キャベツ餅

郷土料理 06.1,2023

なんだか焦ってしまう日があって、今日がそれだった。仕事をすると落ち着くっていうのは、名前はわからないけどそうゆう病の一つかもしれない。小さい頃から母が個人事業主として忙しく働く姿を見ていた。母の仕事先にマイメロディーの顔を切り取ったようなお弁当箱に私が好きなおかずを沢山詰めて、お絵描きセットなんかと一緒に持って母と一緒に色々な場所へ行った。仕事を頑張る人は正義。いつからかそんな思い込みが私の中に植えついていた。きっとバブルの死ぬ気で働けば報われる世代、働くために栄養ドリンクを飲むことが全国的に推奨されていたおかしな時代の所為もあるだろう。祖母も女一つで忙しく働き、よく稼いだ女性だった。今思えば、母はワンオペの超ハードなワーキングママでありながらも、家事も完璧。お洒落だって下着まで余念はなかったし、子供の頃に惣菜を食べた記憶だって殆どない。例外として、時々、近所の宗君家がやってる肉屋で買う揚げたてのコロッケはちょっと特別な感じがして楽しかった。

それに母が自由に働く姿を見るのが好きだった。深夜にダイニングで花を広げて仕事をしている姿を見かけるのも日常茶飯事で可哀想とか大変みたいには思ったことはない。それが母。私もきっとそうなりたかったのかもしれない。だけど、ようやく最近になってわかってきた。私は母じゃない。母に憧れてるけど、母ではなく私だ。そうやって何十年と心のどこかでいつも苦しんできた気がする。好きでもない会社に就職したくないとか、働き方に疑問があるとか、友人や家族間ではしないような、人を粗末に扱うような大人を見かける度に胸が傷んだり、逃げるように立ち去ったり。20代の頃はそんな事でとにかく心が忙しかった。

時々こうしてやってくるのはその名残だ。母になりたいけどなれない自分。もういい加減にしたらいいのにと思えるようにもなったけれど、なんだか焦ってしまう日もまだある。私なりに私のやり方で頑張ってる。誰かになる必要なんてないのに。

今日は色々と新しい事を始めた。幾つかの撮影の準備、映像のことや、企画を考えたり、大学のことを調べたり。夕方に料理家の角田さんからメッセージが入った。1月に周ちゃんを紹介したいと伝えていたけど、それは口実で私が会いたかった。メッセージを何通かやりとりをし、また連絡しますねと送った。

私とよしみさん似てるって。メッセージの中にあった言葉。和彦さんが言っていたのだそう。私は私がキライなわけじゃないけど、なんだか少し自由になれた気がした。夕飯はキャベツ餅を作った。周ちゃんは嬉しそうに頬張っていた。

キャベツ餅
キャベツ 1/4
ごま油 大さじ1
醤油 大さじ1程
味醂 大さじ1程
カレー粉 小さじ1/2
参考 榎本美沙さんのyoutubeのレシピ