モツちゃんぽん

和食 18.9,2020

久しぶりのラーメン!前はよくラーメンを食べてたな。

夫は月の1/3位は不在となる事が普通だった。昼間は一緒に回ってるミュージシャンと地方のリサイクルショップを巡って自分のコレクション探しとご当地グルメを食べる。夜はライブして、お金が無いから、タダか安く泊まれる場所で雑魚寝してお酒を飲んでって。それが夫の言う音楽のツアーという仕事。赤にならなければいい。俺はいい方だっていつも言ってた。何が良くて何が悪いのよくわからないので、ただ頷いた。ツアー中に夫からの連絡は殆ど無い。こっちからメールすれば、さくっと返ってくるだけ。「いつ帰るの?」と聞いても返答が曖昧な事も多かった。時々、お土産に醤油を買ってきてくれた。夫は元気な時はとにかく忙しい人だったけど、お金だけはいつもとにかく無くて、本当にお財布もポッケも空っぽみたいで、私の誕生日は半分いつも私がお金を出して何かを買った。少し出してと言われて、出す。お金が無いのなら仕方ないと思ったけど、不思議だった。デビューまでして手に入れたファンとの繋がりや、そのお陰で続けてられる音楽のツアーという仕事が夫にとって何より大事だった事はわかってる。だけど、それは私の夕飯を独りぼっちにさせる事が多かった。そんな夜にラーメンを食べていたんだと思う。ある時、健康診断でラーメン食べてる数が多い事を指摘されてやめた。

昨日の早朝に友人からメールが入った。
4時とか5時。大体ぼんやり起きてる時間。ああ、また今日がやってきたって目を開けても、目の前に起きてる現実にどん底になっている時間。起きてるけど寝てる。本当に寝れたらどんなに楽だろう。身体がここに在るのに、どこにもいけないままここにいる。まるで時間に張り付いてしまったような感じ。

朝陽だ。無理やり私をベッドから剥がしてくれた。テコの散歩へ行こう。

あ、メールが来てたんだ。歩きながら開いた。
直ぐにわかった。この子、私を一生懸命に救おうとしてる。

文章が沢山詰まったメールだった。メールの最後にモラハラリストと記載されたものがついている。慌てないよう、ゆっくりと落ち着いて読むようにした。何回も読み直す。リストを何回もやってみる。何回も繰り返したけど、全部そうだった。モラハラって何の事なのかよくわからなかったけど、モラハラリストを読む限り、私という妻はモラハラ被害者だった。

今しかないって思って送ってくれたんだろう。そんな感じだった。前に少しだけ夫の事をぽろっと話した事がある。彼女はずっと気にかけててくれたのかもしれない。丁寧にモラハラっていうそれについて教えてくれた。googleでモラハラっていうのを調べたけど、沢山読んだけどいまいちわからない。だけど、事象だけつまめば夫の私への行為は完璧にモラハラだった。よくわからない。これは弱い夫の心の叫びが溢れちゃっただけの事で、それを受け止める事が妻である私の役目なんじゃなかったのかな。私達だけ、家庭だけの秘密が明るみに出ようとしてる。姉が最近ずっと言ってた。「ねぇ、よしみ。聞いて。これって犯罪なんだよ?」って。アメリカではそういう言い方をするんだってずっと思ってた。アメリカ人は直ぐに裁判したがるからって。

今日の撮影。写真を撮れて、すごく楽しかった。
気分が大分落ち着いてる。大丈夫な気がしてる。