
朝の4時、外は何だか雲に覆われてる。ああ、どうしよう。ベッドの中で怖くなる。昨年の恐怖にちょっと似てる。もしかして、。ちがう、そんなわけない。霧を搔きわける様に頭の中を心の中を貪り突き進んでみる。何となくわかった。この落ち込みは私自身が招いてる、糸をこんがらがらせてるは私だ。
昨日は月曜日だっていうのに朝から一気に落ち込んだ。昨日までは元気だったのに。どうして。
ここ1週間くらい。ずっと根詰めて作業を進め、日曜日の午後から打ち合わせをしに逗子へ行った。逗子では夏を思いっきりに楽しむ人たちでビーチはごった返してた。何だか同じ地球とは思えない感じで、まるでコロナ前にトリップしたみたい。日常なのに、それは今日にとっての非日常の光景で私の中で何かがずれていった。
夜の22時、姉から長文のLINE。朝から急降下した落ち込みに不安を感じて、カウンセリングへ通う事を決めたと姉にLINEした返答だった。姉はクリスチャン。そんな話がつらつらと書いてあった。私にはGodがいるから、あなたも何かを見つけてみたいな。Godは勇気をくれる、力をくれる、みたいな。それは答えになってないよと思った。まぁいいや。姉に解決して貰いたいわけじゃない。ただのアテンション。寂しかっただけ。
そんなメールの事もベッドの中で考える。神様だとか、何かすがれる、頼れるものがあるのなら、困ってない。トラウマや、過去の日々の事もきっともう悔やんで無いよ。上手に逃げられるのなら忘れてる。カウンセリングの方に連絡をし、受けたい旨と、自分がどうしたい等、今の症状や、頑張れる力はあるのに急に落ち込んでしまった事を軽く話してみると回答はすんなりとしたものだった。
「離婚を昨年にして、今頑張るのは未だ早いと思いますよ。頑張りたい気持ちはとてもわかります。だけど、自家発電が未だ無い状態なんじゃないでしょうか。自家発電、離婚の色々で使い切ってしまったのかもしれません。今は自家発電を貯める時です。」
そうか。一日、何もしないで過ごす。午後になって二子玉にずっと欲しかったハイビスカスと、蔦屋書店で食べ物の書籍を買って帰る。何もしない、何も考えないって、もやもやする。動物園の檻の中の動物になったみたい。安心で安全だけど退屈だ。けど、そもそも、私の自家発電ってどこで作られるんだろうか。
今日の朝ごはんはスモーブローにした。デンマークに行った時に初めて食べたスモーブロー。新婚旅行だった。彼はあの旅行でずっとゲームをしていて、行きたいと行ってた場所に連れて行っても、つまらなそうにゲームしてた。旅の全ては私が決めて、チケット取って、ホテルも各スポットで取って、買い物へ行けば何かを買ってとせがまれる。直ぐにホテルへ帰ろうばかりだった。中には楽しい事もあったけど、楽しくない事も山ほどだった。もしかしたら彼の鬱が始まっていたのかもしれないとも思う。そんな時に食べたスモーブロー。いいも悪いも両方好きで一緒にいた筈。そんな旅も後になったら笑い話になればいいって決めてたけど、数ヶ月後に笑えない話になってしまった。
だから、どうして私は落ち込んだんだろう。スモーブローを食べながら思う。朝はあんなにどんよりしてたのに、リビングは夏の朝陽でいっぱい。気持ちがいい。そうか、わかった。たぶん、打ち合わせが思うように行かなかった。それだ。昨晩に友人が「明日は撮影が早くってさ、6時起きなんだよね〜」って言ってるのを聞いて、?って思った。私は平日でも週末でも、基本的には仕事の為に5時過ぎには起きてる。仕事は撮影だけじゃなくて作品作りもそう。理由のもう一つはそれだ。思えば、6月は作業が忙しくて殆ど人に会ってなかった。
カウンセリングは水曜日に予約してる。
答えはわかった。思うように結果が出なかった。頑張りすぎた。元気が無くなると、弱い部分が出てくる。それだけの事だ。ひとり勝手に恐怖に陥る事はないし、どうして怖いのかを探しに行ったらいいんだ。それに、仕事も作品も落ち込む為にやってるわけじゃない。私の自家発電のエネルギー、探しに行こう。