
今日は編集のアキちゃんと自由が丘で仕事。アキちゃんに会うのは一年ちょっとぶり。最後に会ったのは、夫が帰らない家で餃子会をした夏の暑い日。あの時は、誰かが家に来てくれるだけで、生きてる実感が湧いたように思う。会っていない間に色々な事が起こったけど、あまり話さなかった。
アキちゃんは2年前に離婚してる。初めてアキちゃんと代官山でお茶した日にアキちゃんの会社の近くで話してくれた。「あっという間だったけど長い一年だったよ。」撮影が終わってお昼を食べに行く途中に私が言った。アキちゃんは離婚したあとに日常がちゃんと戻ってくるまで、どれだけ長い年月がかかるのかを知ってる。この1年の事を詳しく話さなくても、何となく大体はわかってたみたいだった。だから、とくに聞いてこないし、私も言わない。
遅い昼に蕎麦を食べながらビールを飲んだ。アキちゃんはいつも明るくて元気だけど、今日は何だか穏やか。色々な話をして、最近の話を聞いて、今付き合ってる人の話も聞いた。恋多き女は、色々を清算し、たった一人の男にゾッコンなのだそう。彼との馴れ初めや、どんな人なんだとか、仕事は何をしているとか、もう一杯お酒をお代わりして色々とお喋りした。芸能活動していた元夫の事をすごくリスペクトしてるけれど、悪い部分もちゃんとわかってる。今の彼にしか無いものが自分にとって必要。アキちゃんの言葉は私の心の声みたいに聞こえた。
「今までずっと陰を持った人とばかり付き合ってきたけれど、今は明るい人がいいんだよね。」
カウンセリングで愛の新定義についての宿題があって、ここ一ヶ月ずっと考えている。最近ようやく答えが見つかった。それは “明るい人”。アキちゃんも話していた明るい人。それは場を和ませるとか、面白い話ばかりするとか、元気な人っていう意味じゃない。生き方が明るい方向へ進んでいる人。それは私と一緒だった。
離婚をしたら沢山恋をしてやると離婚当初は思っていたけれど、愛していた夫と離婚をして簡単に誰かと恋になんて落ちる事が出来ないまま、あっという間に時間だけが過ぎて1年。心はようやく過去から引き剥がされて今を生き始めてる。アキちゃんに今日会ったのは必然だったのかもしれない。幸せそうに話すアキちゃんと一緒にいる時間がすごく幸せだった。それに、笑顔がとても可愛かった。帰り道「今日、よしみちゃんと会えて本当に良かった。」ってアキちゃんが言った。結局最後まで色々は喋らなかったけど、やっぱりアキちゃんは色々がわかってるんだろう。バイバイしてからも、電車の中でしばらくLINEをした。次はアキちゃんの彼と三人で飲もうねって。