カテゴリー: 洋食

鯖缶のトマトスパゲッティ

洋食 21.3,2021

携帯を見ると、夜中の2時を過ぎてた。梃子が雨に向かって吠えてる。こんな時間に目が覚めるのは久しぶり。しばらく梃子をぎゅっと抱きしめながら、カーテンの向こうで雨が鳴るのを見ていた。この家は本当に静か、安心する。段々と目の前といつかがシンクロする。あの長い夜に何の意味があったんだろう。キッチンには冷えた夕飯。帰ると言ってから、5時間、6時間はゆうに過ぎてる。メールをしても既読スルー。ベッドから窓辺にある時計を見るのがすごく厭だった。時間が重なっていく度に不安が募っていく終わらない夜。いつの日か、夫が帰らなくなった夜が続いたある日に時計を押入れにしまった。

少し寝坊して、7時過ぎに目が覚める。PMSはまだ来てない。むしろ今日も絶好調に楽しい。餅を焼き、厚く切った冷たいバターを乗せて、甘露醤油を垂らして食べる。山形に引っ越した編集のざおーとLINE。仕事の事を相談したり色々メッセージ。会いたいな。そんな矢先に兄とメッセージして、芋煮会の大宮くんともメッセージ。今日もとっても楽しい。

昨晩に読んだ河合隼雄さんの本の中で「生まれ変わるためには死なねばならない」っていう話があった。肉体的な死ではなく、心の死。人間は時に、きちんと死なないと次にいけない。間違って体が死んでしまう人もいる。自殺って事。それを心理士として、きちんと側で見ていてあげる、上手に心が死ねるよう。そういう感じの話だった。何だかわかるな。中途半端に生きてると生まれ変われない。いつまでもその場所でゾンビみたいに生きてしまう。だっていつだって死ぬのは怖いし、その先が見えないから死のうとは思えない。だけど、死にそうになると死んでもいいかもってなる時があって、死ねる。こんな話、誰が聞いてくれるんだろう。友達に話したらきっとまた、とち狂ったと思われるだろう。河合さんとお喋りしたいな。何だか明るい写真が撮りたい気分。ざおーと朝から不倫の話になった。山形と東京の昼顔について。あれはゾンビの成せる行為な気がする。いっぺん死んじゃえばいいのに。人生って楽しいよ、だって死ねるんだから。お腹空いたな、昼はトマトスパゲッティを作ろう。

鯖缶のトマトスパゲッティ
スパゲッティ
トマト缶
鯖缶
にんにく
春菊
みじん切りの玉ねぎ
ナンプラー

オリーブオイル

トマトとシャケのスパゲッティー

洋食 12.3,2021

気分がいい。朝から近所の喫茶店でトーストをかじる。隣の夫婦がうるさい。特に男の方がお喋りで、喫茶店の点数付けを永遠に話してる。お喋りな男って本当に嫌い。

視界が開けたら、色々と頭が整理されてきてる。地面から離れなかった足がひょいっと上がった。あれもこれも、やってみよう。写真集の事で映像の大場さんとメッセージしてた。大場さんも写真集を作ってる。なんだかんだとメッセージをやりとりしてて、また視界が開けてくる。わかる。話がわかるな。私が悩んでる事もわかる。面白い人、大場さん。喋るようになって直ぐにこの人は好きだって思った。

新しい友達ができると、新しい世界が見えるから嬉しい。大場さんは友達は作らない主義だとか何だとか言ってたけど、私はもう友達だと思ってる。

トマトスパゲッティー

洋食 12.2,2021

金曜日は新月だから新しい事をするといいよってひとみちゃんが言ってた。ずっと出来なかった事をやろう。起きてすぐに戸棚に閉まってたお土産を出した。あかりちゃんに送ろう。LINEを開いて昨年に聞いた住所を探す。あの時の事がぽろぽろと出てきた。なんて酷い毎日の事を彼女に話てたんだろう。だけど、何だか、ほっとする。

一緒に幸せになりたかったな。
普通の夫婦だった毎日の事を思い出してほっとしてる。喧嘩だって嫌に思った事は無かった。病気さえ無かったら、今日の日だって一緒にいれたのに。どうかな、どうなんだろう。私はいたかった。何だか最近の自分が嫌で嫌でたまらなくて、世界に色々に否定的だった。前に進んでる筈なのに、一向に元気になれない。嫌気がさし始めた私は世界に悪態をつき始めた。だけど、こういうのよく無い。危うく彼に渡された真っ黒な何かを誰かにパスしようとしてた。家族や友人だけじゃない、知らない人にだって一欠片も渡せない。親に大事にされなかった子供が自分の子供にまた虐待をするように、負を連鎖する事に意味なんて無い筈。私の所に回ってきた真っ黒。せっかく死ぬ思いで決断したのだから、悪い事に使うなんて絶対に嫌だ。それに、死ぬ思いで決断する事を頑張れって背中を押してくれた人達に私が黒くなっちゃ申し訳ない。

今日から始める新しい事は、明るく生きるって事にしよう。
また直ぐに真っ黒がじわりとやってくるだろうけど、そしたらまた同じ事を思い返すだけ。微々たる前進でも前進する。明るく。元気に。どうか明るい場所が少しでも増えますように。それは私だけじゃなくって彼にも。

ワカモレとコロッケ

洋食 26.12,2020

朝起きると、姉や、母から、クリスマスのメッセージが届いてた。姉は、やっぱり結局アメリカ人だ。「ママに聞いたけど、今日は友達と過ごすんだよね?」クリスマス、一人で過ごすなんてありえないんだろう。母には嘘をついて、友達とって言ったけど、姉には素直に言った。「しばらく一人でいたいから。やる事色々あるし。色々と片付けたいから。」

夕方、何となく姉の顔が浮かんで、夕飯にワカモレを作る事にした。
ワカモレとコロッケ。コロッケは思いつき。コロッケの山が見たい気分だった。

姉の家の近所に人気のメキシカンレストランがある。
いつも予約でいっぱいで、私も2度行った。「ここのワカモレが本当に最高に美味しいんだよ!」ワカモレって大概美味しいよね。って思ったけど、今までのワカモレはワカモレじゃないよってくらいに、最高なワカモレだった。残念な事に、それから東京で食べるワカモレは毎度ワカモレに失礼な気持ちになってしまう。だって全然フレッシュじゃない。全然ちがうよ。

何となくの材料で作るワカモレ。まだまだだな。
もう一度、レシピを聞こう。確か、店の人に聞いたって言ってたな。一度、姉家でパーティの時に作った気がする。

今年も後一週間。
明日も好きな物を食べよう。

残り物のグラタンライス

洋食 21.12,2020

南瓜の煮物と、米ナスを焼いたもの、こないだ作って置いたミートソース、実家から沢山もらったチェダーチーズを冷たいご飯の上に乗せて、オーブンへ。残り物のグラタンライス。勝手に命名。ジンジャーエールをごくごく飲みながら、頬張る。

新しい年を目の前にして、いい予感がしてる。だけど、何かに後ろ髪を引かれてるような気持ちがどこかにある。後ろを振り向くと、それがどこかにさっと隠れるように。

しばらく一人で過ごそうと思った。クリスマスも忘年会も無し、年末も一人でいよう。今がとても大事な気がしてる。寂しいから友達とパーっとじゃなくて、言葉に出来ない時間を大切にしたい。そのうちに、きっと消えてしまうから。苦しいとか、悲しいとか、寂しいとか、そういう気持ちは決して悪い気持ちじゃない。きっと来週に生理が来たら、また過去に帰ってめそめそが始まるだろう。だけど、きっといい。そうやって少しずつ、少しずつ、ひとりで進みたい。

それに、もし一人じゃなかったら、グラタンライスなんてへんてこな料理作らない。

きっとこれが最期、ここから逃げたくない。

夕飯

洋食 11.12,2020

無心が続いてる。
日に日に元気を取り戻しているけれど、ただ、安心して眠れる。安心して朝が来るって思うだけ。何だか、記憶が記憶を失くそうとしてるみたい。

夜にやっちゃんが泊まりに来る。
お酒を飲んで、時々、私から出る汚らしい言葉が厭になる。

そういう世界はもう見たくないんだから。私を攻撃してくる人がいたって非難したくない。誰かを悪者にもしたくない。自分でも友達でも、そういう声をもう聞きたく無い。理解が出来ない事があったっていい。だけど、ジャッジなんてしなくていい。

恥ずかしくて、情けない夜だった。

夕飯
ひよこ豆のトマトスープ
焼き長芋とパクチーの炊き込みご飯
赤蕪の酢漬け
胡瓜とディルのレモンマヨサラダ
切り干し大根と梅干しの和え物

葡萄

スープ

洋食 10.12,2020

明日はやっちゃんが遊びに来る。スープを作ろう。
アメリカに行った時に、誰かの家に呼ばれた時に食べるようなスープ。たいがい、こういうスープを食べる。野菜たっぷりのシンプルなスープ。

明日の為に作ったけど、食べたくなって食べちゃった。
身体が温まる事って、すごくほっとする。

もう、寝不足で胸が切れる想いで仕事に行かなくていい。いつまたやってくるか、わからない恐怖に怯えなくていい。涙も流さなくていいし、男の声が家中を喚き散らす事もない。誰かの帰りを待って、胃が痛くならなくてもいい。朝陽の中で、私とテコだけのベッドで、何だかほっとする朝が来るなんて、想像もしてなかった。

夜、ミオちゃんに教えてもらった映画を見た。クレイマークレイマーっていう映画。家族が壊れて、また新しい形の家族ができる映画。ダスティンホフマンが果敢に毎日を明るく生きようとしてた。私もきっと新しい家族を今、作ってる。

今を大切にするしかないんだ。




茄子のミートパスタ

洋食 06.10,2020

パスタを食べて昼寝をした。
最近、何か一つ作業をしたら、休む。これを繰り返してる。大丈夫だと思っても、思った様に身体が動かなくなるから、大事をとって休み休み。ぼんやり目が覚める。14時58分。ぼんやりしてる。

今、なんだっけ。起きて洗面所へ向かう。あ、遅刻だ。どうしよう。確か15時過ぎに家を出る予定だった。鼓動がばくばくと全身で鳴ってる。どうしよう、私、今日撮れない。床にへたりと座った。落ち着け、落ち着け。ゆっくりと深呼吸する。私が今立っている場所は、ぎりぎりの場所。一歩間違えると直ぐにまた落ちてしまう。だけど、大丈夫。深呼吸して。下を見ないで。落ち着いてそこから離れれば、いつもの場所にいける。大丈夫。大丈夫。

ゆっくりと起き上がる。深呼吸を繰り返す。大丈夫。私、支度10分で出来るから。何も考えないように支度を済ませて家を出る。あ、風が気持ちがいい。あーあ、遅刻だな。

目の前で電車が行っちゃった。あーあ。何だか思った。世界は怖くない。虚しくて仕方なかった世界も、本当は虚しくないのかもしれない。夫との生活の中には行き場の無い寂しさたちが何も言わずにいた。それはもしかして今と変わらないのかもしれない。今でもやり直せそうな気がする。だけど違う。わかってる。夫は変わらない。変わるのは私。もう怖くない。

茄子のミートグラタン

洋食 30.9,2020

抗うつ剤2日目。昨日に引き続き吐き気が止まらない。日中はずっと眠くて変なあくびが出る。畳にひいた布団でごろごろする。太陽が当たって気持ちがいい。隣でやっちゃんが来月に行く沖縄のツアーを取ってくれてる。何もしたくない。胃痛と吐き気と光の中で溜息ばかりが出てくる。本当に疲れた。

夕飯に茄子のミートグラタンを作る。上手に出来た。グラタン綺麗だな。

色の無いパスタ

洋食 24.9,2020

今日はトレーニングの日。
10日間くらい、ウェイトオーバー食をサボってる。「頑張らない。」「無理をしない。」「ゆっくりゆっくり。」姉とアカリちゃんから入るLINEの言葉を忠実に守ってる。食べたく無いから無理して食べない。そして、また痩せた。

「菊地さん、食事増やしましょうね!」先生が笑顔で言う。

何だか今日は貧血気味でふらふらした。気分が悪くてトレーニング中もぼーっとする。早くお家へ帰ろう。雨も降ってる。

帰宅して、パスタを作る。真っ白な色の無いパスタを作った。何だかうんざりした。うんざりしながら食べる。人生って本当にうんざりする。9月の記憶が殆ど無い。苦しい事もあんまり覚えてない。

目が覚めたら何かをしよう。今日は何か出来そうな気がする。

トマトとモッツァレラのスパゲッティ

洋食 20.9,2020

夕方に夫が大阪でレンタカーを借りたようで、その通知が私のgmailに入る。心臓がばくばくして、ぎゅうっと全身を締め付けた。昨日と同じだ。不安の渦の中に堕ちる。堕ちてゆく体がどっかにいっちゃう。目の前に世界があるのに、頭はここに無いみたい。胸騒ぎが止まらない。すごく怖い。少し時間が経って落ち着いた頃、直ぐに友人に連絡する。「病院に行きたい。行ってもいいのかな。」

あれから5日。アカリちゃんと笑って食卓を囲む。姉が数カ月前に言ってた。「大丈夫。絶対に大丈夫。ある日、嘘みたいに抜けるから。今までの事が何だったんだろうって日が絶対に来るから。絶対に来る!ほんとだから。絶対に、来る。」数日前のあれも、色々も急に抜けた。夫の酒が始まったのは4月。夫が友人に会社を作って貰った月。今思えば、きっと後ろめたかったんだろうって思う。急に背中を向けて寝出したのもこの頃。夫は毎日忙しいと言い、目を合わせなくなった。結局、私が真実を知ったのは6月。もう完全にお酒に溺れた頃だった。私が反対するわけないのに何で話してくれなかったんだろう。この8年間、数ヶ月家に引きこもろうが、死にたい、音楽をやめたい、何もしたくないってなった時も、ずっとずっと側で食事を作り続けた。一度きりの人生なのだから、何だっていい。好きな事をしたらいいよって。

夫の弱さにお酒とお金と権力が注がれる。何だか嫌な予感がする。勢いよく溢れないといい。思いっきりに注がれたものが溢れ散って、底にいつまでも鎮座する不味いビールみたいになる。きっとこれから、きっとまたあの場所に留まる気がする。8年前に同じような光景を見た。今と全く同じだ。

中目黒にある赤丸っていう居酒屋が夫は好きでよく一緒に行った。夫はお酒が入って苛つくと、カウンターの下で私に何度も何度も肘つきをした。「痛いからやめてよ!」強く言った。私は夫の隣にいるようになってから、泣いたり、辛そうにしたり、弱みを見せちゃいけないって、夫の態度に負けない言葉を選ばないとだめってなった。夫とのリレーションシップは私が強くある事。私達の無言のルール。だけど、本当はあの時に人前で泣けば良かったんだ。痛いし悲しいよって。きっと誰かが私達を助けてくれた筈だ。夫の事も私の事もかばう必要はなかったんだ。弱い私達の事を助けてくれる人は絶対にいた。


もう元の私に戻ろう。強がる私は好きじゃ無い。

今日は朝から雨予報。ずっと手をつけられなかった夫の荷物を片付ける。遅い昼食は大好きなトマトとモッツアレラのスパゲッティ。

ポモドーロ

洋食 06.9,2020

9月まで頑張ろう!そう思って8月はとにかく笑った。嘘でも笑った。全然面白くなくても笑った。そうやって8月は何とかすぎて、9月が数日を過ぎた頃に急に寂しくなった。8月はとにかく笑うと決めていたけれど、9月の事なんて全く考えていなかったから。9月にぽんと放り出されて、とぼとぼと歩き始めたら道が無くて立ちすくんだ。夫からの来るはずの連絡も無い。こんな事を想うのはどうかと想うけれど、死にたいって思った。これがどういう意味なのかわからないけど、無くなりたいみたいな感じ。この世界から消えたい。そういう感じ。命を粗末にするとかそういう話じゃなくって、とにかく朝から晩まで毎日の毎時間の中から消えたい。そういう願い。

取材で貰ったトマト。畑になったトマトは真っ赤で嘘みたいな色だった。太陽がとても強い日で、ずっとここにいるんだって思ったら、なんだか凄いなって、凄い生命力だなって胸が熱くなる。ぎゅっと手で潰してフライパンの中へ放り込む。水分を飛ばしていく。パスタを入れてオイルと一緒に乳化する。トマトが濃くて美味しい。とっても美味しい!

ポモドーロ
いただいたトマト
にんにく
オリーブオイル
パスタ

胡椒

ベジジャーマンポテト

洋食 25.8,2020

会う人、会う人に痩せたって言われるのが嫌だなぁって思ってた矢先、友達から送られてきた写真を見てびっくりした。「これ、私?」紙ペラみたい。すごく怖くなって、私、やばいかも。事の重大さに初めて気づいた感じだった。

食べようって思っても、食べても、食べたように思っていたけれど、気づけば夜だった。家族がいなくなるっていうだけで、私は拒食症みたいになってしまうんだ。哀しいだけで人間はどんどん薄くなっていくのか。へぇって思った。人が死ぬっていうのは、そんなに難しい事じゃないのかもしれない。そんな気がした。そういえば、生理も止まってた。

2年前の夫の酒乱の時は変貌する夫を目の前に、もうこの現実を見たくないから死にたいって何度か思うことがあった。だけど、今はそんな事は思わない。絶対に死にたくない。ネットで “太る、ジム” で検索をすると、中目黒に太る為のジムを見つけた。中目黒は夫が毎晩呑み歩き、女たちと遊び、キャバクラへ行く場所だから行きたくない。だから、家から5分のパーソナルジムに決めたけど、ちょっと高かった。「11月の誕生日までに太りましょう!!」先生の笑顔がきらきらしてた。

谷口家に貰った、おばあちゃんの作った馬鈴薯でベジジャーマンポテトを作る。マヨケチャにタバスコたっぷりで食べた。夕飯の後にジャーマンポテト。いい流れだと思う。私は太って、身体も心もふくよかになって、幸せいっぱいな誕生日を送るって決めた。

しらすと若芽と茗荷のスパゲッティー

洋食 01.8,2020

梅雨が晴れた!
太陽と青空が広がっていく中で洗濯機をじゃんじゃん回した。気分は最高!朝は絶好調だったのに、数時間後に高い高い崖から谷底へ突き落とされた。始まったPMS。ストレスで生理が止まっていたから、ようやく普通にきてホッと一安心。生理ありがとう〜。なんて思ってたのに。久しぶりの生理は、私の溜まった色々を思いっきりに流しているみたいだった。何をしてもどうしても哀しくて仕方ない。じっとしてるのも辛い。夫の家出もようやく慣れてきた筈だったのに、自分を責め出した。午後、新調したメガネは取りに行き青山で友達に会った。友達がパリって呼ぶ店に入って、ビールとよく冷えた白ワインを飲んで少し心が落ち着く。友達はずっと最近の恋の話をしてた。

檸檬としらすのスパゲッティ

洋食 28.7,2020

緩く閉めた蛇口みたいに、ぽつりぽつりと水が溜まっていく。気づいたらコップの水は一杯になって勢いよく溢れてく。ストレスってこういう感じで溜まるんだろうなって思った。

仕事で夜が少し遅くなって、疲労困憊で乗ったタクシーのおじいちゃんが面倒くさくて苛々が止まらなかった。もうやめて。お願いだからこれ以上、話さないで。玄関を開けると、梃子がいてほっとしたのか床にぺたんと座って泣いた。泣くつもりじゃなかった。ずっと我慢していたわけでもないのに涙が一気に溢れてきた。ただ、私は毎日を悲しんじゃダメだって思ってただけだ。

喉もカラカラ、涙は落ち続けてる。パソコンに写真を取り組む。気づいたら夢中で作業していた。酒に溺れた夫がいないお陰で最近よく寝むれるようになった。心は落ちているけれど、体は健康だ。仕事するには有難い。今日は久しぶりに俳優を撮った。いい写真が撮れたし、写真を撮ってる時は哀しくない。写真は私の毎日を救ってくれる。

檸檬としらすのスパゲッティ
▽ 材料 ▽
パスタ 100g
しらす
禰宜の青い部分 細切り
オリーブオイル

檸檬 1/4個
山椒粉

王道のトマトスパゲッティ

洋食 18.7,2020

音楽業界で働いていた友人に相談する。
それってもしかしたらネットストーキングの可能性もあるね。その人の想像する世界が壊されたと思っているのかも、これからも叩かれるかもしれない。監視も続くし、嫌がらせもしてくると思う。だけど、日記はやめなくていい。だってこれはあなたの日記だから。

夫のファンだという人からSNSを通してメッセージが入っていた。
先月に夜中に私が深酒をして、悲しみの中で投稿した内容への誹謗中傷だった。翌朝、我に返って投稿を直ぐに削除した。何やってんだろう、私。恥ずかしくなった。

あれから数週間経ったのに、未だメッセージがくる。

一つ気づいた事がある。夫は、何をしても許されるんだ。
だけど、私は許されない。どんどん一人になっていく気分だった。

俳優の方が自殺した。
見えない何かが誰かを傷つけようとするのを見た気がする。すごく怖かった。

王道のトマトスパゲッティ
▽ 材料 ▽
パスタ 100g
玉葱 1/2個ー微塵切り
ニンニク 1片ー微塵切り
トマト缶詰 1/2缶
モッツアレラ 適量
ボイルした海老
バジル
昆布茶

モッツァレラとトマトのスパゲッティー

洋食 05.7,2020

幸せになった時に、こんなに惨めで、寂しくて、寒かったことをよく覚えておこう。今がどん底なんだから、よくなったときに読み返そうと。その日に何を食べたかまですべて、どん底生活の記録を続けていました。林真理子さんの “野心のすすめ” の一節。

2018年12月27日、夫への手紙をメモしていた。
もうこれ以上お酒を呑むのはやめてほしい。私の心と身体は限界にきています。私も反省する所があるからゼロからやり直そう。

一ヶ月前にも同じ事を夫へ伝えていた。だけど、私の反省する所って?
家に帰らない、仕事も何をしているのかわからない、嘘をつき呑み続ける夫に、朝方家に帰れば怒り狂う夫に、女と呑んで独身みたいに遊んでいる酒癖の悪い夫に、「家に帰って!」「いい加減にして!」と怒るのは反省する事なのだろうか。2018年のいつか、いつもの様に朝まで帰らない夫と揉めて、そのまま殆ど寝ずに仕事へ行った。帰宅すると夫は泥酔状態のままベッドを占領していた。酒気漂う部屋を後にし近所のPRONTOへ走り、とにかく何か食べて元気になろう!と頼んだトマトスパゲッティー。あまりに美味しくって夢中になって食べて、気づいたらそこで寝ていた。当時も大分痩せたから食事をきちんとしてなかったんだと思う。また2年前と同じ事を繰り返してる。

日記やノートは気持ちを爆発させる場所だと思ってた。だけど、そうじゃない。もう二度と同じ事を繰り返さない為の記録。きちんとそれを覚えておく為の記録。毎日が変化して毎日を必死に生きているように思っていたけれど、変わっているのは目の前の景色だけであって、私も変わってないのかもしれない。夫のいい所を数え切れない程知ってるけど、夫との生活は想像以上に辛いことの連続だ。

モッツァレラとトマトのスパゲッティー [PRONTOパスタをアレンジ]
パスタを茹でる。

フライパンにオリーブオイルとモッツァレラチーズ以外の材料を入れ温める。茹で上がったを入れ、残りの材料を入れて混ぜ合わせる。お好みでブラックペッパーを。
▽ 材料 ▽
パスタ 100g
ツナ缶 1/3缶
トマト缶 1/2缶
モッツアレラチーズ 好みの量
ナンプラー 小さじ1
オリーブオイル 大さじ1

きのこと檸檬のスパゲッティ

洋食 02.7,2020

朝ベランダでバナナに滑ったみたいに転んで尾てい骨を打った。スローモーションに傾いてゆく身体 ”あ、やったな。” その次の瞬間にお尻がどすんと窓のへりに落ちていった。自分を呪いたくなるくらいに最悪な時は冷静だ。どんな時だってそう。怖くて仕方ない時も悲しくて仕方ない時も、その瞬間に心は止まってる。まるで電波の悪い電話みたい。心の音が来ない。そこには多分タイムラグみたいのがあって、聞こえる筈の声を待ってる。

きのこと檸檬のスパゲッティ
パスタを茹でる。
フライパンにきのこのオイル煮を入れて温める。茹で上がったパスタをフライパンに入れ、調味料を入れて混ぜ合わせる。最後に檸檬を絞る。
▽ 材料 ▽
パスタ
バジル
きのこのオイル煮
▽ 調味料 ▽
オリーブオイル 大さじ1
醤油
檸檬汁
黒胡椒

納豆パスタ

洋食 26.6,2020

幸せはある日突然いなくなる。
だから、日記を書いておくといい。すごくいい。
本当に人間って馬鹿だなぁと思うのだけど、直ぐに忘れる。それに直ぐに自分の都合の良いように記憶を書き換える。だから、今日感じている事を忘れずに記録しておく。想像を遥かに超えて、不幸と幸福の比率は断然幸福の方が多い。だって、生きている事自体がポジティブだから明日を迎えようとしているのなら既に幸福スタートなのだ。私の最近は最悪の超最悪どん底だ。だけど、日記を読み返していたら、ちょっとハッピーになった。ハッピーだった日の温度を思い出したら、少し温まって、かちかちの心が緩む気がした。今日も日記を書こう。

納豆パスタ
▽ 材料 ▽
オリーブオイル
パスタ
納豆 1パック
しそ 多め
麺つゆ
黒胡椒

明太パスタ

洋食 12.6,2020

30才そこそこで、師匠の元を独立してぷらぷらしていた私は日々明太パスタに埋もれていた。弟子入りしてみたものの、やっぱり商業は合わないと直ぐにやめたくなったアシスタント業、師匠に迷惑をかけたくないの一心で続けた。そんなアシスタント業をふんわり卒業した頃だった。夫がやっていたバーの料理を私が担当していて、口うるさい夫(本人曰く「全国をツアーで回っているから俺はグルメなんだ。」そう、だけど真実は闇。)を唸らせる料理を色々と考案した。パスタは幼少の時にボンゴレ狂になって以来、いつしかパスタのパの字も出てこなくなって数十年。明太パスタなんて人生で片手くらいしか食べたことが無かった。魚の卵と麺だけなんて、身体に悪くて変な食べ物だなぁと思っていた。どうしてこのレシピに辿り着いたのか全く覚えてないけど、色々がちょっとずつ変化してこうなった。超がつくジャンクレシピ。

当時、何者にもなれない先の見えない不透明な毎日の連続の中でぼんやりしてた。若さ故か苦しくは無いけれど、心のどこかが寂しかった。今更後悔しても遅い。周りの子と足並み揃えて写真大学でもスタジオでも出て写真をきちんと学んでおけば、もっともっとスマートに写真を生業に出来ただろうに。お金をかけて必死に大事に育ててくれた親が泣くのも無理が無い。親のせいにするのは申し訳ないけど、親がヒッピーだったから悪いんだ。そんなスピリッツが絶対私の身体のどこかにいるはずだ。

言い訳だけど。だけど、いい事がひとつ。明太パスタが大好物になった。ピンク色のパスタを見ているだけでうっとりする。大分遠回りをしてきたけれど、明太パスタが好き。

明太パスタ
ボウルにスパゲッティ以外の材料を入れる。茹で上がったスパゲッティを入れて混ぜて出来上がり。
▽ 材料 ▽
スパゲッティー ちゃんと茹でる
バター 10g
明太子 適量
雪印メグミルクのホイップ 植物性脂肪40% 大さじ4〜8[このホイップの甘さが隠し味]
昆布茶 小さじ1
ブラックペッパー

納豆パスタ

洋食 17.5,2020

4年前の写真の整理をしていたら、納豆パスタの写真がでてきた。午前10時30分。さっき遅めの朝食にトーストを食べたばかり。2、3分冷たくなったブラックコーヒーを勢いよく流し込んだけど、もう我慢ならない。キッチンへ走る。湯を沸かし冷蔵庫の中に使えそうな材料がないか探す。パスタの何が好きって、乳化が好き。フライパンの中で私の想うままに素直に乳化してくれる感じが気持ちがよくてやめられない。それに、オリーブオイルの味が好きだから根本的に私と乳化は相性がいいと勝手に思ってる。納豆パスタ愛おしい。いただきます。

納豆パスタ
左のコンロに鍋を置き、水、塩をいれてパスタを茹でる。
右のコンロにフライパン置き、オリーブオイルを入れてニンニクを入れて香りがでたらキャベツを炒める。
納豆、昆布だしの素を入れる。フライパンの端にオリーブオイル大さじ1を入れ
茹で上がったパスタ、おたま1ほどの茹で汁を入れてぐるぐると回す。(乳化させる。)とろりとしたら、しそ醤油を入れて混ぜ合わせる。
食べる直前に生卵を落とす。檸檬を絞るとさっぱりして美味しいです。
▽ 材料 ▽
パスタ
ニンニク 1片ースライスする
キャベツ ひとつかみほどーざく切り
納豆
昆布出汁の素 小さじ1
オリーブオイル
しそ醤油 [しそを醤油漬けにしておいたもの]
生卵
檸檬

鰯のマリネ

洋食 13.5,2020

悔しい気持ちだった。時々こうなる時がある。
どこのどの血がこうしているのか判らないのだけど、ものすごい憤りを感じる時がある。
だからというか、もう好きな事をしようと思って鰯を捌いてマリネを作る。夜中に気分が盛り上がってギターを鳴らしまくる夫が言う。「すーちゃんは自分勝手だよ。」そうかもね、人間なんて勝手なんだよ。私は今猛烈にキレてる。優しさも欲しければお金も欲しい。好きな仕事も欲しいし愛も欲しい。それに、やっぱりいい写真も欲しい。人の写真見てぶつくさ言い出したら最後。わたし腐ってる。「鰯は足が早いからね。」小さい頃、とても複雑な気持ちになる言葉だった。美味しいのと腐るのが同じ場所にいる。なんだか変だよ。

鰯のマリネ
鰯をおろす。調味料に漬け込み冷蔵庫で冷やす。
▽ 材料 ▽
鰯 3尾
▽ 調味料 ▽
レモンスライス
オリーブ油
白ワインビネガー 大さじ1

キャロットラペ

洋食 09.5,2020

料理家さんのスタジオでの撮影。
マスクして換気して万全体制の撮影。こういうも、時間が経つと慣れるもので全然苦じゃなくなった。やっぱりすごい。本当にすごい。発想力もすごい。それに、キッチンでテキパキと料理をしている人の姿ってなんでこんなに素敵なんだろう。楽しそうにアシスタントさんと笑いながら料理を作ってる。見てるだけで幸せな気持ちになる。自分で料理を作るのも好きだけど、作ってる人を見る方がもっと好きだな。

キャロットラペ
人参を塩で揉み込んで放置、水分が出たら水を軽く切る。
ボールに人参、マスタードビネガーをいれて、オリーブオイルを少しずつ垂らしながら混ぜ合わせる。
▽ 材料 ▽
人参 1本ー皮を向き薄切りに切る。
塩 少々
マスタードビネガー 大さじ1ほど [マスタードホールを蜂蜜と酢につけて置いたもの]
オリーブオイル

ゆうきのカポナータ

洋食 29.4,2020

8年前、夫がやっていた今にも潰れそうな中目黒駅前のバーで、ゆうきに週一回お店を手伝ってもらっていた。ゆうきの日は、彼女のファンでほぼ貸切状態となる。バイオリニストでグルメの会をしている彼女には沢山のファンがいた。料理を作りお酒も振舞ってくれるので彼女ひとりにお店を任せる。その日だけはゆうきオリジナルのメニュー。だけど、カポナータだけは作って欲しいとお願いしていた。

私の高校生活は奇妙な友人に恵まれた。ゆうきと私の他に、年上の青年実業家な彼氏がいてリッチな生活をしていたエリ、とびきりな美人か、とびきりセンスのいい女にしか興味がない繭、松戸のマックでバイトしていたみきの5人グループ。いつも皆が口を揃えて言ったのは、みきは普通。今思うとなんだか失礼だと思うけれど、嫌味とかじゃなくて彼女は正当なスタンダードな高校生でちょっと、みんな羨ましかったんだと思う。学校が終われば、東京から地元の松戸へ帰り、マックのバイトと恋と地元の友達で大忙しな平和で安全な高校生活。勉強は中、性格も良好、明るくて、口も丁度よく悪く、休みの日はクッキーを焼くような笑顔が可愛い娘だった。他の皆といえば、勉強はしない、直ぐに早退する、直ぐに遅刻する、それぞれが好きなものが180度違った。当時の私の注目は心理学とタトゥーを入れる事だったけど、勿論、誰ひとりとしてそれを知らない。学校にいるのは昼ご飯を食べるため。それ以外は、それぞれのすべき事のために駅前のマックで軽く寄り道したらさっさとバイバイ。まるで会社の同僚みたい。仲はよかったけれど、何か以上に突っ込むことはしない。だから卒業旅行に行こうだなんて誰も言わなかった。

ゆうきは当時からグルメで、唐辛子ラバーで、マイ唐辛子を持ち歩き購買のうどんを真っ赤に染めるのが日課だった。お腹が空くとマックのチラシを見て「本当に美味しそう!」って言って、チラシのハンバーガーを食べているのを何度も目撃した。それから、ジャニーズにはまってて、全国を回るほどのハイレベルなファンみたいだった。ファンにはレベルみたいのがあって、ゆうきは二番だと聞いた。そして、強烈にノストラダムスの予言を信じていた。そんな彼女とは、他の子たちとも、高校を出てからもずっと友達関係は続いた。

どうして私達が友達になったのかわからない。援交やケミカルな事をしていたギャルとも、クラスで一番大人しい子とも、運動部のエースとも、誰とでも隔てなく仲よくしてた私達だったけれど、食事の時間だけは、いつも一緒で最高に楽しかった。あと、なぜか先生にいつも怒られていたけど、未だにその理由もよくわからない。そんな仲良しの高校の友人の一人、ゆうきが作るカポナータがあまりに美味しくって、夏が来る度にゆうきのカポナータが食べたいと思う。昨晩、ふと思い出してメールする。「カポナータのレシピを教えて!」直ぐに返ってきたメールには「忘れちゃった。確か、焦がしニンニクと、パルメザンチーズが決めて!」と。だけど、どう考えてもそんな味じゃなかった。あれだけ何度も店のキッチンに隠れて食べていた私だから忘れるわけがない。冷蔵庫の奥で3日くらい経った頃が最高に美味しいのだ。ゆうきのカポナータは世界で一番美味しい。

そして、普通のみきは、ある日突然就職を蹴ってミクニさんにお願いしてレストランに弟子入りした末、フランスへ飛んだ。なんだかんだご飯で繋がってる私達だったな。

長芋ときのこ、コンテとパルメザンのグラタン

洋食 24.4,2020

長芋ときのこ、コンテとパルメザンのグラタン
フライパンにきのこのオイル煮と、玉ねぎを入れて炒める。
小麦粉をぱらっとかけて全体になじませて、豆乳、コンソメを入れる。
すこしとろっとクリーム状になったら火を止める。
器に平に伸ばして、長芋を並べる。
チーズを全体にまわしかけてオーブンで焦げ目がつくまで焼く。
▽ 材料 ▽
きのこのオイル煮 きのこ数種類をオイルで煮たもの
玉ねぎ 1/2
長芋 20cm弱ほどー2cmほどにスライス
コンテチーズ 80gくらいー薄くカットしておく
パルメザンチーズ 80gほど [市販のグラタンなど用のチーズ]
▽ 調味料 ▽
コンソメ
豆乳 1/3カップくらい
小麦粉 大さじ1