キムチ鍋とひじきご飯

『わたしを選んでくれる人』 " 雑誌の企画で綴り始めた日記 ", エスニック 17.3,2021

今日は久しぶりに営業に行った。
コロナになってから、3、4本続けてた連載は全て打ち切りになって、定期的に撮ってた媒体もストップ。仕事は半分以上失くなった。コロナだから仕方無いって思ってたけど、何だかちょっと違う気もしてきた。この1年で担当者が辞めたり、移動したりする事も多くあったように思う。だけど、そのせいでも無い気がしてる。前に師匠が「どうしてこんなに自分はいい音楽の写真を撮ってるのに、自分よりずっと下手くそな人がそれを撮ってるんだろう。自分ならもっといいのが撮れるのに」っていう話をADの人と話してたのを聞いた事があった。当時は何を言っちゃってるんだよって思ったけど、最近同じ事を思った。料理が好きだから、料理が好きじゃない人よりずっとずっといい写真が撮れる自信があるし、どうしてこの料理を見てない写真が選ばれてるんだろう。どうかしてるよって。料理を見てる人と、見てない人と、すぐにわかる。ファッション的に撮ろうとする人も多い。料理を見てって思う。雰囲気を撮るのはいいけど、料理は食べる物だから。食べる雰囲気を撮らないと。偉そうにいいたく無いけど、好きだからそう思っちゃう。

編集の方と話してて、見えてくる事があった。料理写真を始めてから数年。コロナ前はとにかく忙しくて来る日も来る日も料理を撮りまくる毎日だった。それがもうゴールな気がしてた。今までの写真を見返すと、よく撮れてるのもあるし、まだまだ素人っぽいのも沢山あった。少し世界が広くなったように見える。料理写真はこれからなんだって。

人に写真を見せるって本当にいい。見せないとわからないし、見せて初めて写真になっていく気がしてる。何だか今日の私は偉そうだな。何なんだろう。会う人や起こる出来事でどんどん気持ちよく回転していける。夜は近所のみっちゃんと、三茶に住んでる編集の金さんが遊びに来てくれた。三人でキムチ鍋。キムチは先週に漬けた物を全部使った。

夕飯
キムチ鍋
ゆりねとひじきのご飯
カブとピンクグレープフルーツのサラダ
カボチャと手羽先のアニスの煮物
みっちゃんのお土産のジーマミ豆腐、イカ焼き、おやつ
金さんのお土産の大量のビール

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『わたしを選んでくれる人』3月17日 ” 雑誌の企画で綴り始めた日記 “

山若君が進行中にしたやりとりをまたことごとくストップさせた。だけど、装わないでいいっていうのは遂行してる。一つショッキングな事があった。ここ数日やりとりしてる人が、友人の友人の夫だった事がわかった。たまたま、マッチングアプリの話をしてて、この人だよって写真を見せたら固まる友人。「この人、友達の旦那さん… 」こんな事ってあるもんだ。目を見合わせてギョッとして、笑った。その奥さんには本当に申し訳無いけど、笑ってしまった。ダサい男だなとは思ってたけど、まさか既婚者とは。なんだか私が情けない気持ちになる。歳は私と同じくらい。「これは、きっと神様のお告げだよ。」チャンスだと思うって事を友人に言った。きっとその男は永遠にそんな事を続けるんだろう。だから、きっと今回の機会はその夫婦にとってチャンス。だと、いいな。

浅草でパン屋を営んでいて週末は山梨に農業の研修に行ってるという男がいた。「どんなパンを作ってるんですか?」って聞いたら、もう一年前に辞めて今はレンタカー屋で働いているとの事。なんで、しょっぱなで嘘ついたんだろう。同い年で音楽のSNSを作ってるっていう男がいて、饂飩の話をしてて楽しかった。一人っ子のAB型。姉にマッチングの事を報告すると「一人っ子は絶対にNG。わかってるよね?」うん。一つ返事で削除した。私の知ってる一人っ子の男、元夫は殴り方を知らなかった。戦う術を一つも持っていない。「俺の言う通りにして」の一択で、後は怒る、喚く、叩く。とにかく戦えなかった。愛はどこまでいっても愛でしかない。大切なのは愛よりも、戦う智慧。楽しく戦う智慧だと思う。

誰かと出会う日は遠いいな。だって探し人がいないもの。それに、馬鹿な男や悪い男に興味が無くなった分、より一層に見つからない。ひと昔の私なら未知の世界にずぶずぶと足を泥だらけにして入っていけた底なし沼だけど、今となっては沼をチラッと覗こうとしただけでも安全装置が鳴り響く。

何となくわかってきてる。安全装置が鳴り響くのは安全そうじゃ無い人が現れた時。自分に優しくない人は、他人にも優しくない。ケチな人は自分にもケチ。自分に嘘をつく人は他人にも嘘をつく。だから、安全っていうのは、平和ですか?って事。あなたはあなたでいて、平和ですか?っていう。