ホットケーキ

朝食 05.12,2020

「菊地さん、卒業しましょう!」
先生が笑顔で言った。今日は1ヶ月ぶりの心療内科。私の鬱は霧みたいに消えていった。理由はわからない。だけど、苦しめてたのは、私。私自身だ。

これから、何か困ったら先生に会いに来よう。
苦しみを聞いてくれる人がいる。

朝から晩まで、新しい家の事で忙しい。必要な物を買い揃えたり、取り付けたり、新しい生活に不安がるテコをなだめながら、家中を走り回るように忙しくしてるのは、止まったら不安になるから。案の定、夜になると辛くなった。

私は、彼が好きだった。離婚なんてしたくなかった。
好きだけど、別れを選んだのは自分の人生を生きる為。病気も酒も暴力も、モラルに反するような行動も全て、彼自身の問題だ。私が 、そんな酷い事は止めて! とお願いするのは一回まで。それ以上は彼の人生をコントロールする事になる。「あなたの為を想ってやったのに。」一昨晩に電話で私に怒りを露わにする友人の言葉に、ようやく気づけた。私も沢山、彼にかけてきた言葉だから。友人には心から感謝してる。とても大切な人。だけど、その発言は違うと思う。

自分の行動は、自分の人生を幸せにする為のもの。それが世界で正しくても、心からその人を想ってたとしても、誰かの人生のハンドルを握っちゃいけない。そこに怒りや悲しみがあったら、それが答え。その苦しみは自分の物であって、誰かの苦しみじゃない。問題は外には無くって、いつもここ。瞼を上げて世界を見てるのは自分だって事を忘れちゃいけない。誰かの為になんて言葉は間違ってる。それが愛なら尚更、世界を今日愛したいのは自分だから。

ようやく気づけた。

彼を嫌いにならないで、別れる事が出来て良かった。今、寂しいのも苦しいのも、哀しいのも、彼を想っていたからだ。未だに涙が流れるのは、彼といい人生を送ってきたからだ。