
午後、母から新米と兄からパンと枝豆のふさが届いた。梃子の手術は昨日終わり、特に合併症なども起こらなかったので、予定通り夕方に迎えに行った。先生と話してた事は覚えてるけれど、受付の方が話してた内容が全く聞こえなかった。抜糸の予約をして家に帰宅。ほっとしたからなのかな。緊張の糸がプツリと切れた音までは聞こえたけど、その先が消えた。耳がおかしい。
手術直前は吐き気がする程に忙しくて、悲しんでる余裕なんて無かったし、絶対にやってやるってメラメラしてたけど、これって自律神経かな。右の耳が水の中にいるみたい。しーんとして重い。心身共に元気だけど、ストレスの重力は想像以上に大きかったのかもしれない。よくわからないけど、右耳だけが重くて静か。
テコは帰宅して喜んではしゃぎ回っていたけど、しばらくするとベッドでずっと鳴いてた。苦しいと哀しいがミックスした様な鳴き声。そうだよね。こんなに小さな身体でお尻を切って、何針も縫って、訳も分からないままにこんな事になって、怖くて痛くて、よくわかんないよね。テコのお尻はフランケンシュタインの様にギザギザの糸が露わで、そこから少しだけ黒い血が固まって見える。
母から何度も連絡がある。「梃子はどう?」
兄からもメッセージが入った。「次は梃子の快気祝いにパン焼くよ。」豆のベストな茹で方についても丁寧に教えてくれた。
梃子の手術が成功して本当に良かった。母と兄、ありがとう。
夕飯は新米と粕汁、糠漬け、カツオの刺身にした。