぴちぴちな私のシドニーライフ。それは、世界一スィートでチリなソースの思い出しか無い。