ニラキーマとアボガド

カレー 28.9,2020

朝から天気が良くて洗濯機を二回まわした。14時から心療内科の電話診療だ。緊張してる。

14時を過ぎた頃に電話が鳴る。
「菊地さんのお電話ですか。今から電話診療に入りますね。先生に変わります。」

ドキドキする。看護婦さんに伝えていた内容を確認しながらゆっくりと先生は話す。友達のお父さんみたい。丁寧で気さくな感じ。

先生が言った。
「イネイブラーって知ってますか?お酒を飲む人を家族が支えてしまう事を言います。」
「今夜、旦那さんが帰ってきたらどうしますか?」
「もう荷物を全部持っていったので帰って来ません。」

私の生い立ちだとか、先生の質問は続く。しばらくして、先生がまた同じ質問をする。
「今夜、旦那さんが帰ってきたらどうしますか?」
「もう、帰って来ません。荷物も持って行ったし、それに…」

先生は、夫が今どこにいる?とか、どこに泊まっているの?とか、やたら夫の事ばかり聞くなぁって思った。私の話を聞いてほしいのに。

別の話をする、体調はどうですか?どんな感じですか?

しばらくすると、先生がまた言った。
「今夜、旦那さん帰ってきたらどうしますか?」
「もう無理です。夫が来るのが怖いから。」「もう離婚なんです。」
私は私の声にびっくりした。

「あなたが離れる事を決めているなら、もう大丈夫。これから状況は良くなりますよ。もう大丈夫です。」

先生の質問の意図がようやくわかった。私の意思がきちんと自分で理解出来ているのか気付かせたかったんだろう。そして、私は鬱病だと風邪ですよっていう感じで先生が言った。不眠も頭痛も恐怖も涙も止まったのに鬱なんだ。きっと夏がピークだった様に思う。2年前もきっと鬱を発症してただろうな。だけど、毎日朝から晩まで仕事してたし、自然と治った。現場に行って仕事の人に会うとすごくほっとして、現場から出るとまた哀しくなった。家に着く頃には目からポロポロと涙が落ちる。あの時も写真以外の全てが憂鬱だったな。

先生に当たり前のように、あなたは鬱だからって話をされてほっとした。私、もうギブアップって誰かに認められたかったのかな。もう夫を助ける事を止めたかったのかな。夫を嫌いになったわけじゃないのに。

ニラキーマとアボガド
ニンニク・生姜 1片 みじん切り
玉ねぎ 1/2個 みじん切り
ひき肉 100-200g
青唐辛子 1本 みじん切り
アボガド 1/2個 スライスするトゥナパハ 大さじ1
ナンプラー