
今日は久しぶりにリリさんに会った。左薬指の指輪を見て、嬉しくてちょっと泣きそうになった。出会った頃のことや、カフェで泣いてた日のこと、別の日も泣いてた。酔っ払ってる日もあった。あんな男を好きになったなとか、つい先日も借りっぱなしのノルウェーの森の話をした。「今の私にとって大切の本だから上巻だけ貸しますね。」と言って、ブックカバーを外して家に置いていってくれた。色々な想いや色々な時間がゆっくりと込み上げてきた。
夜に周ちゃんに昨日届いた大学の教科書とシラバスを見てもらった。「医療の専門書みたいなんだけど。」と不安気にいうと、「大学は専門を学ぶところだからね。」って笑ってた。そうか、そうだった。お遊び心理学じゃなくて、学術的なものを学びたくて受講するんだった。それにしても本当に大丈夫なんだろうか。けど、やらずに後悔するよりも、やって後悔した方がずっといい。やっぱり勉強無理ってなるかもしれないし、それなら十分に諦めもつく。とりあえずのお試しの科目履修生。高校生の私は心理学じゃなくて写真を選んだけど、また心理学。結局、好きな事は変わらないし、夢っていうのはいつまでも夢みたいだ。諦めたり嫌になったら終われる。左腕のフロイトのタトゥーはフロイトの造語。高校生の時に考えたもの。稲妻が走ったみたいにフロイトに憧れていた時期があった。けど、実際にフロイトが何なのか未だによくわかってない。だからこれから勉強するのかもしれないけど、わたしの人生ってなんだかな。恥ずかしいことだらけだ。
周ちゃんはずっとシラバスを見てた。シラバスを見るのが趣味なんだとか。それから、私の寝相が悪い話になったけど、こんなに悪い女に出会った事がないと言ってた。歯軋り、いびき、寝言、ベッドの上で自由奔放にやってるらしい。「恥ずかしいからもうやめて。けど、そんな寝相の悪さに愛着を感じてるんでしょ。」と聞くと、「だって仕方ないでしょ。本人悪気がないんだから。」と言ってた。寝顔が可愛い女になりたかった。添い寝してる男にキスで起こされるような女がいい。だけど、夢の中の私は現実よりもずっとずっと伸びやかに健やかに生きてるようでちょっと嬉しくもあった。
今夜は麻婆豆腐。