4月26日

Journal 26.4,2021

昼にミオちゃんと渋谷で取材。今日も暑かった。ギリギリに到着。「お疲れ様でーす。元気?」とミオちゃん。「うん。まぁまぁ。」と私。いつからかわからないけど、私はミオちゃんに甘えがち。すぐに疲れたとか、お腹空いたとか、酒が飲みたいなどなど、撮影中でもいつでも心の声を放出する。もちろん、「終わったらね!」とかとか、さっぱりとなだめてもらう。

渋谷に着くまでに、姉からyoutubeが送られてくる。これは強制的に見るハメとなるやつ。今日は斎藤ひとりさん。全然聞きたくないけど、飛ばし飛ばし聞いて、いいかげんに辛くなってやめた。今の私はまぁまぁだから、残念だけど優しくなれるような気分じゃない。「宗教みたいじゃん。」神様をそんなに信じてないクリスチャンの姉に意地悪なメッセージを送る。

撮影で戴いたコーヒーとチーズケーキを食べながらミオちゃんとお喋り。私がカフェインレス生活をしてる事を告げ、これは仕方ないからと戴いたコーヒーをガブガブ飲んだ。最高に美味しい。坂元裕二さんのドラマについてミオちゃんに教えてもらう。通称この恋というのがいいらしい。だけど、色々と辛いからキツイよって。私はカルテットを見るのがキツイって話たら「どこで泣く?」と、ミオちゃん。「わかった。カルテットをもう一周するよ。」私はカルテットで停留。この恋を見れる日は遠いい。残念だけど最高の離婚も舞台が中目黒だからはるか彼方。

冷蔵庫にある残り物で早めの夕飯をさっと食べて、だらりと長いPMSのせいで全く手につかなかった色々をやろうとデスクについた。淡々と作業を終わらせる。自分の作品のポートフォリオをまとめる。イートニューミーの写真。昨年の5月18日の唐揚げからプリントが止まったまま。あの日に唐揚げを作った理由も覚えてる。夫がおかしくなっていく毎日に不安になって気持ちをぶつけた事があった。だけど、直ぐに私が悪かったと彼の好物の唐揚げを作って、私が間違っていたんだと自分に言い聞かせた。まさかまたアレが始まる筈は絶対に無いって。私が信じてあげないでどうするって。唐揚げの次の日も、その次の日も、その次の日も次も次も全部覚えてる。怖かった。すごく怖い毎日だった日の写真たち。写真を整理しながら泣いた。胸を何かがえぐってる。もう嫌だ、やめたい。こんな作業きつすぎる。時々現れる前の家の断片を横切りながら、嵐の中を折れた傘を持ちながら歩くみたいに前進した。それにしたって私はよく食べてる。あの時は一気に6kg痩せたのによく食べてる。とにかく生きようと必死だ。写真を見ても、よく見ても、哀しみばっかりが湧き上がって来るだけで、料理の味が思い出せない。

夜、野村さんへnoteに新しい作品を更新した事を伝えたくてメールして、少し愚痴った。そこにも書いた。こないだ姉にも同じ事で怒った。努力なんてしたってどうせ空っぽになるだけだし、全力で信用しても簡単に裏切られるし、手に入れても失くなるだけ、残念な程に世界に呆れちゃってるのに、今、ご飯が美味しくて仕方ない。悔しいけどご飯が美味しいって。