ハヤシライス

夕飯 14.12,2021

母に車で駅まで送って貰った時に聞いた。「1月って忙しい?ちょっと紹介したい人がいるんだけど。」「BFだよ。結婚前提に付き合ってる。」「あらまぁ。どこの人?」「北海道出身だよ。」「良かった、関西だけは嫌。」

電車に乗ってから、母に周ちゃんの色々を改めてメールした。表参道でヤスコちゃんと打ち合わせしてから、病院へ。母から着信。あ、気にしてるんだろうな。”病院だから、終わったら電話する。”

「だって、アッちゃんやヤッチャンが兄弟としてよしみを想うのと、ママやパパが想うのは違うのよ。あんな経験しなくていい事なのに、ママとパパは、だから心配なのよ。相手がどんな人であろうと、立派だろうがいい人だろうが、きちんと相手を見たいの。」私が勝手に選んで勝手に不幸になったのに、母は父も、自分達を責めてるように聞こえた。

離婚の話をするのは久しぶりだった。姉とは何度も何十回、何百回としてきたけど、父は何も言わない。兄や母はあの過去を封印してるみたいだった。「ママ、あの人の名前はお願いだから出さないで。」私だけじゃない。私達家族が、あの離婚に今もトラウマを持ってる。家族の全員がきっと関西弁を聞くだけで胸の奥がちくちくと疼くんだと思う。もう二度とあんな出来事は起きる筈ない。もう私を苦しめる人は私達家族の前から去った筈なのに、今も尚、私も家族もあの過去に苦しんでる。

仕事を終えた周ちゃんが夜遅くに来た。母との話を話すかどうか一瞬迷ったけど、話すことにした。周ちゃんはぎゅっと私をハグして背中をさすってた。私達の苦しみを彼は今どう見ているんだろう。肩越しに夜の窓を見ながら目頭が熱くなった。そろそろ声も震えそう。だけど、泣くのをやめた。過去を偽ったり隠したくない。だけど、あの苦しみや恐怖の事は知らなくていい。