夕飯

和食 08.10,2020

結婚してから手帳に書き続けている日記がある。久しぶりにぱらっと読み返した。日々、夫の事を記してる。怒ってしまった事、言ってしまった事、喧嘩した事。私の気持ちは書いてない。私が改める事と、今をどう楽しむか知恵を振り絞る事ばかりを記している。手帳の最後に今年叶えたい夢100という頁があって、毎年同じ言葉をゆっくりとした丁寧な字で綴ってある、綺麗に並べるように綴ってある。

夫の音楽がうまくいきますように、夫が仕事で稼げるようになりますように、夫の夢が叶いますように。

夫に会社を作ってあげた呑み友達が酔っ払って言う。「あなたは悪い所、無いの?」その日は夫が仕事を放って泥酔して行方不明になり大変だった夜。私は家で夫を待っていた。電話の向こうで、いつも無口な男が饒舌に意地悪を言って、ケタケタと笑ってる。時間は夜中の1時過ぎ。結局、いつもの様に朝まで寝れなくて、一度泣いてから撮影に行った。彼は夫のパートナーだと言うけど、家で起こってる事は何1つ知らない。そしてきっと夫が酒を止めている事も知らなかったのかもしれない。いつも中目黒でお酒を飲み歩いてる。のっぺらぼうみたいな顔の人。夫と散々遊び歩いてると聞いていたけど、俺はいつも一緒にいるわけじゃないと言ってた。どうして私に嘘をついたんだろう。それとも夫が嘘をついていたのか。

過去に記した言葉が私を救う。もう私を責めないでいい。私、夫を大切にしてきたんだった。

今日は頭が痛い。だけど、楽しかった。だんだん撮れるようになってきた。数週間前、カメラを持つ手に力が入らなくなくて、怖くなった。あれから、少しずつ、少しずつ。少しずつ、写真を撮ってる。もう大丈夫。しっかりと手に収まってる。

撮影の後、お喋りしながら笑って帰った。写真も、写真に関わってくれる人もありがとう。本当にありがとう。

夕飯
ご飯
きのこと茄子の味噌汁
アボガドと納豆
焼き鮭とキムチマヨ