チーズカレートースト

『わたしを選んでくれる人』 " 雑誌の企画で綴り始めた日記 ", カレー 23.5,2021

昨晩、パリのマユミちゃんから手紙が届いた。鮮やかな青い色の封筒を開けると、青い小鳥が二匹、枝の上で見つめあってるカード。可愛い。カードからはマユミちゃんがきっとお気に入りであろう香水の匂いがする。そろそろ、日本の仕事なのかフランスの仕事なのか、色々を決めなきゃいけない岐路に来てるって。困ったり苦しんだりしてる感じじゃなくって、とても明るい内容に見えた。”私は、さてこれからどこに行くんだろう。だけど、これから郵便局に行くことだけは確かって。” って書いてあった。

今日は久しぶりの太陽。なんて気持ちがいいんだろう。昨晩の何となしに作ったカレーが中々の上出来。分厚いトーストにカレーをのせて、チーズをかけてオーブンで焼く。あー絶対にこれ美味しいやつ。

パンを焼きながら、マユミちゃんに手紙を書き始める。スラスラ言葉が出てくる。
さてさて、私はこれからどこへ行こうかな。

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『わたしを選んでくれる人』5月24日 ” 雑誌の企画で綴り始めた日記 “

先週に気持ち悪くなってアプリを捨てた。本当に人間って勝手な生き物。何となく会う約束をしてた人も、一瞬の決断で携帯のゴミ箱へ消えた。この企画、怠い。怠い怠いと言って、時には楽しいとも言って、数ヶ月。いつまでやるんだろう。今日はもう一つのアプリのサッカーが好きだという一つ年上のクニオさんと会う。昔、好きな人と生活していた部屋の下に中村玄っていうレストランがあって、もう10年くらい前の事。変な名前っていう記憶だけが残ってた。最近では人気のレストランらしい。友人に聞いた時はびっくりした。

写真よりふた回りくらい大きな男が恵比寿駅で声をかけてくる。「こんにちは。」もう慣れた。写真とは違う。これは、標準的な登場。全然、問題なし。坂を歩いて、中村玄へ。あー懐かしい。甘い余韻はやっぱり一人の時の方がいいな。ピンク色のハートで何度も何度も上がった階段をスタコラ上がっていく。お店に入るとガラガラ。時間も早かったからだろう。良かった。人の多い店は入りたくない。

初めはクニオさんの仕事の話を聞いてたけど、いつしかどうしようも無い話のオンパレード。家族の話から、元嫁の話。全く可愛くなかったけどノリで押されて付き合ってしまった女が既婚者で散々だった話から、私の元旦那も大阪人で最低だった事から、大阪人は下品で嫌だっていう偏見の話から、クニオさんが大きい方を漏らした話から、私もお酒で部屋でそそをする夫の大きい方や小さい方をよく片付けていて、小さい方についてはペットシートがよく吸い取っていいよっていう話から、とにかくしょうもない話でノンアルコールで大笑いした。

二軒目にいく途中に近所に住むタマちゃんのサロンの前を通りかかる。ハローって挨拶をして、バイバイした。二軒目に入ると、急に距離を縮めてくるクニオさん。この年になると、まぁそこそこ皆さん恋も愛も、場合によっては結婚も経験してたりする。いつまでもピュアでいたいけど、そうはいかない。ピューんと触覚が感づいてしまう悲しさ。そう、彼は男で、私は女だった。誰かの嫁になった途端に、悪魔との契約みたいに女をパッと捨てたけど、久しぶりに、「女さんですよね!」みたいに言われても、お尻から炎が出てぶっ飛びそうなくらいに驚く。「え!!!私って女だったの!」いきなりオッパイが胸にパコってくっついたみたいな気分。

不思議な気持ちで家路に着いた。私って女だったんだね。
チーズカレートースト
ピザ用チーズ
厚切りトースト
前日のカレー