カボス蕎麦

和食 09.9,2021

昨日は原宿で撮影だった。だから今日はちょっとお休み。いつもより少しだけ寝坊して起きる。今日は駒沢公園へ行こう。

コロナになってからぼんやりと考えてる事、物は必要以上に買わないとか、プラスチックは避けるとか。あちこちで環境問題の話を耳に目にする。夏は服は買わなかった。けど、もし、新しい服が必要になったらどうするんだろうって数日前にふと思った。そして、昨日の撮影で早速答えが出る。撮影した女性が古着しか買わないって話をしているのを聞いて驚いた。彼女はファッションアイコンでもある。聡明な女性。はっとした。一緒にいた編集の瞳ちゃんと洋服を買う事について帰りがけに少し話す。瞳ちゃんも環境問題の事をずっと意識してる。今度、古着屋へ行ってみようって約束をして帰路に着いた。

今朝の英語日記に、secondhand clohesの事を書いたら添削してくれる子がいいね!って。何か言われるかなぁって思ったけどいい反応だった。環境問題の事は難しい。今のところ、知れば知るほどに、知識が増えれば増えるほどに疑問が湧いてくる。最近興味がある動物倫理学の観点で環境の事は色々と調べたり本を読んだりしてるけど、洋服の問題についてはあまり知らない。だけど、どんな事もまずはやってみないと何とも言えないと思うからとりあえずやってみよう。洋服は必要以外は買わない。古着という選択が第一で、そうじゃ無い場合は再生や制作環境に責任を持っている会社を選ぶようにする。

子供の頃に母が教えてくれた事が今となって自然と腑に落ちてくる。母は色々を祖母から教わったようだった。その一つに洋服に対する愛情があった。母も祖母も、どのお母さんより、どのお婆ちゃんよりもとびきりお洒落だった。私の好きな遊びの一つに、母のワードローブに潜って遊ぶことがあるくらいに。脱いだり来たり脱いだりを繰り返して果てし無く服に埋もれて遊んだ。小さい私の手を引いてヒールを履いて街を歩く母。まるで漫画から出てきたみたいに東京からピンヒールにブロンドヘアーをなびかせ千葉の家へ遊びにやってくる祖母。洋服が好きな二人の共通点は、新作や流行り物はそんなに好まなかった。それよりも長く愛用出来る物、自分の体型に合う女性らしいもの、縫製が信頼できる会社の物を着ていた。

そして、着古された服達は捨てずにウエスっていう雑巾に変わる。私も18歳で家を出たときから、ずっと家にウエスを常備。若い時にうちに来た友人が「なにそれ?」って笑った事があって、貧乏くさい様で少し恥ずかしいなぁって気持ちになったけど、これはうちのルールだと思って何十年と今でも続けてる。

今までわからなかったり、わからないから恥ずかしくて隠してた様なことも、もう歳だからかも知れないけど、いいやってなる。恥ずかしさよりも、生きやすい方を選び始めた。こうして、世界が変わるタイミングにこっそり乗っかって、楽に生きようとしてる私がいる。

「どんな人が好き?」最近、そう聞かれたら即答で「安心で安全で平和な人!」って答えてる。私も私の側にいたいと思う誰かがいたらその人も、楽ちんでいてほしいから。何かを壊したり誰かを傷つけたり苦しみを受け入れてまで手に入れたいモノなんてもう何もなし。

カボス蕎麦
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青唐辛子