
早朝に起きて、仕事をばばっと終わらせて午後すぎに東北沢へ。家具屋数軒と、三茶のluikと薬局に寄って帰宅。気に入るようなライトはやっぱり無かったけと、luikでパンツとバッグを来月の自分の誕生日に購入。古着屋ってほんとに楽しい。
上原のグラフィオに向かうまでの道で急に過去を思い出して怖くなった。店に入る時に無意識でグレーの汚いバンが停車していないか確認してしまった。家を出てから携帯のWi-Fiか繋がらない。東北沢に降りてから胸のざわつきが止まらない。店を出よう。あまりに記憶に過敏となってるじゃん。私、なにやってんだろ。今の日常には殆どトラウマなんて無くなったのに、こんな街の隅にまだトラウマが残ってたんだ。想像が想像を超えて、警察を呼ぼうとまで考えてた。私が私をずっとずっと先回りして、私の安全を守ろうとしていた。もう絶対に裏切られる事もないし、もう絶対に酷い事をされる事もないのに。今日の今だって、ピュアな顔をして、ピュアそうな曲を歌って、ピュアだともてはやされて、あなたは天才だね、素敵ねって誰かにお金を貰って、ご機嫌に関西弁を東京に撒き散らしているんだろうと思うと、私の今の滑稽な姿が可笑しくて堪らなくなる。神様はやっぱりいないよね。私が一人勝手に過去の恐怖体験を紡ぎ続けてるだけ。困ったもんだけど、どうにもこうにも、恐怖が先行するとこの手が勝手に紡ぎ続けて止まらなくなる。私が今でも怯えているのは、一番にバイオレンスだったのは、人間が人間を貶める瞬間を見たこと。変な感覚だけど、その対象者はまさかの私だった。
街でタバコのポイ捨てをする男を見る度に思うのだけど、男の右上の空中が一枚の絵を切るように一部分だけパカってハサミで切ったように開いて、捨てた筈のタバコがそこからぽいっと降ってきたらいいのにって。やった事がやられる事となる。臭いし、火種がついていたら火傷しちゃうよね。”ねぇねぇ、わかるかな”っていつも一人で想像するだけで、実際には当たり前の様に立ち去る男の後ろ姿に溜息をつくだけ。
どうかやり返されてくれっていうわけじゃなくって、ループしてみて欲しいだけ。そしたら、もうやらないよね。きっと二度とやらないよね。