
今日は納品作業。夕方早い時間から夕飯の支度を始めた。明日は昼前から撮影、まだ慣れない移動の為にも早く寝たい。今夜は周ちゃんが好きな豆のスープを作った。キャベツ、セロリのみじん切りに手羽元と青大豆をコトコトと煮たスープ。味はコンソメ、塩、ローリエを1枚。
19時にフミエさんと山若君と打ち合わせが入ってる。その前にお風呂に入って、と色々の準備を進める。周ちゃんが18時過ぎに帰宅。「私、明日早いからね。」「ちょっと部屋の片付けをするよ〜。」部屋にこもった周ちゃん。打ち合わせが終わった事を周ちゃんに伝える。「お風呂入ろうかな〜。」なんでわざわざいま?「さっとシャワーに浴びるね〜。」中々出てこない周ちゃん。ざぶんと湯船に浸かる音がした。「周ちゃん、いつでる?」「もう出ます〜」何だかイライラが爆発しそう。明日は11時から都内で撮影だけど、家を出るのは8時半。その前に色々とやりたい事もあるからいつも通り5時には起きたい。早く夕飯だとか色々の準備をしたのにな。それに昨日から早い事は伝えてる。怒らない、怒らない。いや、食事の前に伝えようかな。「お風呂頂きました〜。」一旦、爆発寸前の私をマンホールに閉じ込めて食事だけを済ませた。押し込められた私の心は何も感じないようにと努めてる。だからか言葉は殆ど出てこなかったし、ハヤシライスも殆ど噛まずに平らげた。食事を終えて適当に寂しい会話をしてベッドに横たわった。
読みかけの本を読み切って、部屋の片付けに戻った周ちゃんに声をかけた。周ちゃんは私が怒ってる事も、その理由も、少しの会話で察していた。「ごめん。俺が悪かったよ。」ぎこちないままに、一緒にベッドへ行って寝た。私一人が怒っただけの事だけど、初めての喧嘩かもしれない。周ちゃんはひたすら謝っていた。私は気持を伝えたかっただけで、周ちゃんが悪いとは思ってない。ただ、私の仕事が田舎へ引っ越す事で大変になる事を理解して欲しかっただけ。今までと殆ど変わらない生活をする周ちゃんはいいよ。私は東京の真ん中から埼玉の端っこに引っ越したのだから、ここでの生活が順調そうに見えたとしても、まだ不安は沢山残ってる。