フレンチトースト

Journal 30.12,2020

今年の初め、編集のリリさんに本を何冊か借りた。
「リリさんセレクトでお願いします!」

読書が苦手な私の今年の抱負は読書。初めて手に取るような本がどさっと我が家にやってきた。色々もあって本を読める様な気持ちになれず、見知らぬジャンルに中々手が出せないままに結局、年の瀬。リリさんごめん。このまま返す訳にはいかない。読もう。

さくらももこさんの、”おんぶにだっこ”

1日10分でいいから読もう。寝る前におんぶにだっこを枕元に置いた。子供の頃の話なんて、全く興味無いよ。そう思ったのは5分位、読み始めて直ぐにケタケタ一人で笑い始めてる。

さくらももこさんが、何でちびまる子ちゃんっていうベストセラーを生み出したのかよくわかった。そういえば、子供の頃、世界があまりに未知で恐怖で摩訶不思議だった事を思い出した。私の恐怖は蜂だった。私は成人式を迎える前に蜂に殺されると信じていたし、どうしたら大人達はそんなに堂々と外を歩いてるんだろう。いつ蜂に刺されて殺されるかもわからないのに、本当に呑気で信じられない!って一人で苛々してた。

他にも沢山ある。私のベッドは朝ぐちゃぐちゃだけど、誰にもそれが見られたくないし、自分でも見たくないから、朝方にもぞもぞと綺麗に整えて朝を迎える。ぐちゃぐちゃのベッドを家族に見られた日は、苛々した。まだ、ここに来るのは早いよ!って。思い返してみれば、子供の頃は、苛々と恐怖の連続だった。

大人になって、子供っていうのは穏やかで伸び伸びと生きているね。なんて、決めつけるようになってしまったけど、子供には子供の悩みがあって、大人と同じ様に世界に必死だ。本、読んで良かった。りりさんありがとう。この本を手にしなかったら、あの頃の世界を忘れたままだった。いつだって人生に必死。何だか滑稽で可笑しい。

朝食はフレンチトーストを焼いた。蜂蜜をたっぷりかけて。

フレンチトースト
豆乳
甜菜糖
食パン

蜂蜜

ボールに卵を割り入れて、豆乳、甜菜糖を大さじ2入れて、よくかき混ぜる。パンを2枚入れて、上下にひっくり返して全体に卵液が染み込むように。フライパンを熱し、油を引いて、卵液の食パンを並べる。食パンの上に、余った卵液を垂らして、焼き目がついたらひっくり返す。中はふわふわ。外は少し焼き目をつけて。出来上がり。