
今日はカウンセリングの日。前回の宿題は気づいたら忘れてた。”周りや世間の価値観を基準にではなく自分が心地よい選択をする、まずは自分の日々の選択に意識すること。他人軸になってるかどうか俯瞰してみて。” 数週間前にカウンセラーさんの言った言葉。だけど、選択は得意だよ。だって写真を撮る仕事は選択のしっ放し。瞬時に良い選択をする事でご飯を食べてるようなもの。結局その宿題はやらなかった。
今回はどうしよう、何を相談しよう。私の心のケアは心理学で事足りる様になってしまった。うーん。そうだ。パートナーについて聞いてみよう。「こんにちは。よろしくお願いします。最近はとても調子がいいです。今でもトラウマはしっかりと持っています。けど、今はそことは違う新しい場所にいて、一緒にいる人も仕事も、色々が毎日とても楽しいです!それで、。今日聞きたいのは、パートナーについてです。」離婚してからガラっと人間関係が変わった。一緒にいた友人達が嫌いになったわけじゃなくて、小学校から中学校へ上がった時みたいに景色がパッと変わったみたいな感じ。以前の友人達と交代でもするかのように新しい友人達は笑顔で「Hello!! 」って声をかけてきた。そして、新しい友人は、何時間もカフェやLINEで昨日の話や腹の底の話はしない。まだ誰もわからない未来の話を会った時だけ教えてくれた。だけど、パートナーはどうなんだろう。これは私のトラウマの一つ。男性不審になったのもそう。私の過去の追憶の中から相手を探してしまうんじゃないか。カウンセラーさんに今の私が出会う人や世界の事、パートナーに対する不安について話した。
「めっちゃええやん!スゴイ!」カウンセラーさんは言った。凄く喜んでる。なんだかとにかく凄いのだそう。私が前回から変化した事がそんなに嬉しいんだ。シンガポールにいるからなのか、歓喜の言葉の中には英語も含まれていた。「よしみさん、じゃあパートナーの話、始めるね。まず、ちょっと質問させて!よしみさんにとって愛の定義って何?」「安心、安全、平和です!暴力を振るう、家庭が安まらない、喧嘩ばかり。そうゆうのはもう嫌です。」
「じゃあさ、その安心な人ってどんな?安全な人っていうのは?平和な人は?具体的に教えて。」パタリと私の言葉は止まった。うーん。どんな人だろう。安心、安全、平和。スローガンは決まってるのに、具体的な人間像が見えて来ない。高3から10年付き合った彼の顔だけが浮かんだ。
「私はね、自分が自由でいれて、相手も自由で入れる事。けど、一緒に居ない時間でも相手を愛おしく想える。これが私の愛の定義。これは人それぞれ違うものだから。宿題ね。とにかくいっぱい考えてトップ3を決めて。誰かとデートする時、ニュートラルに自分の気持ちをしっかり観察してみる。それでまた頃合いを見て話そう。よしみさんと話して、今日めちゃくちゃ興奮したよ。有難う!」
カウンセラーさんが無邪気に喜んでる姿が嬉しかった。カウンセラーさんのお陰で私は色々を見つけられているのに、カウンセラーさんが私を見て喜んで、それを見て私が喜んでる。可笑しい光景。母が子供の頃、原っぱで喜んではしゃぐ飼い犬のジョンによく言ってた。「ジョンー。そんなにぐるぐる回るとバターになっちゃうよ〜。」って。あの日の母やジョンやバターの事を思い出した。