しらす丼

夕飯 01.10,2021

朝の5時、悪夢にうなされて目が覚めた。家族で食卓を囲んで、どうやら私が離婚した事について怒られていた。父はいつものように中立的でまともな事を言ってる。姉はいつものように私を詰めまくり。兄はそんな姉に賛同。母はあっちこっちの意見をそうねそうねと流されるまま。「あーもうウンザリなんだよ!どうして私が責められなきゃいけないの。」とにかく悪夢だった。現実は逆で家族は離婚を望んでいた。姉に限っては結婚当初から目をギラギラと光らせていた。”皮のコートが切れちゃった。”とインスタに投稿すると、すぐさま「やっぱりアイツに暴力振るわれてるよね?」とLINEが入るくらい。「そんな事あるわけないじゃん!酔っ払って転んだだけだよ。」と言ったけれど、実際には酔っ払った男に道路に投げられたからだった。場所はいつもの通り中目黒、深夜の出来事だった。「二度と傷つけない。」っていうのは、またやるっていう合図なんだと身を持って学んだとても複雑な経験。こんな事を知っていても嫁入り道具の一つにだってなりゃしないけれど、そういった類の病の人の行動と心の変化についてはそれなりの長期的研究結果を持っている。

私が家族に詰められた理由は一つ。寝る前にベッドルームのライトを探してたからだ。欲しいライトが9万円。大して仕事もしてないのに買おうか悩んでいた。何となくメルカリに出してたビンテージのライトが思いの外高額で売れてしまい、ベッドルームが暗闇となるのも時間の問題。引越しの時に慌てて買ったデンマークのビンテージライトだった。次に買うなら、値段などは気にせずに買おうと決めてたけど、今の私に9万円は酷い。またもやビンテージ。一点もの。この配色は超珍しい。一年くらいずっと探してるけれど、かなり掘り出し。買う。いや、買わない。買う。独り押し問答をしたまま眠りについたので、罪悪感が家族となって夢に出てきてしまった。けど、現実は現実。代案を考えよう。

何だかあっという間に夜。頭がくらくらする。アレもコレもやらなきゃいけないのに、アレもコレもが終わってない。完全にオーバーワークだ。20時前に母から電話。「何やってる〜?」「仕事。」「あらまぁ、暇してるかなって思った〜。」「いや、未来の仕事。今はお金は入らない。」「ふーん。携帯買ったんだってねぇ。」忙しさで頭が破裂しそうなのに、母は優雅にお喋りを続けてる。平和だな。放っておこう。

新しい携帯が今朝届いてから、またデジタルライフが始まってしまった。携帯のない方が平和な時間だった気もする。何だか、今日はすごく疲れた。ああ、もう返却期限が過ぎてる本も読めてない。