レーズンパンの卵サンドウィッチ

朝食 29.8,2021

夜中の3時、寝苦しさに目を覚ますと発熱してた。解熱剤を飲んでしばらくするとだんだん頭もスッキリしてきて、溜めてた仕事やメールを一気に終わらせた。時間はあっと言う間に7時過ぎ。朝食どうしよう。いつものバナナ豆乳甘酒ジュースを作って飲みながら考える。うーん、タンパク質。卵サンドにしよう。お茶を啜りながら、パリのマユミちゃんに手紙を書いた。それから姉に一応と思ってメールを入れた。「ワクチン二回目打ったから、元気なら明日の朝にまたメールするね。」昨日のニュースで健康な30代と40代の男性が2回目のワクチンを打って急死したニュースを見てしまい思った。もし私が朝になって死んでいたら、テコは日に日に腐敗していく私の体の横でいつもみたいにちょこんとくっついて、私が目覚めるのをずっとずっと空腹で待つんだろう。そんなのは絶対に嫌だ。餓死だけはさせたくない。

そこから昼にかけて熱がまた上がって、鎮痛剤を飲んで下がってを繰り返す。基本的にはずっと寒くて、ずっと節々が痛い。熱は38度前後を行ったり来たり。水分を沢山とるけど、トイレに行く回数が増えて怠い。昨日の夕方から食事以外はずっとベッドだ。とにかく暇。読みかけの本を読むけど、哲学者のカントの話を例題にする難しい章で全く頭に入ってこない。だってカントの事知らないもんなぁ。これって、こんなに頭に入ってこない本を読む意味ある?いや、無い。この章やめた。一気に50頁くらい飛ぶ事にした。

本を閉じて、ベッドで寒いだの、暑いだのをうだうだと繰り返しているうちに眠っていた。携帯を開くと午後の3時。LINEが数件入っている。写真家の広瀬さんと、昔に仕事でお世話になった大阪の春名さん。広瀬さんはいつものように「生きてるか?」って一言。春名さんからは体調を気遣ってのメールだった。昨日二回目のワクチンの話をしたことを覚えていてくれたみたい。熱が上がったり下がったりしてる事を報告して、また寝た。一日中、テコが私の側から離れない。いつもとは違う私の身体の様子を敏感に感じてるみたい。とりあえず、私は心配していますよ。っていう目で私と一緒に寝てる。けなげな様子が余りに愛おしくて、「苦しいよー死ぬー!」って泣いたフリをしてみれば、救急隊が駆け寄ってくるみたいに、直ちに顔を舐めにやって来る。なんて優しい子なんだろう。たっぷりと愛情をかけて育てた私の事まで愛おしくなってしまう。それにしても、先輩や友人も、朝から心配してくれる姉も、ただの2回目のワクチンなのに、なんてみんな優しんだろう。心がむず痒いくらいに嬉しい。

暇なベッド生活も24hを過ぎようとする頃、熱は38度を超えてるけれど急に入浴欲が湧いてきた。シャワーを浴びたい。浴びてしまおう。何だかんだと退屈な時間もあったけれど、ぼーっとしてみたり、身体をゴロゴロさせてみたりの繰り返しもそう悪く無い気がした。何だかよくわからないけれど、頭も心もスッキリしてる。ベッドでただただ止まっていた時間はまるで長い瞑想をしてる様だった。シャワーを浴びて爽快な気分で夕飯を食べ、また解熱剤を飲んで寝た。ワクチンは賛否両論あるけれど、守るものが無い私は遠いい未来の為じゃなくて、明日の私の周りや、東京や、日本の感染者の病状の悪化や医療の逼迫の為に打つことを決めた。特に深く考えてない。深く考えようが無いもの。

発熱は面倒だけど、何だかいい一日だった。