晩酌セット

酒の肴 06.7,2021

梅雨だ。梅雨の所為だ。このどんより感。
商店街にある昼だけ間借りしてる倍音っていう珈琲屋さんで仕事をする事にした。ちょっと前に近所に住んでる石塚さんに教えてもらった。私の憧れの先輩、石塚さん。お店で会ったら嬉しいな、なんて思いながら仕事をした。エスプレッソを少なくして欲しいとオーダーして、ほぼミルクみたいなラテを飲む。すごく美味しい。

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『わたしを選んでくれる人』7月6日 ” 雑誌の企画で綴り始めた日記 “

あれからNAOさんから何度かメールが来たけど、素っ気なく返した。貸した傘はお気に入りだったから会おうかなとも思ったけど、傘は買えばいいじゃんって思った。

よみうりランドの辺りに住んでるというRYOさんと数日前に下北沢でお茶をした。同い年、蠍座の男。私と同じ蠍。メッセージの感じがとても丁寧で外見は全く好みじゃ無いけど話してみたいと思った。今転職活動中の事。プロフィールには役員となってたけどな。二人に一人以上の確率で無職か転職中の男がやってきて職を探してると私に言う。私に言われてもねぇ。夏には新しい仕事が始められるように今は頑張ってるんだそう。とても丁寧で穏やかだけど、驚く程に面白く無かった。嘘でしょってくらいに面白く無い。こんなに笑わない会話ってあるものかね。

もう、面白い人がいい。数日前にマッチングしたシュウさん。研究者。それも言葉の。興味がムクムクと膨らんでる。ショウさんの抱いてる犬の首輪とリードのセンスが抜群でそれもいい。けど、数枚登録してある写真は謎めいていた。研究内容は日本文化や古語についてらしい。年齢は35歳。来週末に会う約束をした。

44歳カメラマンの宮川さん。「よしみさんカメラマンさん?」一応、私の仕事は秘密にするのがルールだけど、一発で当てにきた宮川さん。今まで何人もカメラマンとマッチングしたけど、大概が胡散臭かった。だけど、宮川さんは本物だ!と思った。「よくわかりましたね!」ってメッセージすると「白米の起こし方でわかるよ〜。」との事。流石です。先輩。私の苦手な大阪のご出身というのが非常に胸に引っかかるけど、話の言い回しに賢さを感じるし、バツイチだし、とても好印象。誰かに一度でも本気で選ばれてるか選ばれていないか。もう若く無い歳なら、出来れば選ばれた人がいい。

ヤリマンって言うのは派手な見た目の女より、真面目そうな雰囲気の黒髮の女だったりするもんだよって鈴木涼美さんがラジオで言ってた。確かに。私の周りを見渡しても100%そうだ。同じ様な話で、私の元夫もいつも周りにピュアだと言われてた。そして私も彼がピュアだと信じきっていたけど、実際に彼がやってきた事は、ほぼほぼ犯罪。彼の見た目はエレファントカシマシの宮本さんそのもの。顔についてはもっとハンサムだった。挙動感や激動感もそっくりで見て直ぐにバンドマンだとわかる風貌。そんな男が暴れても、心に傷があるんだろうで済まされるし、例えばコンビニで万引きしても何か思い詰めた事でもあるのだろうと酒を奢られるだろう。弱者になりきるのは予想以上に簡単で彼の魅力となっていた。

そう言えば、脳科学者の中野信子さんも同じ事を指摘してた。「表面的な見え方、あまりにそれ過ぎる人、あまりに素敵すぎる人、あまりに魅力的すぎる人はサイコパスの可能性が高いんです。それが彼らの策略です。だから、直ちに逃げて下さい。」彼等の目的は人を騙す事では無くて、自分の欲望の為に人を利用してしまう事。その後の事は考える事が出来ない。死のうが傷つこうがどうなろうが知ったこっちゃない。脳の中のある部分が欠けてしまっているのだそう。だから、巻き込まれる前に非難するのが懸命なんだって事だろう。写真だけでマッチングしていくわけじゃ無いけど、出会っていく為に写真は重要な判断材料となる。写真の雰囲気がそのままの人もいるだろうし、中には彼らの様にトラップの場合だってある。怖い。生きるって怖い。私は一度だって確率の低いロシアンルーレットを当てた女。信じる者は騙される事もよく知ってる。怖い。

晩酌セット
日本酒のソーダ割り
白味魚のセビーチェ
青梗菜のナムル
トマトのカレーピクルス
ズッキーニとしらすの花椒ペペロンチーノ