カテゴリー: 郷土料理

ひっぱり饂飩

郷土料理 18.1,2023

午後に六本木のテレビ局で撮影。夕飯は周ちゃんが準備してくれた。ひっぱり饂飩と朝採れのほうれん草でお浸し、大根おろし、水餃子。後は具沢山の味噌汁。採れたての野菜はやっぱり美味しい。身体がどんどん瑞々しくなっていくのが気持ちが良くて口一杯に頬張った。舌ってのは面倒なものだなと思う。別に私は放漫になんてなりたくないのに田舎に住み始めてからどんどん求めるようになってゆく気がしてる。採りたての野菜の味を知るようになってから、スーパーに並ぶ野菜に不満を覚えるようになった。前は何も感じてなかったのに。それは幸せな事なのか、残念なことなのか正直どちらが正解なのかわからない。ただ、感じることが増えて心は前よりもずっと忙しい。

ひっぱり饂飩
饂飩
タレ(サバ缶、納豆、卵、めんつゆを混ぜ合わせてもの)
ネギの代わりにミツバ

キャベツ餅

郷土料理 06.1,2023

なんだか焦ってしまう日があって、今日がそれだった。仕事をすると落ち着くっていうのは、名前はわからないけどそうゆう病の一つかもしれない。小さい頃から母が個人事業主として忙しく働く姿を見ていた。母の仕事先にマイメロディーの顔を切り取ったようなお弁当箱に私が好きなおかずを沢山詰めて、お絵描きセットなんかと一緒に持って母と一緒に色々な場所へ行った。仕事を頑張る人は正義。いつからかそんな思い込みが私の中に植えついていた。きっとバブルの死ぬ気で働けば報われる世代、働くために栄養ドリンクを飲むことが全国的に推奨されていたおかしな時代の所為もあるだろう。祖母も女一つで忙しく働き、よく稼いだ女性だった。今思えば、母はワンオペの超ハードなワーキングママでありながらも、家事も完璧。お洒落だって下着まで余念はなかったし、子供の頃に惣菜を食べた記憶だって殆どない。例外として、時々、近所の宗君家がやってる肉屋で買う揚げたてのコロッケはちょっと特別な感じがして楽しかった。

それに母が自由に働く姿を見るのが好きだった。深夜にダイニングで花を広げて仕事をしている姿を見かけるのも日常茶飯事で可哀想とか大変みたいには思ったことはない。それが母。私もきっとそうなりたかったのかもしれない。だけど、ようやく最近になってわかってきた。私は母じゃない。母に憧れてるけど、母ではなく私だ。そうやって何十年と心のどこかでいつも苦しんできた気がする。好きでもない会社に就職したくないとか、働き方に疑問があるとか、友人や家族間ではしないような、人を粗末に扱うような大人を見かける度に胸が傷んだり、逃げるように立ち去ったり。20代の頃はそんな事でとにかく心が忙しかった。

時々こうしてやってくるのはその名残だ。母になりたいけどなれない自分。もういい加減にしたらいいのにと思えるようにもなったけれど、なんだか焦ってしまう日もまだある。私なりに私のやり方で頑張ってる。誰かになる必要なんてないのに。

今日は色々と新しい事を始めた。幾つかの撮影の準備、映像のことや、企画を考えたり、大学のことを調べたり。夕方に料理家の角田さんからメッセージが入った。1月に周ちゃんを紹介したいと伝えていたけど、それは口実で私が会いたかった。メッセージを何通かやりとりをし、また連絡しますねと送った。

私とよしみさん似てるって。メッセージの中にあった言葉。和彦さんが言っていたのだそう。私は私がキライなわけじゃないけど、なんだか少し自由になれた気がした。夕飯はキャベツ餅を作った。周ちゃんは嬉しそうに頬張っていた。

キャベツ餅
キャベツ 1/4
ごま油 大さじ1
醤油 大さじ1程
味醂 大さじ1程
カレー粉 小さじ1/2
参考 榎本美沙さんのyoutubeのレシピ

ひっぱりうどん

郷土料理, 即席ごはん 11.3,2022

タクシーが全然進まない。初めて運転手さんの名前が書いたカードに優良運転手というマークがついてるのを見た。全然優良じゃないじゃん。朝の環七と目黒通りのセット。どうしてこの道を選んだんだろう、もう20分も遅刻してる。到着すると久しぶりに代表の小池さんがいた。4年ぶりくらいに会ったかもしれない。最近逗子に引っ越したそうで、シティー派だと思ってた小池さんが一気に田舎へ。その暮らしは一体どんな風に田舎の場所へ収まっているのか聞いた。「埼玉のそっちの方も楽しそうですよね。情報交換しましょうよ。」流石だな。小池さんは農家さんと少しずつ仲良くなってるのだそう。私にそんなこと出来るかな。撮影が終わったのは昼過ぎ。お腹はぺこぺこ。だけど写真を撮っていると調子がいい気がする。忙しくて胃がキリキリしてたけれど、少し落ち着いた。

赤坂へ移動して駅前にあるエクシオールカフェでランチ。1時間くらいぼんやりして日記を書く。気持ちがいい午後。風がもう春だって言ってる。来週の撮影の打ち合わせをしに事務所へ。打ち合わせのついでに結婚の報告をするとCDの堀江さんは「えー!!!!」ってテレビみたいな反応。「本当に大丈夫なの?」とか、「いや、すごい決断だよ。」とか、色々な言葉を言ってた。堀江さんも二年前に再婚。昨年の秋、撮影帰りに家の付近まで車で送ってもらった時に堀江さんの離婚が大変なものだった事を始めて聞いて、私も少しだけ元夫のお酒や病気の話をして、また話しましょうねって約束した。それから一気に結婚となったから、理解が追いつかないのもわかる。それに私の離婚や結婚に想ったり感じることも多いんだろうなと思った。

松陰神社の駅を降りると、夕陽がびっくりするくらいに大きい。綺麗だな。自転車を降りて写真を撮ってるおばちゃん。夕陽が綺麗だねって話ている親子。多くの人が線路の向こうに光る夕陽を見てた。この街が本当に好き。大好きだ。さ、帰ろう。梃子が待ってる。

夜に打ち合わせを一本終えてしばらくすると周ちゃんがやってきた。「お帰りなさい。」「ただいま〜。」一緒にお風呂に入りながら今日の話をした。そして、夕飯のひっぱりうどんをひっぱりながらまた色々な話をした。

今あるものが好きだなと思う。この街も仕事も周りにいる人も。新しい場所での今とは全然違う暮らしは世界をどう変えていくんだろう。

鍋焼き饂飩

郷土料理, Journal 05.12,2021

夕飯は宿の直ぐ側にある三木さんの饂飩屋さんに行った。笹やんさんとナッチャンが行きつけなんだそう。人生一くらいに最高の饂飩屋さんだったな。途中で出してくれたサワラの炙り焼きも、ちょっと飲んでみてと出された日本酒も美味しかった。あとデザートの林檎も食後のウィンナーコーヒーも最高だった。

周ちゃんから妹に結婚の事を話したよと報告が入り、私も兄にLINEしたのが朝の8時。新幹線に乗る頃には周ちゃんの色々を兄に話し終わり、ホッとして座席に座った。あれだけ私の離婚で苦労をかけた兄にどう結婚を切り出していいか迷っていたけど、喜んでくれて本当に良かった。調子に乗って姉にもLINE。”話がある。” メッセージを送ると直ぐに電話が掛かってきた。L.Aは夕方。「何か仕事で大きな事があったんでしょ?」「フランスの仕事が決まってフランスに住むとか?」「絶対に仕事だって事は分かってるんだよ!」私以上に私の事で悲しんだ姉。半径1m以内に男性が近づいてくる事も許さないだろうし、男性不信はもうこの先ずっと払拭出来ないと信じてる。ましてや結婚だなんて。電話を切ってから姉からLINEが入った。”嬉しくて泣いたよ。昨日はニコの友達と飲み明かして二日酔いなんだけど、今日も祝杯する!時間じゃない。ニコも出会って直ぐに結婚しようって言ったもの。カズとは10年一緒だったけど結婚しなかった。よしみが幸せならいいよ。”

夜、周ちゃんと電話して、ずっとモヤモヤした。何だか苛々もした。この気持ちって何だろう。周ちゃんの妹に話して、私の兄や姉に話して、兄とは東京で、姉とは正月にL.Aで会う約束をして、家族に結婚を報告したらぞわぞわしてきた。結婚については二人でずっと話していたのに、何だか結婚という形がどんどん私達の外壁みたいに組み立てられていく感じがして怖くなった。すごく会いたいのに気分が悪い。

電話を切って、ちょっと涙が出た。私、本当に結婚出来るのかな。結婚するのかな。パリのまゆみちゃんからLINEが入る。”オミクロンで帰国が難しいかも。” 悲しくて泣いたって内容だった。だけど、大好きなミュージュシャンの小袋 成彬さんに街で偶然会って、その後にまたレストランで会ってハグして貰ったっていう写真を嬉しそうに送ってくれて、何だか何でだろう気持ちが安らいだ。あ、分かった。私、不安なんだ。過去の結婚と同じ様な事を進めていくうちに、過去が今を邪魔する。元夫との思い出が所々やってきては去っていく。だけど、私が今しているのは周ちゃんとの結婚だ。

周ちゃんに不安だってLINEした。ひつこく周ちゃんには不安が無いのかを聞いた。周ちゃんも本当は不安だって。自分が病気になったり、仕事が出来なくなったりしたらどうしようって不安があるって。だけど、私が不安なのはそうゆうのじゃない。私が不安なのは、お互いを傷つけあってしまったり、優しく出来なくなってしまう日が来ないか。怖いのはそれだけ。もう二度とそんな日を見たくない。絶対に見たくない。

“楽しい事は二人分 悲しい事は半分という先人の教えに学ぼう。” 周ちゃんからのLINE。どうか、お願いだから話して欲しい。周ちゃんは問題があっても自分で解決したいって言うけど、教えて欲しい。私の悲しみですら見つけるのに困難なのに、誰かの苦しみだなんて簡単には見つからない。もう私だって全てを一人で抱えたく無い。だから、教えて欲しい。お互いのそれを半分ずつ交換したい。

色々な何かが、過去も今も未来もが混乱しながら進んでる。だけど、大丈夫。きっと大丈夫。

ひっぱり素麺

郷土料理, 和食 31.7,2021

今日は何もしない日。先日、カウンセラーさんに言われた、頑張ることをしない。ねばならないをやらないっていう事をゲームする日。

朝起きて、とりあえず毎朝の日課の瞑想とヨガをやめてみる。自然が見たい。水筒にハーブ水を作って、バスに乗り等々力渓谷へ向かった。30分くらい。ぼーっとしながら、ただただ揺られて何処かへ連れていかれるって気持ちがいい。朝の9時過ぎ、家族連れだとか、カップルが犬の散歩をしてたり、ちらほらと人がいる。渓谷は涼しくて気持ちがいい。境内があって、そこのベンチで木を見る。大きいなぁ。友達から仕事のLINEが入る、知り合いから北海道の写真が送られてきた。淡々とメールを返す。

渓谷を出て、バス停に戻ろうかなと思ったけど、google mapで少し歩いた所にコーヒー屋さんを見つける。オーツミルクの薄めのデカフェを頼む。あ、持ち帰りにすればよかったかな。いやいや、ぼんやりしてみよう。美味しいな。料理家の中島さんと始めた新しいプロジェクトの事を携帯でまとめはじめた。気づくと2時間。あー楽しかった。これはやりたくてやったからクリアとしよう。頭がバキバキしてて気持ちがいい。

d &departmentとか、オオゼキとかを寄り道をして、バスに乗って帰宅。お風呂でざっと汗を流してビールを飲んだ。お腹空いたな。時間はもう15時を過ぎてる。お昼は引っ張り素麺にしよう。

何だかすごく楽しかった。

ひっぱり素麺、山形のひっぱり饂飩のアレンジ。
素麺
[ タレ ]
納豆
鯖缶
紫蘇
オクラ
麺つゆ

山形のひっぱりうどん

郷土料理 06.6,2021

朝から姉と電話。気づいたら11時を過ぎてる。NPD (自己愛性パーソナリティ障害)の話で盛り上がっていたらすっかり出かける時間を忘れてた。「ごめん!今から逗子で仕事なの。」慌てて電話を切り、カメラの入った鞄を持って家を飛び出た。

昨日、似たような話を近所に住むライターの石塚さんと喫茶店で話した。石塚さんはライター業とは別に精神科デイケアのアートプログラムのお手伝いや、セラピストとしてのお仕事もしてる。集英社のお仕事を沢山されているから、師匠の事もよく知っているし、歳も師匠と同じくらい。だからか、どこか勝手に親近感があった。お仕事をしたのは二度。精神疾患についての話から、お互いの離婚や女性の人生についての話。あっという間に時間が過ぎていった。話たい事が沢山あるし、聞きたい事も沢山ある。私が何十年と鞄の中に入れておいた何か、恋愛や仕事、自分や、自分の身の回りへの興味はどんどん薄れてゆくのを感じる。むくむくと綿飴みたいに膨張してゆく。

逗子は快晴。夏そのものだった。通りを歩く人はビーチに向かってる。フジモン家族と昼食をしながら打ち合わせをして、車で取材先へ向かった。いい街だな。何度来ても思うけれど、穏やか。久しぶりのフジモンも嬉しい。元気そうなのも嬉しい。話したい事は山ほどあるけれど、東京での打ち合わせがあったので早々に帰る。

なんだかとても気分がいい。だけど、久しぶりに遠出をして疲れた。
シミルさんと三茶の喫茶店で打ち合わせ。シミルさんはコーヒーを、私はカフェインレス生活だから焙じ茶を頼んだ。小さな湯のみで一杯¥1100。お喋りしてる合間に飲んでしまった。味は殆ど覚えてない。週明けの撮影の打ち合わせをして、後はお喋りをした。私が雑誌の企画でやってるマッチングで恋愛をするから、誰かいい人を選んでとお願いする。男性と女性の目線って違うんだな。「自分の写真が多いね。自分に自信がありそう。ちょっと怖いかも。」「夜景は嫌だな。」「ボタンが開け過ぎてて嫌だな。」シンプルな意見だなぁと関心。考えてみると女は女の事がよくわかる。優しい笑顔と良い人間性がイコールしない事を知ってるように、男は男の事を知ってる。

山形のひっぱりうどん
饂飩
[ タレ ]
めんつゆ
鯖缶(汁も)
納豆

ねぎ
茗荷

せり鍋

郷土料理 14.3,2020

先週の仙台出張では連日せりの入ったお鍋を食べた。せり。香りがなんともたまらない。東京でもせりを時々見るようになったけれど、ちょっと高価なイメージ。午後から雪が降りだした。オオゼキに買い物に行くと、わっさわさと袋に入った立派なせりが¥278。残念な事に根っこの所はバサリと切られていたけど、せりがたっぷりと食べれる。「今日は、鱈が食べたい!」と夫が言ってたので今日はせり鍋。

せり鍋 2人分
鶏肉団子の材料をボール入れて混ぜ合わせる。
鍋に昆布を入れて火にかけ沸騰する前に出して、塩麹を入れる。
残りの材料を並べいれ、煮立ってきたら鶏肉団子をスプーンで入れて蓋をする。
▽ 鶏肉団子の材料 ▽
鶏ひき肉 100g
ねぎ 1/3ーみじん切り
生姜のすりおろし 1片
酒 小さじ1
醤油 小さじ1
片栗粉 小さじ1
▽ 材料 ▽
昆布
塩麹

白菜、きのこ、焼き豆腐など

山形のひっぱりうどん

郷土料理 09.3,2020

中目黒のBRICK&MORTARさんの事務所でときどき山形会をやる。山形県民達が集まって郷土料理を食べ、酒を飲み、わいわいと騒ぐだけの会。そして、私は山形が大好きな人代表として参加してる。みんなが山形の話で盛り上がっているのを、へぇーって聞いてビールを飲む。先日の郷土料理は、納豆汁と、ひっぱりうどん。早速、今夜の我が家にひっぱりうどんを作ってみた。家族でひっぱって食べるからひっぱりうどん。なんて素敵なネーミング。

ひっぱりうどん 2人分 
コンロに鍋をセットして、うどんを茹でる。
たれの材料をボールに入れて混ぜ合わせて、器に盛る。
▽ 材料1 ▽
乾麺の美味しい饂飩を火にかけて、テーブルの上に配置
▽ たれの材料 ▽
鯖缶の水煮 1缶
納豆 2パック
生卵 2個
味じゅうまる[東北の出汁醤油] お好み