夕飯

Journal 11.10,2022

二週間ぶりの病院。あっという間だった。嘘みたいに時間が経った。休み明けだからか1時間待っても全く呼ばれる気配が無い。広い待合室でRiCEの最新号を読んだ。いつものように成田さんからのお手紙付き献本。届く度に少しワクワクする。もうずっと前にクリスマスは終えたのだけど、子供の頃みたいな感じ。自分宛てに届いたとっておきのギフトみたいに嬉しくなる。

よしもとばななさんのコラム。全身を撫でられる猫みたいな気分だった。つい2年前まで本を全く読まない私だったけど、ばななさんのうたかた/サンクチュアリだけは気に入って何度も読んだ。いつだったか年上のADの方に「もっとガツガツとレストランに出入りしてシェフと仲良くなったり、もっと流行りの食をチェックしたりした方がいいよ。」と説教された事があった。自分の不甲斐なさに心を少し痛めたりもしたけど、一番引っかかっていたのは、そういう事を望んでいなかったこと。料理を撮るのは好きだけど、自分の塩梅以上は要らない。求められたら仕事だから撮るけど、それで終わりでいい。頂点がいつも誰にとっても素晴らしいとは限らないし、私がそう言ってる。全然望んでない。それよりも、私の望む食卓やキッチンや料理がちゃんとある。ばななさんもコラムの中で、なんだか食に人並みに関心がなくて自分が情けなくなってしまう、だけど、自分には自分がいいと思う食べ方や食の好みがあるから仕方ない。それは変えられないものだからと書いてあった。そこまでいいレストランを予約もしないし、自分の食欲が満たされる程度の美味しさがあれば十分。寧ろそれでいいと。

本当のところ、みんなと同じ様に話題のレストランをチェックできない自分のことを今だって残念に思ってる。料理写真を撮ってるのに、全く世の食の流行りを知らない。普通ならば、料理写真家はグルメだったり、色々な美味しいレストランを知ってる。あそこのレストランが、あそこのシェフがみたいな話に仕事中になっても、見栄を張っても仕方がないし、堂々とちんぷんかんぷんだという顔をしてる。だから、なんだかすごく嬉しかった。それに今回のRiCEも、家での食卓。成田さんが考えてオファーしてくれた仕事。

術後の経過も良かった。口の悪い怖い先生じゃなくて、一番好きな優しい先生だった。「もし、赤ちゃん急ぐならば、次の生理から妊活初めて大丈夫ですよ。」先生は私の年齢に気を使って言ってくれてるようだった。だけど、きっと身体も順調って事なんだろうなと思った。とにかく再手術だとか、何か問題があるとか、そういう知らせじゃなくて良かった。ようやく呪縛が解けたような気分。もしくは、雪どけのような。

夕飯はなんだか男飯って感じだった。もう作るのも疲れていたから、周ちゃんがホルモンを買ってきてくれて、おひたしを作ってくれた。

夕飯
ご飯
大根と玉ねぎ、ニラの味噌汁
ホルモン炒め
撮影で作った失敗した春巻
小松菜のおひたし
納豆