カテゴリー: 菊地食堂へようこそ

水餃子が食べたい!

菊地食堂へようこそ, 中華 15.9,2020

「今夜は何が食べたい?」「水餃子が食べたい!」やっちゃんからのリクエスト。オオゼキに売ってる関谷城南食品の厚皮で水餃子と、成城石井に売ってる八幡製麺の皮で焼き餃子、やっちゃんと言えばきのこ!って思って、あわび茸、しめじ、椎茸のきのこ汁を作る。仕事帰りのやっちゃんがビールを持って家にやってきた。やーっぱり食卓はいい。食卓に当たる光ってまるでスポットライトみたい。綺麗、本当に綺麗!

今までの事を整理しようって、ようやく気持ちが少し落ち着いてきたから、ここ数日まとめてる。アルコールで記録してた大変な事だとか、暴れた日の事だとか、いろいろ、何千日の中の一部。一部以外は思い出したく無いから記録されずに記憶から自然と消されていった。だけどそれはもう追いかけない。数日前に兄が言ってた言葉が引っかかってる。「それ、モラハラじゃん!」モラハラって何??夫はアルコールの病気なんじゃないの?

夫の最後のセリフはいつも同じ。散々な事をやらかした後に言い放つ。「俺の言う事を聞かないなら離婚でいい!」何十回と言われてきた。話し合いなんて皆無。不倫されてる方がよっぽど楽だろうって何度も思った。その方が理解ができる。だけど、もしかして、これがモラハラなのかな。そう思った途端に自分が可哀想になってしまった。夫の言う事を聞くのは妻の役目だと思っていたけれど、それは本当に私の愛情だったのかな。それは夫の何だったのかな。わからない。だけど、もう悲しんじゃいけないんだ。わからない事はわかる人に聞いて助けてもらおう。これ以上悲しんだってきっともう意味が無い。もう飽きた。こんな世界、もう飽きた。スポットライトの下で一緒に笑う世界がいい。人生は何があるか本当にわからない。だけど何があっても人のせいにしない。何だか今日そう決めた。


今夜の献立

小松菜と海老の水餃子
白菜と豚肉と木耳の焼き餃子
ズッキーニの塩麹と檸檬和え
もろきゅう
きのこ汁
ご飯

やっちゃんと夕飯

菊地食堂へようこそ 04.9,2020

やっちゃんが泊まりにきてくれた。
最近、テコが元気が無い。8年一緒に暮らした家族がある日突然いなくなったら、寂しいと思わないわけが無い。テコは夫と寝るのが好きだった。いつも夫にくっついて寝ていた。正確に言うならば、へばりついて寝ていた。

やっちゃんが来てテコが喜んでる。私も嬉しい。誰かとの食事が嬉しい。嬉しくて飲み過ぎた。死んだように眠りについて気づいたら朝が来た。しっかり二日酔い。やっちゃんとバイバイして梃子とずっとベッドで寝てた。

テコがいてくれて本当に幸せだ。梃子をくれた太郎ちゃんありがとう。ある日突然に太郎ちゃんが「ヨッシー。犬 欲しいって言ってたよね?」って電話が来てテコを連れて来た。東北地震の後の事。あの時もテコが私を救ってくれた。毎日不安で仕方無かった日々。てこの原理にちなんでテコっていう名前に決めた。こーんなに小っちゃいのに、おっきな愛がある。だからあなたの名前はテコね。って。

今日の献立
切り干し大根と甘酒ソムタム
トマトの黒酢和え
米茄子とマッシュルームに煮浸し
ひよこ豆と数種のソーセージのスパイス煮込み
ゆで卵のカレーピクルス
紫蘇のカボス醤油漬
切り干し大根と甘酒ソムタム
甘酒 : 酢 5:1
塩 少々
ナンプラー 少々
切り干し大根
人参
パクチー

チキンカレー

カレー, 菊地食堂へようこそ 23.8,2020

最近悩んでた。書いちゃダメなんじゃないかって。悲しい事は書いちゃいけない気がして書けなかった。だけど、山若君がどんどん書きなよって。今、書きなよって。

「新宿の公園で遊んで寝て帰ったんだよ。まだお酒が残ってる。」麦わら帽子に短パンで現れた編集の山若君。本が大好きな山若君。「マサヤ君はさ、本当に本が大好きなの。」彼女のナナちゃんが言った言葉がずっと胸にある。渋谷の東に午前11時に待ち合わせて、山若君おすすめのフラットホワイトっていうコーヒーを飲みながら、写真を見てもらった。写真の事、全然出来てなかった。毎日にただ埋もれていく事に必死で、毎日が終われば、ベッドに入って今日もどうにか終わったって電気を消した。こうして写真の話が出来るなんて嬉しい。一つ、また一つと私の何かが取り戻されていく。好きに書いていいって。好きに生きていいんだよって言われたみたいで心地よかった。だけど、それって、哀しみも受け入れるって事だよ。

昼に遊びに来てくれた、ざおーと食べたチキンカレー
▽ 材料 ▽
鳥の手羽元 5本ーヨーグルト大さじ2とターメリック大さじ1に漬け込んで置く
ニンニク・玉ねぎ 1片ーみじん切り
玉ねぎ 1個ースライスする
トマト缶 2/3
▽ 調味料 ▽
コンソメ 1個
クミン 大さじ1
ターメリック 大さじ1
カレールー 1片

カレー

菊地食堂へようこそ 18.8,2020

昨日は友達が家に遊びに来てくれて皆んなで餃子を巻いて食べた。
食べる音、食器の音、話す音、笑う音、人の動く音、色々な音が絶え間なく聞こえる。テーブルの上の食べ物がどんどん人の中に入ってく。新しい食べ物や飲物がテーブルの上に入れ替わり立ち代わり、食卓が活き活きしていた。嬉しくて仕方なかった。夫が帰らない食卓を、友人達は一瞬で華やかにしてくれた。

堂々と声を大にして言える。売れない音楽をやってる夫を精一杯支えてきた。8年間、決して短く無い。本当に苦労した。夫が悪い事ばかりして沢山の人が離れた時も、全くお金がない時期も、仕事はたいがいよくわからない。だから、とにかく頑張った。人づたいに飲み友達に出資して貰って会社を作ったと聞いた時はもう遅かった。その頃にはやめていたお酒を始め自分をコントロール出来なくなってた。今日は帰ると言って、今日も朝方まで帰らない。悪魔みたいなのが帰る朝は地獄。作った食事は毎日、毎日、冷蔵庫の隅に溜まってゆく。夫の好物たちは静かにゴミ箱へ向かって行った。爆発事故みたいに私達の平穏が一瞬で飛び散る。一つ一つの大事なピースを私ひとりで探し求めるような日々がもうすぐ半年。もう何がどんな形だったのかもわからないくらい。きっと今日もどこかで楽しくしているんだろう。外に出て、地方で音楽をやったり酒を飲んだり隠れて女と遊んでも、俺が楽しければいい。そういう人だった。嘘も上手だった。それは私にも私以外にも。世界を平和にする為の嘘なんだと思うけれど、あまり好きじゃない。

土曜日の昼を過ぎた頃、キッチンで煮卵を作ってると、ドアがちゃんとなり急に夫が帰宅した。何も言わずに家中をばたばたと漁ってる。一ヶ月ぶりで会った夫に言いたい事は山ほどある。だけど、口が閉じたまま。「ねぇ、何やってるの?」ようやく出たのがそれだった。「今、作ってる渋谷の店に置きたいから。」新婚旅行で買った置物だとか、思い出の何かとか、私達の生活の色々を持ってあっという間に出て行った。大切なもの達が一瞬でなくなっていく。呆然と立ち尽くす、煮卵のタイマーがずっと鳴ってる。涙は一粒だって出ない。いつもそうだ、俺が楽しければいい。

皆んなで食べた冬瓜と手羽元のスープの余りにカレールーを入れて、カレーライスにした。とろとろのカレー。すっごく美味しい。幸せを独り占めするのって、私は楽しくない。

友達が遊びにきてくれて作った菊地食堂の献立
餃子 三種の皮の食べ比べ
冬瓜と手羽元のエスニックスープ
オイキムチ
タコと青柚子のセビーチェ
カレーピクルス
煮卵
トムヤムクンサラダ