鍋焼き饂飩

郷土料理, Journal 05.12,2021

夕飯は宿の直ぐ側にある三木さんの饂飩屋さんに行った。笹やんさんとナッチャンが行きつけなんだそう。人生一くらいに最高の饂飩屋さんだったな。途中で出してくれたサワラの炙り焼きも、ちょっと飲んでみてと出された日本酒も美味しかった。あとデザートの林檎も食後のウィンナーコーヒーも最高だった。

周ちゃんから妹に結婚の事を話したよと報告が入り、私も兄にLINEしたのが朝の8時。新幹線に乗る頃には周ちゃんの色々を兄に話し終わり、ホッとして座席に座った。あれだけ私の離婚で苦労をかけた兄にどう結婚を切り出していいか迷っていたけど、喜んでくれて本当に良かった。調子に乗って姉にもLINE。”話がある。” メッセージを送ると直ぐに電話が掛かってきた。L.Aは夕方。「何か仕事で大きな事があったんでしょ?」「フランスの仕事が決まってフランスに住むとか?」「絶対に仕事だって事は分かってるんだよ!」私以上に私の事で悲しんだ姉。半径1m以内に男性が近づいてくる事も許さないだろうし、男性不信はもうこの先ずっと払拭出来ないと信じてる。ましてや結婚だなんて。電話を切ってから姉からLINEが入った。”嬉しくて泣いたよ。昨日はニコの友達と飲み明かして二日酔いなんだけど、今日も祝杯する!時間じゃない。ニコも出会って直ぐに結婚しようって言ったもの。カズとは10年一緒だったけど結婚しなかった。よしみが幸せならいいよ。”

夜、周ちゃんと電話して、ずっとモヤモヤした。何だか苛々もした。この気持ちって何だろう。周ちゃんの妹に話して、私の兄や姉に話して、兄とは東京で、姉とは正月にL.Aで会う約束をして、家族に結婚を報告したらぞわぞわしてきた。結婚については二人でずっと話していたのに、何だか結婚という形がどんどん私達の外壁みたいに組み立てられていく感じがして怖くなった。すごく会いたいのに気分が悪い。

電話を切って、ちょっと涙が出た。私、本当に結婚出来るのかな。結婚するのかな。パリのまゆみちゃんからLINEが入る。”オミクロンで帰国が難しいかも。” 悲しくて泣いたって内容だった。だけど、大好きなミュージュシャンの小袋 成彬さんに街で偶然会って、その後にまたレストランで会ってハグして貰ったっていう写真を嬉しそうに送ってくれて、何だか何でだろう気持ちが安らいだ。あ、分かった。私、不安なんだ。過去の結婚と同じ様な事を進めていくうちに、過去が今を邪魔する。元夫との思い出が所々やってきては去っていく。だけど、私が今しているのは周ちゃんとの結婚だ。

周ちゃんに不安だってLINEした。ひつこく周ちゃんには不安が無いのかを聞いた。周ちゃんも本当は不安だって。自分が病気になったり、仕事が出来なくなったりしたらどうしようって不安があるって。だけど、私が不安なのはそうゆうのじゃない。私が不安なのは、お互いを傷つけあってしまったり、優しく出来なくなってしまう日が来ないか。怖いのはそれだけ。もう二度とそんな日を見たくない。絶対に見たくない。

“楽しい事は二人分 悲しい事は半分という先人の教えに学ぼう。” 周ちゃんからのLINE。どうか、お願いだから話して欲しい。周ちゃんは問題があっても自分で解決したいって言うけど、教えて欲しい。私の悲しみですら見つけるのに困難なのに、誰かの苦しみだなんて簡単には見つからない。もう私だって全てを一人で抱えたく無い。だから、教えて欲しい。お互いのそれを半分ずつ交換したい。

色々な何かが、過去も今も未来もが混乱しながら進んでる。だけど、大丈夫。きっと大丈夫。