アジフライ

29.5,2021

キャノンの新世紀の公募展が今年で最後。あんなに歴史ある公募展が失くなるなんて。時間もあるし、出してみようかな。そう思ったのは一ヶ月前くらい。締め切りは郵送で明日必着。本当は今日の夕方の最終で郵便局に走りこもうと思ってた。後、数枚プリントをして箱に入れて終わりだったけど、やめた。

今回審査員になった横田大輔さんの応募者へのコメントがとても良かった。
” 何でこんな事をやってるんだろう、その繰り返しが、いつか作品を生み出す可能性となる。そこに小さな希望を感じています。”

少し前までの私ならとにかく作ったものは放出する事が答えだと思ってた。気持ちがいいから。それが作品を営む行為だろうって。だけど、どんなに信じたからって、どんなに向き合ったからって、一つずつ積み上げてきた積み木を崩す勇気が必要な時もきっとある。

朝に起きて写真を見て、違うって決めた。作品を作るにはとにかくお金も時間も労力もかかる。横田さんのコメントを読んで、ぐっときた応募者は多いんじゃないかな。デートも食事も飲みの誘いも全部断って、ずっと作業。楽しめればいいけど、結構孤独。この作業が、正解なのかそうじゃないのかもよく分からない。頑張ったからってお金を貰える訳でもない。溜まっていくプリント。外に出れば出るほど、作品は薄まるし、内観をするのともちょっと違う。多分、写真へ飛び込む感じ。

もしかしたら、恋愛も、結婚も、仕事も、写真を忘れるには、とってもいい理由だったのかな。夕方に食べたアジフライの小骨がずっと喉に引っかかってる。