ベジジャーマンポテト

洋食 25.8,2020

会う人、会う人に痩せたって言われるのが嫌だなぁって思ってた矢先、友達から送られてきた写真を見てびっくりした。「これ、私?」紙ペラみたい。すごく怖くなって、私、やばいかも。事の重大さに初めて気づいた感じだった。

食べようって思っても、食べても、食べたように思っていたけれど、気づけば夜だった。家族がいなくなるっていうだけで、私は拒食症みたいになってしまうんだ。哀しいだけで人間はどんどん薄くなっていくのか。へぇって思った。人が死ぬっていうのは、そんなに難しい事じゃないのかもしれない。そんな気がした。そういえば、生理も止まってた。

2年前の夫の酒乱の時は変貌する夫を目の前に、もうこの現実を見たくないから死にたいって何度か思うことがあった。だけど、今はそんな事は思わない。絶対に死にたくない。ネットで “太る、ジム” で検索をすると、中目黒に太る為のジムを見つけた。中目黒は夫が毎晩呑み歩き、女たちと遊び、キャバクラへ行く場所だから行きたくない。だから、家から5分のパーソナルジムに決めたけど、ちょっと高かった。「11月の誕生日までに太りましょう!!」先生の笑顔がきらきらしてた。

谷口家に貰った、おばあちゃんの作った馬鈴薯でベジジャーマンポテトを作る。マヨケチャにタバスコたっぷりで食べた。夕飯の後にジャーマンポテト。いい流れだと思う。私は太って、身体も心もふくよかになって、幸せいっぱいな誕生日を送るって決めた。