カテゴリー: 和食

マグロ丼とワイン

和食 04.5,2022

いつもの通り4時半に起きて作業。今日は周ちゃんとピクニック。昨日の残り物の塩豚と大根の煮物に味噌をいれてスープジャーに入れた。後は残ったファラフェル、夜に茹でておいたゆで卵、それから周ちゃんが朝に握ってくれたこぶしみたいなおにぎりと温かいをお茶を持って9時ちょっと前に家を出た。雨の所為でまだ土はところどころがぬかってる。周ちゃんは何度も大きな声深呼吸を両手を広げた。「屋久島とまでは行かないけど、屋久島を思い出す景色だよ。」「へぇ。屋久島、行った事がないよ。」「九州最高峰の山があって、そもそも屋久島自体が噴火によって出来たところだからね。」「へぇ。」周ちゃんと話しているといつのまにか学芸員が登場する。そのうちに話は私の右耳から左耳へと流れでてゆく。ああ、気持ちがいい。声のさえずりも周ちゃんの声と同じように音楽みたいに聞こえる。なんて穏やかな休日なんだろう。だけど、最近ちょっとだけ怖くなる。こんな穏やかな日常で大丈夫なんだろうか。また、日常が襲われるような事が起きるんじゃないか。ただ電車に乗っているだけで、ただ家でご飯を作ってるだけで、ただ誰かの帰りを待っているだけで、夜中が悪魔になるような日常はもう本当にやってこないんだろうか。幸福になったり不幸になるのは権利でも資格でもないのに、安心で穏やかな生活を送るわたしの日常がある事にときどき不安になる。周ちゃんが自転車で出かける度に「ヘルメットをかぶって。」とひつこく言うのは祈りみたいなものなんだと思う。ある日突然に大切なものが壊れてしまいそうで怖い。事故で死んじゃうなんて事は簡単には起こらないとは思うけれど、絶対にないことなんてないから。

「周ちゃんデートしようよ。」「えーこれってデートじゃないの?」家までの帰り道、夏みたいな太陽がじりじりと暑くてマスクが少し苦しい。「お弁当持ってピクニックってデートだよ〜。」「うーん。確かに。けどさお洒落してないよ。」いつもの散歩の格好。レギンスに大きなシャツを羽織って泥だらけになってもいいようにと履き潰したアシックスのスニーカー。これでデートは嫌だ。「よしみはどんなデートがしたいの?」「舞台見て、ディナー行って、夜の街を歩きたい!大人でしょ。」「いいねぇ。じゃあ、ホテルに泊まろうか。それでホテルの朝食なんか食べて帰ろうよ。」「えー!それはエロいよ。」二人で笑いあった。履き潰したスニーカーじゃなくて、底がまだ綺麗な時々しか履かないようなサンダルを履きたい。少し色の濃いリップをつけてグラスにつく口紅を気にしながら食事をしたい。いつもよりも丁寧に話したりいつもよりも丁寧に隣を歩きたい。いつかはどちらかが先に死んでしまうのだろうけれど、あと何回も何十回もデートしてから死にたい。

野菜炒め

和食, 夕飯 09.4,2022

私はいつも通り5時頃、周ちゃんは7時前に起きた。今日はキュレーター仲間の高橋君と千葉のサボテンの聖地、グランカクタスという店に行く。そのついでにジョイフル本田で庭の土や植物を色々買おうとなってる。ふたりでパジャマのまま庭に出た。周ちゃんが小さなスコップで土を掘り起こす。テコは朝陽の中で庭のあちこちを徘徊してる。気持ちのいい朝。何処に何を育てようか光の中で話した。

高橋君は周ちゃんより少し年下。毎回思うけれど、少年みたい。昆虫博士みたいな緑色のジャケットに白いパンツ、大きな大きな白いトートバッグを持って現れた。「おはよう〜。」二人はしばらくの間、東北の美術館での仕事の話やキュレーターの誰かの話をしてた。まったくちんぷんかんぷんな話。時々、アーティストの奈良美智さんとか、建築家の青木淳さんとか、私でも知ってるような単語が聞こえた。毎日の中にいると忘れてしまうけれど、周ちゃんは学芸員だったんだ。芸術に関する膨大な知識とそれと出会ってきた沢山の経験や世界。私が知ってる周ちゃんの一体どこにそれが隠れているんだろう。私達は同じくらいの年数を生きてきてるのに。何だか少し情けなくなった。私は今まで一体なにをやってたんだろう。恋だとか旅だとか写真、そんな事しかやってない。いや、それしかやってない。

千葉あたりを走る頃には高橋君と私の離婚の話になった。高橋くんは結末みたいなものから話始めた。「あの傷はずっと塞がらなくて、体の一部が失くなったみたいな感じなんだよ。」高橋君の言葉にうんうんと何度も何度も頷く。それぞれの別々の結婚や離婚があったとしても、その痛みはもう私を突き刺したりはしなくても、同じ場所で同じ景色を見ているような気持ちになった。周ちゃんはただ前を見て運転していた。私は私の話を上手く伝えられたかわからなかったけれど、出来る限りの言葉や想いを伝えた。そうしてしばらく離婚やパートナーの話をしていたけど、高橋君が少しでも前に進んだり、少しでも傷が癒えてくれるなら、何時間でも何度でもこの話を続けたいと思った。

それから、高橋君の次の恋をどうするか3人で話した。私は周ちゃんを見つけた時にパートナーに求める3か条なるものを自分の中で決めていた。「高橋君、パートナーに求める3か条って何?」「え〜3つ?足らないよ〜。」「駄目。3つに決めて。」「うーん。まず1つに優しい人かな。それってただ優しいんじゃなくて、例えば身内の人が病になって、だけど自分は仕事が忙しくて調子が良くて、そんな時に仕事はいつだってまた出来るからと諦めて、人の看病に専念出来るような心から優しい人かな。」「そうなんだ〜。じゃあ1つ目は優しい人ね。」「次は自立かな。仕事も生活も自立してる人。家事代行とかする人が悪いってわけじゃないし、忙しい女性が料理をしないで外食ばかりっていうのが悪いってわけじゃないけど、一緒に料理したり、掃除したりしたい。だから、自立してる人がいい。」「なるほどね。けど高橋君、それは自立っていうより生活の価値観じゃないかな。世の中に料理をしない女性は沢山いるよ。働いてる女性には多いものだよ。だけど、それって悪い事じゃなくて、料理を楽しみたい人かそうじゃないかなだけじゃないかな。どちらも経済的には自立してる。だから、高橋君は生活を楽しむ事が人生の中で大事で、その楽しみを一緒に出来る人がいいって事じゃない?だから、価値観だと思うな。」「確かに〜。」「じゃあ、3つ目は?」「知的な人かな〜。話せる人っていうのかな。こうやって色々な話が出来る人がいい。」「高橋君、外的要素はゼロ?心が良ければ、ものすごく派手な服装で髪はピンクで、結構ふくよかな子でも大丈夫?」「うーん。すっごく話が合う子がいたんだけど、どうしても好きにはならなかったんだよね。」「それってさ、高橋君が心だけじゃなくて、女性に外的、性的要素を求めてるって事だよね。例えば、可愛いとか、胸が大きいとか、肌が白いとか、そこに高橋君が恋に落ちるポイントがあるんだよ。」「確かに。じゃあショートの子かな。けど、誰でもいいってわけじゃなくってショートが似合う子がいいんだよね。」「ショートが似合う子がいいってよく男の子は言うけど、それって結局ショートの似合う可愛い子だよね。」周ちゃんと高橋君がわっと笑った。「3つ目は知的じゃなくて、ショートにしよう。」「えー難しいよ。」「ダメだよ。自分の100%理想なんていないよ。それに、性的要素は入れた方がいいよ。後は、大丈夫。相手を知る上でわかっていくものだから。」

私が周ちゃんに出会った時に掲げていた3ヶ条。明るい、身長が175cm以上、セックスがうまい。まず、未来に明るい人が良かった。どんなに苦しい事があっても、どうしようもない事が起きても、生きる事に希望を持てる人は生きる事が上手になる。明るい人は明るくなりたいから、明るく灯そうと努めるその光が周りを温かくもしてくれる。後は性的要素が2つ。だって、性的要素がなければ、動物だとか、友達だとかで事足りる。背の高い男が私はカッコよく見える。あとはセックスが上手ければ、男と女である事を楽しめるし、言葉では通じない事も身体を通してコミュニケーションがとれる。想いなんてものは共有しなくていい。心は私の男の中にそれぞれポツンと置いてあるものだから。それよりも一緒に楽しむことが出来れば、勝手に色々は上手に転がっていくものだと信じてる。私の経験上の話。

高橋君はレアなサボテンを3つ。周ちゃんは色と形が絶妙なサボテンを一つ。あと家に舞茸みたいなピンク色のサボテンを買った。帰宅したのは20時過ぎ。疲れた。暑いサボテンのハウスの中で4時間くらいボテンと格闘したから軽く熱中症気味。夕飯は簡単に野菜炒めにした。ジョイフルで買った金木犀や野菜の苗。明日は庭いじり。楽しみだな。

引っ越し蕎麦

和食 22.3,2022

引っ越し屋さんが来たのは14時過ぎ。片付けが終わったのは13時50分。本当にギリギリだった。どうにかこうにか終わった。周ちゃんは昨晩に展示の撤収があって遅く帰宅したのだそう。低気圧の所為でしんどいって言ってた。先週末にうちの片付けを手伝ってくれたから、周ちゃんの片付けも朝から忙しそうだった。

東京を出たのは18時頃。何とか荷物は全てトラックに乗ったみたい。朝から降ってたみぞれ混じりの雨も止んでた。テコをカバンに入れて電車に乗った。何だか心がここに失いみたい。大好きだった部屋にお別れすらしてない。とにかく疲れた。

改札を出ると東京よりも冷たい風。全身がひんやりとして少し不安になった。本当にここで暮らしていけるんだろうか。真っ暗な海みたいに遠くの景色は何も見えない。タクシーに乗って新しい家まで向かう。何処に向かってるのかこの道が合ってるのかもわからない夜をただ走り続けた。降りると背がすらりとした男性が小さい荷物をトラックから運んでる。「よしみ!」周ちゃんだ。荷物を持ったまま駆け寄ってきた。「お疲れ様〜。」ぎゅっとハグをした。周ちゃんといるとアメリカにいる気分になる。姉の所で生活してる時みたいにハグは挨拶になる。それから全部が終わったのは21時過ぎ。へとへとだ。心底衰弱しきってる。とりあえずお風呂へ入ろう。身体の芯まで冷え切った身体を温めよう。慣れないお風呂に湯を溜めて一緒に入った。お腹空いたな。くらくらする。

お風呂から出て、蕎麦を茹でて、後は簡単なおかずを準備した。鯖缶インドカレー味というのにパクチーを乗せたものと、納豆と、ブロッコリーを茹でたもの。蕎麦は練り梅を乗せて梅そばにした。今日は何も考えられない。動物みたいにお腹だけを満たしてベッドへ入った。

卵かけごはん

和食, 朝食 20.3,2022

朝からちょっと二日酔い。やっぱり飲みすぎた。ぼんやりしたまま引っ越しの片付けを始めた。合間に大学のオンライン説明会を受けて、最後の納品を二つ終えた。ようやく終わった。これで引っ越しの準備を気兼ねなく出来る。

午後はみっちゃんと線路沿いにあるクレープを食べに行く約束をしてる。「一回食べてみたいよね!」って話てから引っ越し前滑り込みのクレープ。結局、最初で最後のクレープ。二人揃ってバナナチョコクレープを頼んだ。クレープ屋の脇にあるテーブルでクレープを食べながらみっちゃんの彼氏の話を聞いた。こんな午後も今日で最後か。

それから商店街のベンチでコーヒーを飲んだ。みっちゃんの運気の話になってゲッターズさんの占いだと金の時計なのだそう。金の時計は12年に一度の運気の良さで仕事運と結婚運がいいとMOREのウェブに書いてあった。そのまま本屋へ行きみっちゃんはゲッターズさんの本を買った。周ちゃんも金の時計。私は金のインディアン。金の時計と金のインディアンは相性がすごくいい、結婚も仕事も相乗効果のような感じだとか。それに私は7年間の闇が明けると書いてあったけど結婚生活と同棲を合わせて8年。あれは闇だったんだろうか。闇だなんて言ったら笑い話。例えるならば炎が燃えたぎる地獄。じりじりと熱くて熱くてたまらなかったな。

みっちゃんに譲ると約束してたうちにある無印の棚をみっちゃん家に運んでバイバイした。「GWくらいに行くよ。」「埼玉で待ってるね!」楽しかったな。帰って夜まで片付けを続けた。

おかゆ

和食 18.3,2022

夜中に目が覚めた。週末中に今抱えてる仕事は終わるんだろうか。ずっと緊張状態で何だか不安になってきた。頭がぐるぐると予定のあっちこっちを行き来してる。昨日ワタルさんとちょっとお茶したのが束の間のオアシスだったな。あと数日で引っ越しなのに胃もストレスで痛いし朝からずっとたまご粥。友達にだって全然会えてない。1ヶ月も前から引っ越しの準備をしてるのにな、東京生活最後のんびり楽しみたかった。椅子に張り付いたように朝から晩まで納品作業。本当に疲れた。明日の夜は後藤さんが来る。2月の頭に婚姻届にサインしてもらった以来。絶対に仕事も引っ越しの準備も終わらせなきゃ。心がどこにあるのかわからないくらいに忙しい。夜に変な夢を見てるけど朝になると覚えてない日が続いてる。

おでん

和食 08.3,2022

今夜はおでん。世田谷通り沿いにある練り物やの、や亀やに早い時間に買い出しに行った。もう一つ数百メートル先によね屋とゆうのがあるけど、どうゆうわけか私が行く日は閉まってる。だから今日も、や亀や。今日のおでんはいつもより少し丁寧に仕込んだ。おかずにルッコラのサラダと蛸と揚げなすのピリ辛和え、ホタテと豆苗の中華炒めを作る。近所のヘアメイクのみっちゃん。自称美術家でプロデューサーの今む。この3人の晩餐会も楽しいご近所会として定着してきた矢先に私の引越し。あと5年くらいは続けたかった。最近あったどうでもいい話とか、ちょっとしたニュースとか、みっちゃんの彼氏の悪口を聞いて、今むのすっとぼけた話をきいて、笑って夜が更ける。そうして私がそろそろ眠いとなり解散。結構、好きな夜だった。今日だって、本当に最高な夜だった。

「私はワンシーズンに2回行くよ。」みっちゃんが言った。「疲れてるの?俺は半年に1回かな。」と今む。「シーズンに1回は来てよ。季節のものを食べたり、餃子を巻こうよ。お願いだから遊びに来てよ。」友達が食卓を明るくしてくれた。帰る人が帰らなくなって、作った料理も捨てる一方で、食卓を照らすライトの外側が真っ暗になった頃、友人達がやってきてくれた。心から感謝してる。ただの飲み友達だった今むも、アシスタント友達だったみっちゃんも、いつしか親戚みたいな感じになった。すごく寂しい夜も、すごく虚しい夜も、彼等がいたから食卓だけは何とか灯を灯してくれてたように思う。そうして食べて、笑って、また明日がやってくる。そんな繰り返しを、とにかく続けて続けて今日がやってきた。どん底だってとにかく食べまくって、どんどん痩せていく身体があっても胃袋をパンパンにしてやった。もし、私みたいにどん底に落ちちゃった誰かを見つけたら、まずうちの食卓に来てって言おう。私が彼らに救ってもらったように、この食卓で誰かの胃袋を一瞬でもいいから一杯にしてあげたい。お腹が減ったらまた来てほしい。いつしかそれが血や肉や明日への希望に変わるはず。

寂しい。すごく寂しい。東京を離れたくない。
ちょっと泣きそうな夜だった。

手巻き寿司

和食 23.2,2022

最近の癖で今日も早く目が覚めた。時間はまだ5時前。目をつぶっても何だか寝れない。出かける前に色々とやりたい事がある。もう起きようかな。なんだか少し緊張してる。ただ指輪を取りに行って役所に婚姻届を出すだけなのに。

待ち合わせは11時に表参道ヒルズ。トイレに寄って化粧を直したから3分くらい遅れた。ちょっと変な気分。ワクワクしてるっていうか、何だかそわそわに近くて、だけど平然を装ってる感じ。指輪は想像通りでとっても可愛かった。周ちゃんの指を通ってゆく指輪をじっと見た。軽い感じで「いいね。」って声をかけた。やっぱり何だかそわそわは止まらない。

店を出て、明治神宮に参拝へ行く前にジャイロでお茶でもしていこうとなった。チャイのグラスを握る周ちゃんの指に指輪がある。変な感じ。”あの人、既婚者なんだ。そりゃイケメンでいい男そうだもの。早くに誰かに取られてるよね。” いい男を見つけた時に言うフレーズが頭をよぎる。周ちゃんも既婚者の仲間入りなんだ。何だか変な感じ。

周ちゃんは指輪が気になるようで、手をかざしたり、手を裏表返してみたり、指輪をしきりに見ていた。可愛いな。嬉しいんだろうな。本当に周ちゃんって可愛い。可愛すぎる。私は、あ、久しぶりって思ってしまった。この指にする指輪は1年ちょっとぶり。嬉しいような、ああ妻にまたなるのかというずしりとした重みがかかるような気も少し。ただ、もう意気込んでない。幸せになるぞ〜とか、頑張っていい家庭を作る!とか、そうゆうのは無い。全然実感はわかないけど、あっという間に周ちゃんと結婚をした。

夕飯
手巻き寿司
タコとワカメの酢の物
イカの塩辛
長芋のイカスミ炒め
ウドの味噌マヨ和え
ズッキーニとシラスのペペロンチーノ
納豆
酢飯
ほうれん草とお揚げの味噌汁

手巻き寿司

和食 03.2,2022

朝に仕事を終えて、三茶にある婦人科の病院へ。先週の血液検査の結果がでるのと、生理後にする血液検査の為。「お渡しした手帳は持ってきました?」先週に妊活ノートのようなものを渡された。「すみません。持ってきてないです。」「持ってきてって受付で言われなかった?」先生の口調はちょっと怒ってるように聞こえた。年齢的に卵子の数がやっぱり少ない、風疹の抗体が下がってる。けど、それ以外は問題ないとの事。そして来週の生理が終わったタイミングで子宮卵管造影検査をするのだとか。話がどんどんと前へ進んでいく気がした。年齢的にもう時間が無いと何度も言ってた。何だかもやもやする。私、検査をしに来ただけなんだけどな。

家に戻って梃子を連れて周ちゃんと電車で実家へ向かった。病院での検査結果や先生と話したことを伝える。何だか話しているうちに段々と苛々してきた。何で私、焦らされなきゃいけないんだろう。身体の問題と、私がどうしたいかは関係ない。「私達のこれからは私達が決める事だよね。」周ちゃんに聞いた。時間が無いと言われても、無かったとしても、そのチャンスを失うかもしれなくても、他人に私の人生を決められたくないよ。子供が欲しいかどうかは私と周ちゃんのそれぞれの気持ちを確認した上で決めたい。子供の有無は私の幸せに比例するなんて思ってない。だって今のままでも十分に幸せだし、この幸せが子供を作る上で失くなってしまうのなら正直惜しい。

「章、早く立って!」母が周ちゃんに挨拶をした。「妻の雪子です。宜しくお願いします。」こうゆうのは人生で2回目。確か5年くらい前にもやった。当時、母は卓上焼肉がブームで、借りてきた猫みたいになってる何も話さない元夫にひつこく肉を食べるように薦めていた。元夫は下を向いたままで箸もビールも進んでない。父は無言でお酒を煽っていた。変な話、あの時から世界は予感していたんじゃないか。朗らかに誰が見てもつまらない食卓だった。私はどうでもいい話をどうにかこうにか一生懸命に一人で続けた。

父はいつも風呂に入ってから晩酌をする。これは私の習慣でもある。「章、お風呂入っていいわよ。」「いや。ううん。今日は大丈夫。」食卓に私達が座ると10分もしないうちに父はポツポツと話しだした。国分寺や清瀬、若い時に遊んでいた場所の事、母との出会いが西武園遊園地だった。母のお兄ちゃんが営んでいた喫茶店のメニューをレタリングで書いたのは当時デザイン学校に通っていた父だったのよ、と母が横から話に入ってくる。父は、今日の父は何でこんなに楽しそうなんだろうか。気づけばすっかりお酒も入ってご機嫌になっていた。リビングに飾ってある結婚式の写真を指さして、「なんでヤスタミが俺のカミさんの隣で新郎みたいに立ってんだよ〜!」と、もう50年近く前の写真を見て笑ってる。ヤスタミは父の親友。我が家ではヘスって呼んでる。母も仲がいい。そして、私はあの父と母の結婚式の写真がすごく好き。母のレースのドレスと笑顔もビートルズに憧れていただろう父やヘスの窮屈そうな小さなスーツもあの一枚の中に流れている時間が洒落ていて好き。今でも止まってない感じがいい。

父と母は、私達三人兄妹が家を出てから何だかちょっと恋人みたいになった。それは時々姉とジェラシーするくらい。夏は二人で海水浴に行き、秋は温泉宿に、今年は2週間の船旅をするのだそう。「部屋から海がみえるんだって。パパはずっと海を見ていられるし、ママは船の上でエクササイズしたりしようと思って!」二人とも楽しそう。周ちゃんはちょっと緊張してるけれど、父や母と一緒になってお喋りしてる。昨日から胃の調子が悪いと言ってたけど、もしかしたら今日の挨拶のことで緊張してたのかな。

帰りの電車で周ちゃんと話した。「なんか大丈夫だったね。」「乾杯する時によろしくお願いしますってよしみのお父さんが言って、あ、そうなんだって思ったよ。」「私も。」2人で顔を見合わせて笑った。別にドラマみたいに娘さんを下さいみたいな事は必要ないと思ってた。だけど、周ちゃんは結婚をさせて下さい、と言うつもりだったのだそう。「籍はいつ入れるの?」「子供は?」「どこに住むの?」具体的な話は両親の口からは一切出て来なかった。昨年の12月に母に周ちゃんの事を話した時はまだ早いとショックを受けていたけど、もう落ち着いたらしい。いつだったかに「どうせ駄目って言ったってするでしょう。」とも言われたけど、全力で反対されたらやめてたかもしれない。私が決める事だけど無理矢理するもんでもない。それに、人生において結婚は全てじゃない。ただ、周ちゃんと一緒に幸せになりたいなって思っただけだから。

今日の夕飯は手巻き寿司。「あの人は何が好きなの?」母が聞いてきた。「手巻き寿司だよ!」周ちゃんの好物、手巻き寿司。私の好物でもある。実家の手巻き寿司って美味しい。なんでこんなに美味しいんだろうって毎回思う。いい夜だった。

芋煮

スープ, 和食 18.1,2022

朝から淡々とデスクワークを終わらせて夕方。先週の疲れが何だか残ってる。家でのひとりの時間が本当に好きだなと思う。日が暮れる頃に夕飯を作り始めて、合間に作業を進める。そしてお風呂にゆっくり入って、早い時間にベッドに潜って本を読んだり日記を書いたり。そして、湯たんぽみたいにホカホカの梃子にひっついて夢の中へ。

結婚10時間、私14時間。黒木華さんのドラマでのセリフ。私の中では人生の名言となってる言葉。どんな結婚生活を、どんな風に私の時間を大切にしていけばいいのかずっとずっと考えてる。週末婚みたいな形だとか、物理的にひとりの時間を確保できるような結婚がいい。だけど、ちょっと現実的じゃない。透明人間になる術を習得できたらいいなと思う。これなら出来そうな予感。私を家のどこかで見かけても、見て見ぬふりをしてもらえばいい。

芋煮
味噌、みりん、醤油 大さじ1
酒 1/3カップ

里芋 3、4個
豚肉 200g [本当は牛]
こんにゃく 1/2枚
ごぼう 1本
ねぎ 1/2本

最初に鍋に豚肉と味噌を焼き付ける。酒と一緒に10分煮込んだら取り出して、水を足して野菜を柔らかく煮た後に肉を戻して味を調整。

おでん

和食 06.1,2022

母から電話が鳴った。「今日は大雪だから!」天気の事となると何故か口煩い母。今日もアラームの様に連絡が来た。

朝から周ちゃんと長い時間話をした。話しても話しても話足りないくらい。結婚に向けて色々を話したいだけじゃない。少しでも同じ時間の中にいたい。何だか周ちゃんが日本にいるんだと思うだけで、ぐっと距離が縮まる気がした。テレビ電話である現実は変わらないのにな。外はどんどん雪が降り積もっていく。

目玉焼き丼

和食 02.12,2021

今日もヨドバシ。ここ数日色々と調べてたけど、結局、機材を一式揃えた。来月のクレジットの請求が恐ろしい。新宿から幡ヶ谷に移動。編集の浅井さんとflowへ行った。私の誕生日に渋谷で偶然会ったのが11月の初め。浅井さんの誕生日も数日後だと知って、蠍座会をしようと約束した。その時、蠍座と蟹座の相性が同じ水同士でいいと言うけど、男女に限っては実際のところそうでもないとか、むしろ牡羊座と相性がいいよって話を聞いた。そして、浅井さんが仲がいい制作会社の男性達は皆、牡羊座との事。「じゃあ、その牡羊座さんを紹介して下さい!」とお願いした。あれから1ヶ月。

「浅井さん。今日はちょっとご報告があります。」「???、結婚するの?」「えー!何で知ってるんですか!!」「えーーーーーー!マジで!!」浅井さんは自分の言った言葉にビックリ仰天して、二人で大笑い。今日は浅井さんに結婚観について色々と聞こうと決めてた。いつも伸び伸びと仕事をしてて、楽しそうで、親切で優しくて、ハードワークをこなしてるけど、家の文句だとか、旦那さんの悪口一つ聞いたことがない。どうしたら、そんなに楽しく結婚も自分の人生も楽しめるのか聞いてみたかった。お金の事、子供の事、仕事の事、色々な話を根掘り葉掘り聞いて、全部綺麗に答えてくれた。

何だかすごくお腹が一杯で満足してる。LINEを開くとメールがたくさん。近所の朋子ちゃんや、カメラマンの渉さんから。「よしみちゃん大丈夫?火事すごかったね。」え?慌てて電話すると、大火事がうちの裏らへんで起きていたとの事。既に消火活動は終わったみたいだけど、気が気がじゃなくなった。それから数十分後、急いで家に飛び帰った。テコ、大丈夫かな。怖がってないかな。電車の中でどんどん不安になっていく。”周ちゃん、うちの裏で家事が起きたの。” LINEを打った。

別に誰にもこの気持ちを言わなくても問題ない。だけど、わざとでもいいから甘えたかった。

きのこのホイル焼き

和食 24.11,2021

昨晩から周三君は周ちゃんに改名となった。これは本人の希望。親しみのある名前なのだそう。そして、もう一つ。今週末から半同棲を始めてみることになった。とりあえず、押入れを片付けたり、周ちゃんの洋服を入れられるスペースを作った。物事がとんとんと進むってよく言うけど、多分、これはそのとんとんじゃない。私も周ちゃんもとりあえずやってみたい。もし失敗したらその時に考えたらいいよって考え方が一緒なんだと思った。

周ちゃんの家も職場もうちからはすごく遠いい。どんな風に新しい生活が成り立っていくのか想像がつかない。本当に大丈夫なんだろうか。私とテコの家に住人が増えるって言う現実がすごく不思議。ここは私達だけのもので、住み始めた時と同じ様に、この部屋とさよならする日もずっとそうだと思ってた。誰かが住むなんて考えられない。彼は一体この部屋のどこに住み着いていくんだろう。これから、生活がどんどんと新しくなっていく中で、心も身体も例えば撮る写真だってどんどん初めて出会う何かに侵食されていくのだろう。そうやって彼は私の世界に色々な色をつけてゆく。

夕方にポストを開けるとパリのマユミちゃんから手紙が届いてた。そこには、お誕生日おめでとう!って、3週間前の私の誕生日をお祝いしてくれる内容が書いてあった。先日に買っておいたポストカードにこの3週間で起こった事を書いて封筒に入れ今日の日付を書いた。2021年11月24日。もうすぐ今年も終わる。2年前はアルコールを断つと約束した元夫との新婚旅行を終えてこれから新しい生活を立て直そうとした頃だった。1年前は8年間積み上げたものがバリバリと剥がれて落ちて失くなってゆくのを何も出来ずにただ呆然と見てた。そして、大切な夫との離婚の準備を始めた時だった。全く想像もしなかった未来が当たり前の様にやってくる。

寄せ鍋

和食 20.11,2021

午前は編集の野村さんと仕事。帰ってから急いで支度。もうすぐ周三君が来る。周三君は午前の仕事が終わってからこっちへ来るとの事。14時半を過ぎ、急いで納品データーをまとめてると、写真家の広瀬さんから電話が鳴った。

広瀬さんはうちのお兄ちゃんみたい。歳は3つ上で、何だかずっと慕ってる。特に離婚してからは何でも聞いてくれるし、結婚してた時も「暴力とか良くないから、本当に困ったら相談して。」って、中目黒の飲み屋で言ってくれたのをずっと覚えてる。最後に会ったのは夏で蓮井さんの写真展。「なんかあった?」電話での一声。「何もないですよ。」何かあったのかと思って連絡してくれたらしい。私の声が踊ってたみたいで良かったって。たわいもない話を続けてる中で、先週に彼氏が出来て、プロポーズされたことを打ち明けた。「えー!!」電話越しでもびっくり仰天してるのがわかる。そして、否定するわけじゃなくて、まだ早くない?って心配してた。本当にお兄ちゃんみたいな人。「俺の話だけど、俺は家族でも友人でも与えるっていう事をいつも考えてる。だから、彼が結婚したい、欲しいって、何かを望むのが悪いわけじゃないけど、あなたに彼は何を与えてくれてる?お互いに与え合える関係の人ならいいと思うんだよ。」

正直、周三君からのプロポーズは驚き半分、喜び半分、そこに微分の不安がくっついていた。私の馬鹿さ加減といったら、ほとほと悲しくなる。あれだけ苦しい結婚を体験したのに、急なプロポーズに不安よりも興味や喜びが先立っていた。広瀬さんの言葉がずしっとのしかかった。そんなタイミングで周三君が家に来た。広瀬さんとの電話を切って練り物屋さんへ出かけた。

お喋りをしながら頭の中で “与える” が行ったり来たりしてる。携帯のメモにもさっと書いた。与える。彼は私に何を与えてくれるんだろう。そして私は彼の結婚願望を満たしたら、その次は何を与えられる人になるんだろう。

夕飯は寄せ鍋。夜遅くまで沢山話しをした。沢山、沢山した。
それに、急で不安な気持ちがあるとか、どうして結婚したいのとか、メールでも話していたけど、顔を合わせて沢山の話をした。子供が欲しいか、妊活はどうやって進めたいか、どこに将来住みたいか、セックスは好きか、親の介護はどうするか、不倫したことがあるか。そして、女の人に暴力は振るったことがあるか。一緒に生きていく為に私が不安に思ってる事のすべてを聞いた。「何でも聞いて、全部答えるから。」私達は突然に出会ったから、もしかしたら突然にお別れするかもしれない。だから、彼がいいと言うなら、全部聞こう。

ご飯と味噌汁

和食 18.11,2021

今日はずっとずっとずーっと眠かった。昨晩、夜遅くまで周三君とメールしてたから完全に寝不足。どういうわけか、私の勘違いがきっかけでLINEでプロポーズを受けた。「LINEで言うのもなんだけどさ、僕はこないだから伝えてたよ。」「え?!LINEで言うのはなんだよ。」人生で初めて、正々堂々とプロポーズを受けた。泥酔して部屋に横たわった元夫が小さく折りたたんだ婚姻届をポッケから出したのは6年前のいつか。元夫が弱いから私は好きだったんだなって、今更になって気づいた。私の目を見て言えなかった彼も、それを受け取った私も同じ様に弱かった。

朝にプロジェクトの事で連絡を取ったフミエさんにプロポーズの事を伝えた。何だか頭がぐるぐるしてる。一体どういう事なんだか朝になってあたふたしだす。とりあえずフミエさんに聞いて貰おう。フミエさんもただただ驚いてる。けど、もしこれが現実なら離婚と似てると思った。目の前に用意されたコース料理みたいに、どんどん時間が満たされていく感じ。自分の意思とは別に決められた次がどんどんとやってくる。

午後に打ち合わせでzoomした山若君にも彼の事を話すと、「良かったじゃん。」拍子抜けする返答だった。それに、何だかすごく優しい顔だった。山若君のこんな顔、初めて見たかもしれない。時々、この人の悪意ある発言や行動に本当に悪魔だなぁと笑ってしまうけど、何だかいい光景を見ちゃったなって。だけど、しばらくするといつもの悪魔が「その人、性癖が絶対変だから。」と、根拠の無い発言だけを残した。それに、「来月の富山での撮影はフィルムで好きなように撮ったらいいじゃん」って。「撮ろうみたいの、今回はやめたくて。」って言ったら、「そういうの要らないから」って。「夜は撮れないよ?」って言ったら、「夜は撮らなくていいよ。」って。何だか、すごく嬉しかった。

夜の21時過ぎ。ユウヤ君からの電話。またきっと事務所で飲み放けてて、ふざけて電話してきたのかなって思ったけど、年明けにお願いされていた映像の仕事の話だった。ついでに、来月にドキュメンタリー撮るかもしれないけど不安だって相談をすると、「好きに撮ったらええやん。よしみちゃんの映像いいよ。」って、邦画みたいでいいよって。それで、真面目に男の人の意見を聞いてみようと思ってプロポーズの話をすると、「良かったじゃん。」と一緒に電話の向こうでお酒を注ぐ音がした。だけど、あまりに突然過ぎてまだ正直よくわからないよって今の素直な気持ちを話すと「好きなら好きでええやん!」。ユウヤ君。気づいたら完全に酔っ払ってた。

別に明日の話なんてしなくていい。ただ、今、会いたいのか、好きなのか、一緒にいたいのか、楽しくて仕方ないのか、そんな気持ちがここにあるだけで十分かもしれない。結婚はしてもいいし、しなくてもいい。どっちでもいい。今日に見えてない未来の幸せまで欲しいとは思うほどの余裕はないよ。なんだか、今日だけで十分にご機嫌。

おでん丼

和食 15.11,2021

火曜日はどうしてもスーパー銭湯にママと行きたいから、今日も朝から一人勝手にバタバタした。大慌てで仕事して、昼ごはん食べて、郵便局に手紙を出しに行って、撮影に走る。そして家に帰って仕事して、電車に飛び乗って三茶へ。

今日は西丸会。編集の西丸さんとの集い。編集者、ライター、カメラマンの男性たち。みんないい子。大好きな面子。どうでもいい話を楽しく平和にお喋りして、お酒を飲んで顔を真っ赤にして帰る。それだけの会。今日はちょっと加藤さんがヘビーな話をしてたけど、加藤さんはそういう話が好き。だから、きっと大丈夫。嬉しい夜だったな。ちょっと飲み過ぎた。

おでん

和食 14.11,2021

あっと言う間に週末が終わった。今日の心理学の講座。完全に私はマインドワンダリング状態。始まってから終わるまでずっと周三君と遊んだ昨日の事がぐるぐるとぐるぐるとぐるぐると、目眩を起こしそうなくらいに回転してる。先生の言葉も生徒の言葉も耳を通り過ぎるところまでは見えてるのだけど、勝手に行方不明になって、気づけば昨日を追いかけてる。

途中の休憩時間にキムチご飯を食べたのも悪かった。後半の講義は完全に夢うつつとなった。最後はもうノートを取るのを諦めた。今日は正直言って学んでる所の話じゃない。注目すべきは俄然昨日だと全身が言ってる。周三君はいい人間だと思う。だけど、変わってる。私がよく知ってる病の変ではなくて、竹を割ったような、武士みたいな感じで、今のところ東京では見たことがない。あんな武士。

私が一人勝手にワインを飲み始めたのも悪かったのかもしれない。帰り際にハグをしようと言われて、びっくり仰天した。彼のやる事、為すことに衝撃を受けてる。だけど、結構にまともな発言と行動で、納得がいくから、ああ、そうだね。ってなる。それで、頭は混乱したけどハグをした。ハグってどうやるんだっけ?最後にしたのは元夫の誕生日。「今日は帰る、だから信じて、信じよう」とお互いに誓って、そして、やっぱり本当に帰らなかった。あの嘘が確か最後の嘘。それ以降は、もう怖くて1ミリも彼の全てを信じられなくなってしまったから。あのハグから1年と3ヶ月ぶりのハグ。久しぶりのハグは何だかすごく硬かった。

結婚するまでも、いつも誰かと恋愛していたし、ハグなんて数え切れないくらいにしてきたのにな。ハグってどうやるんだっけ?その人を想いながら抱きしめ合う。何だろう、今の私には空港でするハグか、無事に何処かから生還した時のハグしか思い出せない。私の記憶はどこに行っちゃったんだろう。昨日のハグ、もう一度やり直したい。

明太子たまごとカニクリームコロッケ

和食 08.11,2021

朝にアキちゃんと代官山で仕事をして、家に帰って、サミットで明太子とカニクリームコロッケを買ってきてお昼にした。そのままダイニングテーブルの上でPCを開いて色々を片付けてたらあっという間に部屋が真っ暗。もう17時か。明日からは金曜日の納品に向けてまとまった作業が続く。だから、今日は土日返上のオフにしよう。明日の事は何も考えないでいい。夕飯の食材とビールを買いに行こう。

京都の祇園でスナックのママをしてるメグちゃんからメールが入る。「よしみちゃんに紹介したい人がいるの。」撮って欲しい写真があるのだそう。京都かぁ。久しぶりだな。メグちゃんとは20代からの付き合い。色々があった中で、あっという間にメグちゃんはOLから祇園のママに変身した。

お風呂から出てすぐ火照ったままでビールをぐびぐびと飲んだ。最高。準備しておいた湯豆腐と一緒にまたビールを飲む。ドラマでも見ようかな。あ、そうだ。昨日パリのマユミちゃんから面白いドラマがあるよってLINEがきてた。URLを開いてみると、中国語のサイトへ飛んだ。何だこれ。マユミちゃんに連絡して、どこからドラマを見たらいいのか教えて貰った。そのまま何となく年末年始の話をしてると、年始に京都へ行くかもしれないとのこと。「え?じゃあさ、一緒に行こうよ!」

今さっきメグちゃんと京都の話をしてたのに、今度はマユミちゃんと。何だかすごく嬉しい。来年が来る事を子供みたいにわくわくしてる。こういう感覚って久しぶり。変なの。可笑しい。

納豆ごはん

和食 03.11,2021

昨日は全く仕事をしなかったから、朝に少しだけ仕事をした。慌てて食事と化粧を済ませてダッシュで世田谷線に飛び乗る。案の定、靴下を履き忘れた。何でだろう。慌てると必ずひとつ忘れちゃう。けど、まぁいっか。

今日はちょっと遠くの美術館へ行った。隣の隣の駅におばあちゃんのお墓があるから寄ろうと思ったけれど、全然時間が無くて行けなかった。駅を降りると、11月とは思えない強さの陽が気持ちよく照ってる。正直、仕事を切り上げて、梃子を留守番させてまで遊ぶって何だか面倒で仕方無かったけれど、約束したしな。何度か断ろうかなと思ったけれど、やんわり遠回しにキャンセルを促したけれど、遂行出来なかった。それに、ドタキャンなんて流石に出来ない。ああ、なんて気持ちがいいんだろう。10分くらい歩くと、目の前にまるで海外のどこかみたいな建物がどーんと見えた。すごい。美しい建物。建物だけじゃなくて、その背景に見える景色も全てがパズルみたいにピタッとハマってる。全身がこの景色の中で気持ちがってる。こんな風に身体がふわっと風に舞い上げられるような感覚って東京では中々出会えない。すごく久しぶりに浮き足立った。頬を抜けていく風も気持ちがいい。建築家ってすごいな。

周三君が直ぐにエントランスに来てくれて、見たい展示だけじゃなくて、ギャラリーの下から上までの殆どを紹介してくれた。こんな贅沢な事ってあるのかな。結構集中したし、すっごくお腹が空いた。一緒にご飯でも行きたかったけれど、彼は仕事中だったからチベットの話をちょっとして帰る事にした。帰り際、周三君がモゾモゾとジャケットのポッケからなにやら木の破片を出してきた。二年前に写真家とのフィールドワークで訪れたネパールで買った幸せな手っていうスタンプなのだそう。誕生日プレゼントにどうぞって。

思わず笑ちゃったけど、すごく嬉しかった。今度、私も昔チベットに行った時の写真を見せようと思う。彼がいつか行ってみたい場所だって言ってた。インドのずっと北。パキスタンとの国境の近くで、冬は早くから国内線の飛行機が不安定になるし、情勢の問題で外国人の入国がセンシティブになる場所。私が行った時はそこそこ大丈夫だったけれど、銃を持ったパキスタン側の兵士をよく見かけた。とにかく覚えているのは、あんなに空が近くまでやって来たのは初めてだったって事。高山病の薬を飲み続けながら、自分の吸ったり吐いたりする呼吸の音の中で、ただ青い空を、ただ星が落ちてきそうな空を見た。

またいつか行きたいな。

栗ご飯

和食 04.10,2021

一週間前に、いやもっと前に買った栗がずっと冷蔵庫に入ったまま。いい加減に栗ご飯を作ろう。休日も休日じゃなく過ごして、今日が何曜日なのかわからない状態の中で必死に栗を剥いた。3日くらい台風がきて、どこも行けなくなればいいのに。そんな気分。

今日すべき仕事があるのはわかってる。けど、あれもこれも、生活の中で溜まってしまった事を片付けることにした。1日くらいやらなくたって、何一つ世界は変わりゃしないよね。せっかくだからと思って近所のみっちゃんに栗ご飯をあげに行って、ワインを買って帰った。

ベッドルームのライトは今日からIKEA。朝にとりあえずでつけたもの。夜になって初めて気づいた。見てるだけで悲しくなるような光景じゃん。なんだろうこの感じ。最悪だ。調光感が最悪だ。IKEAが悪いんじゃなくって、この部屋にこの調光感がたまらなく嫌な雰囲気。部屋に入るのも嫌だったから、寝る直前までリビングでライトの本を読んで過ごした。「本当に最悪だ。」もう、おちおち探してる場合じゃない。たかが調光。されど調光。拘りはそんなに強い方では無いけれど、私の生活においてこれは死活問題。

とろろ蕎麦

和食 28.9,2021

こないだ100%蕎麦粉の蕎麦を買って大失敗したので、山形の美味しそうな蕎麦を買うことにした。大好きな山形と書いてあるから、きっと美味しい筈。

すだち饂飩

和食 13.9,2021

昨日のすだち蕎麦のリベンジで、今日はすだち饂飩。やっぱり蕎麦の方が美味しい。次は蕎麦にしよう。昨晩の食卓でシミルさんと藤原さんに来週の撮影の心配事を少しこぼしたら、何が不安だったのかが少しわかった。私の不安、モヤモヤを閉まっておかないで、オセロの黒を白に変えていくみたいに、どんどん明るみに出していったらいいんだ。

カボス蕎麦

和食 09.9,2021

昨日は原宿で撮影だった。だから今日はちょっとお休み。いつもより少しだけ寝坊して起きる。今日は駒沢公園へ行こう。

コロナになってからぼんやりと考えてる事、物は必要以上に買わないとか、プラスチックは避けるとか。あちこちで環境問題の話を耳に目にする。夏は服は買わなかった。けど、もし、新しい服が必要になったらどうするんだろうって数日前にふと思った。そして、昨日の撮影で早速答えが出る。撮影した女性が古着しか買わないって話をしているのを聞いて驚いた。彼女はファッションアイコンでもある。聡明な女性。はっとした。一緒にいた編集の瞳ちゃんと洋服を買う事について帰りがけに少し話す。瞳ちゃんも環境問題の事をずっと意識してる。今度、古着屋へ行ってみようって約束をして帰路に着いた。

今朝の英語日記に、secondhand clohesの事を書いたら添削してくれる子がいいね!って。何か言われるかなぁって思ったけどいい反応だった。環境問題の事は難しい。今のところ、知れば知るほどに、知識が増えれば増えるほどに疑問が湧いてくる。最近興味がある動物倫理学の観点で環境の事は色々と調べたり本を読んだりしてるけど、洋服の問題についてはあまり知らない。だけど、どんな事もまずはやってみないと何とも言えないと思うからとりあえずやってみよう。洋服は必要以外は買わない。古着という選択が第一で、そうじゃ無い場合は再生や制作環境に責任を持っている会社を選ぶようにする。

子供の頃に母が教えてくれた事が今となって自然と腑に落ちてくる。母は色々を祖母から教わったようだった。その一つに洋服に対する愛情があった。母も祖母も、どのお母さんより、どのお婆ちゃんよりもとびきりお洒落だった。私の好きな遊びの一つに、母のワードローブに潜って遊ぶことがあるくらいに。脱いだり来たり脱いだりを繰り返して果てし無く服に埋もれて遊んだ。小さい私の手を引いてヒールを履いて街を歩く母。まるで漫画から出てきたみたいに東京からピンヒールにブロンドヘアーをなびかせ千葉の家へ遊びにやってくる祖母。洋服が好きな二人の共通点は、新作や流行り物はそんなに好まなかった。それよりも長く愛用出来る物、自分の体型に合う女性らしいもの、縫製が信頼できる会社の物を着ていた。

そして、着古された服達は捨てずにウエスっていう雑巾に変わる。私も18歳で家を出たときから、ずっと家にウエスを常備。若い時にうちに来た友人が「なにそれ?」って笑った事があって、貧乏くさい様で少し恥ずかしいなぁって気持ちになったけど、これはうちのルールだと思って何十年と今でも続けてる。

今までわからなかったり、わからないから恥ずかしくて隠してた様なことも、もう歳だからかも知れないけど、いいやってなる。恥ずかしさよりも、生きやすい方を選び始めた。こうして、世界が変わるタイミングにこっそり乗っかって、楽に生きようとしてる私がいる。

「どんな人が好き?」最近、そう聞かれたら即答で「安心で安全で平和な人!」って答えてる。私も私の側にいたいと思う誰かがいたらその人も、楽ちんでいてほしいから。何かを壊したり誰かを傷つけたり苦しみを受け入れてまで手に入れたいモノなんてもう何もなし。

カボス蕎麦
蕎麦
カボス
青唐辛子

朝昼食

和食 13.8,2021

夕方、マンションの宅配ボックスを開けると小さな小包が入ってた。中にはお米、塩、だし、そして一通の透明の綺麗な封筒の手紙。送り主はりょーこちゃん。直ぐに御礼のメッセージすると、返信があった。生暖かくて心地よい風がオレンジ色のカーテンをなびかせてる。夏の夕方って好きだな。たまたま流れてたスローテンポな曲も気持ちがいい。なんだか目頭が熱くなる。りょーこちゃんに会いたいな。

明日の朝は絶対にご飯と味噌汁にしよう。

へべすの味噌汁

和食 12.8,2021

今日は作業の合間にずっと電話をしてた。仕事の事で瞳ちゃんから電話があって、そのまま普通に長電話して、直ぐに母から電話。午後は何時間電話してたんだろう。気づいたら夕方。頭がくらくらした。


母がマスクと庭の野菜とパンを送るって話から昨日見たテレビの売れないミュージュシャンの話になって、本当に絵に描いたような駄目な夫だったけれど、私の元夫よりはずっとずっと大丈夫な人間だったけど、あの人に似てるし、それに奥さんが才能に惚れ込んでる所もよしみに似てるってひつこいから、初めて本当の事を言った。

「今だから言うけど、私は夫だから家族に悪口を言わなかっただけで、彼の音楽や才能の話はしてない。ただ、夫は頑張ってると伝えただけ。それに、我慢を選んだのは駄目な人間の所為じゃなくて、私が選んでやった。だから私が悪いんだよ。下らない話、もう止めようよ。」母は未だに私に聞きたい事が沢山あるみたいで、最近になって彼の事を口に出してくる。どうしたって許せないんだろう。姉が私達夫婦の事を知った時、これは家族が知るべき事だからって、私が記してきた数年のアルコールの記録を家族で共有するように言った。母は色々を知ってはいても、私の口から聞きたいんだと思った。

「よく一人であの離婚を終わらせたと思う。」

こないだ急にそんな事を言いだした。母は写真で生計を立てられるようになった時よりも、離婚後、一人の女として、一人の人間として私をリスペクトしてくれるようになった。

父は私を不憫に思って、千葉の家はあげたいとか、一緒に住みたいとか言ってるようだけど、母は好きなように生きなさいと言うようになった。

「携帯がずっと調子悪くて、auに行ったのだけど、今日もすごく親切で感心しちゃって。店を出てからドーナツを買いに行って御礼してきたの。あの人達、タダであんな親切に話を聞いてくれるなんて、本当にすごいよね。」と母。あれは仕事だからタダでは無いって言おうとしたけどやめた。してくれた事が嬉しかったから御礼をした。それは、そうだな。そういう事だよね。

ずっと自分勝手に生きてきたけれど、家族には本当に馬鹿だの幼稚だのって、私が世界のどこかへ旅を出る度に呆れられて、兄に限っては30歳を過ぎて始めた写真の事をとにかく心配されたけれど、もう誰にも我儘を言うつもりはないし、これからはどうしてか、優しく生きたいって思ってる。私もドーナツを配れる女になりたい。

紫蘇のジェノベーゼ素麺

和食 12.8,2021

早朝に料理家の中島さんの所で写真を撮って帰宅。朝から動くって気持ちがいい。最近はボンヤリしてる。あーやらなきゃ。とか、あーこれしようとか、あーって思ってるうちに時間が過ぎてる。多分、きっといい感じ。

とうもろこしのラーメン

和食 03.8,2021

なんかすごく疲れてる。だけど、やることも溜まってる。何故か気持ちも滅入ってる。やらなきゃばっかりが焦って、全然作業が上手に進まない。淡々と夜まで色々をやって、とうもろこしを茹でて、一本を丸っとラーメンに入れて、胡椒をたっぷりふって、とうもろこしラーメンの出来上がり。今日は早く寝よう。疲れた。

ひっぱり素麺

郷土料理, 和食 31.7,2021

今日は何もしない日。先日、カウンセラーさんに言われた、頑張ることをしない。ねばならないをやらないっていう事をゲームする日。

朝起きて、とりあえず毎朝の日課の瞑想とヨガをやめてみる。自然が見たい。水筒にハーブ水を作って、バスに乗り等々力渓谷へ向かった。30分くらい。ぼーっとしながら、ただただ揺られて何処かへ連れていかれるって気持ちがいい。朝の9時過ぎ、家族連れだとか、カップルが犬の散歩をしてたり、ちらほらと人がいる。渓谷は涼しくて気持ちがいい。境内があって、そこのベンチで木を見る。大きいなぁ。友達から仕事のLINEが入る、知り合いから北海道の写真が送られてきた。淡々とメールを返す。

渓谷を出て、バス停に戻ろうかなと思ったけど、google mapで少し歩いた所にコーヒー屋さんを見つける。オーツミルクの薄めのデカフェを頼む。あ、持ち帰りにすればよかったかな。いやいや、ぼんやりしてみよう。美味しいな。料理家の中島さんと始めた新しいプロジェクトの事を携帯でまとめはじめた。気づくと2時間。あー楽しかった。これはやりたくてやったからクリアとしよう。頭がバキバキしてて気持ちがいい。

d &departmentとか、オオゼキとかを寄り道をして、バスに乗って帰宅。お風呂でざっと汗を流してビールを飲んだ。お腹空いたな。時間はもう15時を過ぎてる。お昼は引っ張り素麺にしよう。

何だかすごく楽しかった。

ひっぱり素麺、山形のひっぱり饂飩のアレンジ。
素麺
[ タレ ]
納豆
鯖缶
紫蘇
オクラ
麺つゆ