
今日は何もしない日。今週のカウンセリングはやらないで、来週に予約する事にした。それまでに、何もしない日がどう楽しめたのか、カウンセラーさんと話すのが楽しみ。色々とある問題について苦しい時が大半だけど、知らない事を知るきっかけになってるし、本を開いて納得して閉じたら忘れるような事も体感したお陰で熟知してくように思う。
東京のどこかの本屋で見た遠いい国の美しい山。実際に行ったら、高山病は酷いし、乾燥で肌はカサカサで、合わない食べ物にお腹は下すし最悪だった。急性胃腸炎か何かで高熱が出て、水分しか取れない日が続いたある日、不意に窓から見たあの美しい山が当たり前の様に目の前にある。薄い空気の中で見たあの山は東京で写真で見るそれとは全く違かった。多分、私達の想像は頭の中に収まってる程度のもので、現実というのはそんなもんじゃない。美しい事も恐ろしい事も、想像を遥かに超えた場所にあった。別に私は本の中だけで満足な筈だったけれど、自ら飛行機へ乗って僻地へ旅立つ事を選んだのは私自身だ。きっと、あの全ても同じ様な事かもしれないなって思った。とりあえず、生きてる。これがいつもと変わらない答え。
今日も寂しいけど、楽しい。この街に引っ越した話をすると、美味しいワインを売ってるイタリアン食材店の話を友人達から幾度となく聞いた。一人でボトルを買うのもなぁと思ってるうちに数ヶ月。何もしない日は、胸がときめく事をする日でもある。ぷらぷらと近所を散歩して、ワインを一本買って帰った。キンキンに冷えたのを店員さんが出してくれた。蜂蜜風味のワインだそう。ワインもそうだけど、一番にときめいたのはガラス栓。夏っぽくて素敵。ときめき一杯で三時のおやつにワインを飲んだ。