チキンのトマト煮のグラタン

『わたしを選んでくれる人』 " 雑誌の企画で綴り始めた日記 ", Journal 29.4,2021

朝から体調が悪い。カフェインレスのコーヒーを淹れて、気合いを入れてみるけど、やっぱり体調が悪くてベッドに入った。早い夕方にお風呂に入り、コーラを一気飲みする。夕飯は昨晩仕込んでおいたチキンのトマト煮にしよう。夜に友人が来るはずだったから作っておいたもの。今日は体調が悪くて断った。トマトのチキン煮込みに、グラタン用のパスタとチーズを入れて少しゆっくりグツグツさせて、お皿に盛って終わり。何だか体調が悪い日は甘えたいから。一つのお皿を抱えてスプーンですくい続けるだけ。そういう感じがいい。ぐちゃぐちゃになったパスタに、とろとろのチーズ。力まなくても私の中に優しく入って身体を温めてくれる。そうやってグラタンに甘える。

なんだかよくわからないけれど昨日から言葉が出てこない。体調はやや悪いけれど、心が空のペットボトルみたいに笑っちゃうくらいに軽い。なんだろうこの感じ。すーっごく楽。嬉しいもなければ悲しいも無い。こんなフラットな状態って変なの。シーソーならどっちにも傾いて無い真ん中。変なの。

今朝の夢も変だった。だけど覚えてない。ただ、シーソーの真ん中にいる感じ。


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『わたしを選んでくれる人』4月29日 ” 雑誌の企画で綴り始めた日記 “

来週にサウナに行く約束をした。名前は忘れた人。けど、楽しみ!昨日、瞳ちゃんに教えてもらったウィズっていうアプリに登録。少々、晩酌が過ぎてよっぱらっての事。朝、ベッドの中で思い出す。あ、アプリ登録したんだった。開いて見るとメッセージがいくつか。朝から返信するのは申し訳ないかなって思ったけど、まぁいいやって思って返す。

メッセージが二人くらい返ってきた。一人はなんだっけ、よくわかんないけどプロフィールの文章が素敵だから弟子になりたいって。どうぞって返す。

一人は近所に住んでる笑顔が素敵だった料理家。バツイチで、犬好き、好きな映画はシェフっていうアメリカ映画。シェフで好きなシーンがいくつかあるから、嬉しくなってその事を伝えたらトントンと話が続いた。離婚の話になって「地獄だった。」とのこと。

私の苦い話はあまりしないと決めてたけど、彼も自分の面白くない話はあまりしたくないと言ってたけど、言葉がスルスルと聞こえてくる。だよねぇって思った。それ以上は、話さないで聞かないで頷いた。

刺された傷が治ったとしても、刺された傷跡は消えないみたいに「未来は自分次第だよ」なんて羽ほどに軽い言葉を離婚を知らない人は言いたがるけれど、悪い言葉じゃ無いのは知ってるけれど、その言葉はあまりに軽くってふわりと飛んでゆく。これからこの傷跡は刺された事を服を脱ぐ度に思い出すんだよって喉まで言葉は出かけて、止める。

彼のプロフィールに書いてあった「一人でも楽しいから、結婚願望が強いわけじゃないです。」ごもっともですって思った。もし、私がまだ離婚未経験だったら、なんて身勝手な男だ!と思っただろうけど、そういう事じゃない。これ以上、自分は傷を負いたくないし、見知らぬあなたにも負わせたくは無いんです。だって痛いから。そんな風に聞こえる。だってバツイチだから。本当に一人でいたかったら、傷を負った時点で人間やめて山なんかに閉じこもって、アプリなんてやらないよ。仕方ないよ、生きいなきゃいけないんだもん。だから誰かを愛したくなる。それが人間ですよねって思った。来週に気分が良かったらお茶でもしようって約束をした。

チキンのトマト煮のグラタン
鶏の手羽元
玉ねぎ
ほうれん草
トマト缶
ナンプラー
ニンニク
オリーブオイル
チーズ
グラタン用パスタ