
午前は仕事をして、昼から病院へ。今日は排卵しているか検査するのだそう。「左の子宮から排卵していて、卵子が11mmです。」先生が言った、何だかすごく変な気分。生理は毎月くる当たり前のものになったけれど、どうやら排卵してるらしいとか、排卵痛があるとか、何となくわかってる事もあったけれど、一度もそれを見たことがない。下腹部の奥が痛むことがあっても、触れたこともないし、大体の形はイラストで見た事があるけど、よくわからなかった。卵子が11mm。カウンセリングを受けていた時、シンガポール在住のカウンセラーさんは卵子の事をエッグと言ってた。その時は何だか違和感を感じたけど、卵なんだ。毎月私のお腹に卵。知ってたけど、知らなかった。卵。やっぱり変な気分。
生理、めんどくさ。生理、要らない。生理痛辛い。PMS最悪。その裏側で卵がいた。卵。会ったことがないけど、お疲れさんって思った。こんな言い方は正しくない気がしてるけれど、女の体は毎月卵を出して、子供を産もうとしてるんだ。それなのに、全然違うこと、仕事だとか、恋だとか、全然別のことに翻弄されて必死になって生きてる。SEXをする時はコンドームをつけて避妊して、卵はそのまま流れてなくなっていく。春が来て夏が来て、食べて排泄して、産まれて成長して死んで、私達は自然の流れに沿って生きてるけど、当たり前の様に卵を捨てることは自然なのかどうか、ちょっとよくわからなくなった。だからって子供を産まなきゃいけないとか、産むべきだとは全く思わない。
周ちゃんが不動産を回って物件を送ってくれた。どれも全くときめかない。私も探してるけど、見つからない。何だか申し訳ない気持ち。だけど、お金出してときめかない家に住みたくない。一緒にはいたいけど、だからってあなたとなら何処でも幸せとは、もう言いたくない。
夏にはどこかの街で冷たい素麺を一緒にすすっている筈。大丈夫、きっと見つかる。