豚とレンコンのワンタン

中華 12.1,2023

私が不機嫌な事に気づいているんだろう。家を出る前にぎゅっと抱きしめてきたけど、「痛い。」と返した。出掛ける間際、玄関から周ちゃんの大きな溜息が聞こえる。小学生か。めんどくさって気持ちと、子供みたいで可愛じゃないかと云う気持ちがハーフアンドハーフでやってきた。

周ちゃんはコミュニケーションが下手くそだ。人前ではハキハキと喋るし、仕事でも全く問題無いだろう。だけど、密に誰かと接する事が苦手だ。喧嘩はおろか、喧嘩みたいな事だって出来ない。そんな時は自分の心への嘘のオンパレードが始まる。苛ついていても、怒っていないフリをする。嫌だと思っても、より一層に親切にしてくる。こんな風に自分にとって不都合なコミュニケーション全てから綺麗に逃げる人は中々出逢ったことがない。そして、私はこれが嫌い。それに、逃げる行為のことを優しさだと言い換えてしまのも腹が立つ。それは優しさじゃない。だって、自分に優しく出来ないのにどうしたら他人に優しく出来るのか。それは私もよくやってきたからわかるけど、現実に向き合わない為の上手な術。

今日も冷戦。色々と喜んでくれそうな夕飯を作ろうが、周ちゃんは今夜も嘘をつき続ける。馬鹿な奴って思うけど、私の都合で正したりはしない。そんな事をしたって、事態が悪化するだけだ。けど、どうしたらいいのかわからない。めんどくさい。さっさと寝よう。こうゆう風に頭をひねらしてまで他人の事は考え過ぎちゃいけない。自分の問題にもしちゃいけない。だからって無視をしてもいけない。難しい。先ず寝よう。私の悪い所についてでも考えておこう。