青菜と鶏ひき肉とカボス胡椒の水餃子

エスニック 11.4,2021

ジェーン・スーさんのドラマが面白いから見て!パリのマユミちゃんからメッセージが入った。早速Tverで見る。なんだかな、こういう男を知ってる。もっと酷い類のだけど。だらしなくて、人に甘えるのがとても上手で、誰かのお金や大事な物を使うのが上手な人。困ってる人は助けましょうと教えられて大人になったけど、困ってる人とは一体誰なのかわからなくなる時がある。

彼が言う俺の店だと言ってたコーヒーショップは、居酒屋だかスナックだかライブバーだか業態は最期まで不明で、わかってる事は3坪の部屋に彼の好きな物を置きコーヒーを数杯売って1日に千円位稼いでいた事。俺は忙しいから立ってもらう人が必要だと月に数回見知らぬ女や男に貸して小銭を得ていた事。近所の酒場に集まる友達が顔を出してくれたり、バンド仲間が昼間にふらっと来て、レコーディングだと言い1日をそこで過ごす。そこは知り合いの居酒屋の倉庫。水場はもちろん無い。衛生的に言えば、アジアの屋台と同じか洗わないからそれ以下かもしれない。だけど、それでもとにかくそこで遊んでてくれるだけで平和だった。コーヒーが今日は何杯売れたって聞いてるだけで十分。平日の真昼間から、どうしようも無い友人や知人達と、小さな小部屋で酒さえ飲まなきゃいい。夜の22時に「ただいま」と言って帰り一緒に夕飯を食べられるだけで十分。またあの時間さえこなきゃ良かった。私が家事の全てを仕事を思いっきりにやってる間、彼はどうにか酒をやめるようにと頑張ってる。仕事の事も音楽の事も彼の人生だから今は言わない。私達は一緒に前に進んでる、とてっきり勘違いしてた。家族だから支えあおう。誓ったのは私ひとり。「もう呑まないから大丈夫だよ。」その言葉が嘘に変わった日もちゃんと覚えてる。

だけど、言わなかった。彼の問題は彼が超えないとダメだから。

何となくnoteっていうブログを使ってみようと思って開いたら、昨年にどうやらアカウントを作っていた。下書きのページにお酒が始まった日のことが書いてある。タイトルは “2020年5月26日 夫の酒乱が始まった。”。人生で初めて人に助けてって言った日の事だ。声が出ない声で「助けて。」って叫んだ。

確か2月の暖かい日。私の貯金も安定してきたから、そろそろ子供を考えない?ってソファーで彼に話をした。もし、私が彼の子供を産んだら、きっとずっとその子は苦しんだのだろう。ジェーン・スーさんのドラマを見てから、また色々な事を考えてる。また来週も見よう。水餃子を食べながら、麦酒を片手に。

note
https://note.com/helloyoshimi

水餃子
餃子の厚手の皮
小松菜を細かく刻んで塩もみしたもの(水を切る)
鶏ひき肉
兄の作ったカボス胡椒
ごま油