11月20日

Journal 20.11,2022

14時、青山。二ヶ月ぶりの美容院。今日の堀江さんは黒いシャツ。いつもは白いけど黒かった。「黒か白しか着ないんですか?」って聞くと、今日はセミナーで出張だから黒いシャツなんだそう。先月に髪を黒くしてからというもの、黒い服を着るようになった。黒い髪も黒い服もずっと敬遠してたけど、いつもと違うことがしたくなって思い立ってやってみると思いの外良かったし、黒い服も着てみると案外直ぐに馴染めた。そんな話をすると、「僕はグラスホッパーが好きでいつもグラスホッパーで買ってますよ。」と教えてくれた。店はサロンから歩いて10分くらい。ユトレヒトの直ぐそばにあるのだとか。

それから川島小鳥さんの展示に今むちゃんと行って、神田の味坊へ。席についてまず中瓶の麦酒を頼んだ。それから、板春雨のサラダとラムの串焼き。先月に3週間ヨーロッパに行ってた今むちゃんからお土産だというイタリアのリゾットのレシピを貰った。レストランで配布してるフリーペーパー。調味料を買ってきてと言ったのにな。「これ、日本語だから。」と言ってた。確かに嬉しいけど、有難うと言って受け取った。私からは近所で買った柚子と、北海道で思わず懐かしくて買ってしまった狐の巾着袋。中には飴か何かが入ってる。渡すと想像してたよりもずっと喜んでくれた。「これ、よく知ってるね!」「北海道と言えば、この狐だよ。」「嬉しいなぁ。すごいね。よく見つけたじゃん。」ほくほくの顔で喜んでる。札幌出身の今むちゃんに私も実は母の方の血が北海道なんだと驚かせたかったのに言い忘れた。

お肉は苦手だけど、北海道で道内のラムを食べてから、肉って結構いけるんだとわかった。脂身の多い魚みたいで、するすると美味しく食べれた。今日も挑戦してみたけど、やっぱり匂いが苦手で一本だけ何とか頑張って食べた。今むちゃんは今日も昨晩のお酒がまだ残っているのか体調が悪いのだとか。最近、会うたびにそんな事を言ってる気がする。馬鹿な奴って思うけど、お酒がやっぱり好きなんだろう。それから、何杯か飲んで、聞いたことがないような難しい名前の料理を頼んで、旅行の話や、旅行中にミュンヘンの友達の家で作ったパスタが美味しくて、最近料理にハマってるとか、パスタの乳化について教えてあげたり、最後は大体料理の話をしてた。全然まだまだ話し足りないけど、今むちゃんも体調悪そうだし、うちも遠いいし、遅くならないうちに帰ろうとなった。

駅から歩いて帰宅して、周ちゃんのいる風呂場へ直行。今日は乗継良く帰れた事とか他愛も無い話をした。周ちゃんとの話がどんどんずれていく。まただ。お酒が少し残っていたからか、腹が立って黙った。悪気がないのはわかってる。ただ周ちゃんは話に夢中なだけ。けど、周ちゃんの一人朗読会みたいな話は疲れる。私がどんな顔をしてるのか、どんな風にそれを聞いているのか、一切見えない。周ちゃんは一人でいる事が好きだし、一人で何でも出来る。それはそれで素晴らしいけど、人とのコミュニケーションが下手くそだ。その一章を読み切るまでの時間は案外長くて、段々と冷えていく熱々のスープみたいで寂しくなる。終わる頃を見計らい、適当に「へぇ。そうなんだ。すごいね。」と言う。正直。こんな会話はつまらない。だってそこに私がいなくてもいいような会話だから。

腹を立ててベッドへ直行。今日の日記は私の番。日記を開くと周ちゃんが昨日書いた日記の頁だった。5行位の短い日記。昨年にミュージアムで、周ちゃんが企画した展示で周ちゃんが描いたというイラストと文字を見かけた。手書きのかわいい感じの文字だった。こちらは打って変わって、書き殴ったような汚い男の人っていう感じの文字。文体もすごくダサい。日本昔話のような、もしくは古い漫画の中の主人公みたい。ビックリマークが3つも並んでたり。あまりに可笑しくて思わず笑ってしまった。今日の事やお風呂の事を少しだけ書いて寝た。