朝ベランダでバナナに滑ったみたいに転んで尾てい骨を打った。スローモーションに傾いてゆく身体 ”あ、やったな。” その次の瞬間にお尻がどすんと窓のへりに落ちていった。自分を呪いたくなるくらいに最悪な時は冷静だ。どんな時だってそう。怖くて仕方ない時も悲しくて仕方ない時も、その瞬間に心は止まってる。まるで電波の悪い電話みたい。心の音が来ない。そこには多分タイムラグみたいのがあって、聞こえる筈の声を待ってる。
朝ベランダでバナナに滑ったみたいに転んで尾てい骨を打った。スローモーションに傾いてゆく身体 ”あ、やったな。” その次の瞬間にお尻がどすんと窓のへりに落ちていった。自分を呪いたくなるくらいに最悪な時は冷静だ。どんな時だってそう。怖くて仕方ない時も悲しくて仕方ない時も、その瞬間に心は止まってる。まるで電波の悪い電話みたい。心の音が来ない。そこには多分タイムラグみたいのがあって、聞こえる筈の声を待ってる。