7月3日

Journal 03.7,2021

昨晩、久しぶりに姉と電話。1週間ぶりくらいかな。お腹が抉られるかと思うくらい笑った。

「あのね、またスピリチュアルな話しちゃうけどさ、わかってるんだよ。ぜーんぶこれから上手くいくから。」
「出たー!斎藤一人と細木数子で、斎藤数子!!」

「こないださ、知り合いの方があなたに必要だからって急にビジネスカードをデザインしてきてくれて、ビックリしたよ。お金払うよって言ったら、あなたには頑張って欲しいから要らないって言うの。信じられる?だからさ、大丈夫。これから私たちどんどん良くなるから大丈夫。いつも言うけど、私には見えてるんだよ。」
「それ、斉藤数子な話じゃん!」


「ヨシミさ、昨年の今頃、彼の誕生日の時、大変だったよね。今を見てみなよ。」
「うん。昨年の今頃だね。春からの数ヶ月であっという間に彼は彼じゃなくなった。地獄だった。」

「病気だったね。」
「うん。病気。」
「うん。本当に病気だったよね。」
「病気。」

同じ言葉だけをお互いに何度か繰り返した。あの日々の出来事を、あの苦しみや恐怖を、病気って言葉以上にはもう話したく無かった。

自分で自分の身体をぎゅぅっと締め付けてゆく感じがする。何となく、また、あの戻ってこれない錯覚になる。後頭部が疼く。明日の朝、髪の毛がごそっと抜ける気がした。多分そうなる。恐怖じゃなくて、出来はじめのヘルペスが口の周りでピリピリと疼くみたいに確信のある前兆だった。

AM5:00、ぱっと目が覚めた。髪の毛は未だくっついてる。どうやら、私の神経は結構完璧に正常に戻ったみたい。あるのはやっぱりトラウマか。一昨日に撮った映像の編集を始める。楽しい。あっという間に昼になって外出する時間。あれだけ毛嫌いしてた映像。撮るの怖い、とすら思っていた映像。この半年で驚くほどに私にフィットした。自分の事って本当によくわからない。

夜は久しぶりに映画を見た。”そんな彼なら捨てちゃえば” 。作家の鈴木涼美さんがラジオで面白いと言ってたのを思い出して見ることにした。男と女、カップル、既婚者、様々な恋愛が交差する物語。あちこちの箱をひっくり返した様にコロコロと変わるシーンに、笑ったり泣いたりした。次々と幸せになっていく男女。何だか寂しくなる。私にはもうあの時間は来ないのかな。あんなに信じてたのに無くなっちゃうんだもんな。映画の中のカップル達への祝福と虚しい気持ちが混ざる。

それにしても英語がよく聞こえた。先月からまた英語の勉強を始めた。姉と英語で話す様にして、毎日、英語日記を添削して貰ってる。たった数週間の成果。すごい。全然、前に進んでないと感じてしまう日々に最近はもう私は亀でいいよと諦めてる。亀の一歩もステップ出来ない日はデスクの一番上の引き出しを開けて、テープで止めてある黄色の付箋を見る。ドラえもんなんて出てこないし、そういうのもう信じない。”ゆっくり、じっくり、確実に。” 半年前に書いたぺらっとした紙切れが何百回と私を救った。数週間でこんなに英語が聞こえるようになるなんて、自分が思っているよりもずっと私は進んでるのかもしれないな。

斎藤数子の言う通りかも。きっといい事がある。大丈夫。どんどんいい事がやってくる。きっと今は登山中。とにかく信じて登るしかきっと道はないんだ。抜けなかった髪をポニーテールに結わいて、登ろう。