カテゴリー: 野菜

舞茸天ぷら

野菜, 夕飯 02.3,2023


確定申告を終えたところで母から電話が鳴った。「来週みんなでスキー行かない?周三さんも一緒にどうかしら?」私はフリーランスだからいいけど、周ちゃんは一応会社員だ。「急にはむりだよ。」と言い電話を切った。

普通になりたい。小学校の時の私の願いはたったひとつ。みんなと同じがいい。家族が好きだけど、うちのご飯も大好きだけど、なんだかうちはみんなと違う。私が着てる服も、家で食べるご飯も違う。家族で旅行へ行くために学校を休むのも、本当は少し気が引けた。勉強しなさいなんて言われた事は無かったけど、子供がお金の話なんてしちゃいけないと何度も叱られた。

特別に大金持ちだったわけじゃないけど、父も母も手に職があり独特な教育だったことは確かだったと思う。みんなと同じになりたいと望む私の気持ちに父は1%も寄り添うことなく「みんなが右へ行くなら俺は左。」と言った。案の定、真夏のキャンプは千葉の一番端っこにある海辺にキャンプへ行くのが恒例になり母曰く、父の我儘に家族は散々振り回されたのだそう。

けど、私から言わせて貰えば、母と祖母の買い物に付き合うために何十回と学校を早退させられたのは、ボンゴレビアンコに釣られたわけじゃない。子供だった私に選択肢は無かったからだ。

LINEにミオチャンからメールが入った。”よしみちゃん、スキーとかスノボーやる人?”思わず、”デジャヴ?”と返した。そして、月末にスキーと温泉に行くこととなった。”これ、仕事だからね!” ミオチャンと雪山ではしゃぐ私達を簡単に想像できる。ミオチャンはいつも画面から出てきたような風貌だけど、雪山では何色の髪なんだろうかと考えてみたりした。

ミオチャンのお父さんはスタイリスト?みたいな仕事をしていたらしく、服の仕事はするなと散々言われて育ったと聞いたことがある。もしかしたら、子供時代に青山で子供同士の私達はすれ違っていたかもしれない。ミオチャンはお父さんに連れられて、よく蔦という喫茶店に通っていた。私も母の稽古で毎週のように骨董通りを歩いていた。

ミオチャンに前に連れて行って貰ったことがある蔦。青山学院から直ぐのところにひっそりとある喫茶店。昨日、ミオチャンのインスタで蔦の店長が亡くなったことが書かれていたけど、何て声をかけていいのかわからなかった。数ヶ月前に会った時にマスターの体調が良くないことも聞いていたけど、言葉が塵も私の中から出てこなかった。会った時に話せたら話そう。答えはそれにした。

たまたま出逢ったミオチャンとは、いつしか友達になったけど地方出身の友人達とは違うここだけの距離感みたいなものがある。子供の時にミオチャンみたいな子が近くにいたら、私はもっと違う子供時代を過ごしていたんじゃないか。うちの家族のことを秘密にしないで済んだ筈だし、恥ずかしいとか、目を逸らさずにすんだかもしれない。

過去の事を言ったって仕方が無いけど、未だにそんな友人を求め続けるなんて、私はどうしてそんなに過去にいたがるんだろう。人は変われるけど、変われない。

最近の大学の勉強では、私自身を実験ターゲットとして色々を模索してる。やっぱり私は変わろう。過去に悪気がないことはわかってる。それなら、変わったらいい気がした。

里芋グラタン

野菜, 洋食 15.12,2022

こないだ料理家の角田さんから今井真実さんの話をちらっと聞いて気になって買った今井さんの料理本。いい日だった、と眠れるように、の私小説は読んでいたけど、レシピを作るのは初めて。それにとゆうか、角田さんと仲良しだと聞いて、今井さんがどんな料理を作るのか、きっと、いや絶対に美味しい筈だと思っていた。

周ちゃんが隣で唸ってる。マッシュした里芋とゴルゴンゾーラ、モッツァレラ、余っていたブリーチーズがいい感じに口の中で混ざり合ってゆく。あまりに熱すぎて喉がやけどしそう。だけど、思い切りに頬張った。

今日は3時に起きたから眠い。受験生みたいに勉強に夢中だ。昼は納品を2本済ませて色々と事務作業。明日の撮影は瞳ちゃんと石塚さん。和やかなことは間違いない。だけど、撮影前夜はどうしても気持ちが少しキュッとする。それに、生理が来なくて少し不安定な日が続いてる。妊娠をしてからなんだか身体が変わったような気がしてる。こないだ中西くんの友達が3回流産して子供ができたって言ってた。また中西くんとお茶したいな。

かぼちゃの直がつお煮

野菜 26.1,2022

午前は撮影。午後過ぎに帰宅。ここ最近起きた仕事のトラブルの事でちょっと疲れてる。こんなトラブル独立して初めてだと思う。最悪だった。何が悪かったのか、何が危なかったのか気になって書き出して見る。一つ一つが結構いやだ。だけど、初めに嫌だなって思ったことはカンではなくて答えだった。例えば、誰かが嫌だなって想うことを平気な顔をしてやってしまうとか。そういう人は好きじゃないし、隣にいてとても気分が悪い。大人気ないかもしれないけど、嫌だ。すごく。

書き出して見たら色々がよくわかる。暗雲が遠くの方に見え出したくらいから、相手に危ないですよって伝えてる。どんどん広がっていく真っ黒な雲を見逃すことなく何度も何度も伝えてる。そして最後にきちんと雷を落とした。私ってエライ!もしかしてまた我慢し過ぎちゃったのかなって思ったけど、ねぇねぇってひつこく伝えていた。隙あらば伝えてた。予算、制作の色々、納品のこと。細かく伝えてる。昨日、相談しようとしたら周ちゃんがソクラテスの話をし出したから苛々した。偉人だか何だか知らないけど、今は私の話をしてる。見ず知らずのソクラテスさんにフィットするわけがないよ。

明日は周ちゃんが来る。撮影が夕方迄だから、色々と喜びそうなご飯を作り置きする事にした。周ちゃん、ごめんね。ありがとう。

かぼちゃの直がつお煮 [土井善晴さんのレシピ]
かぼちゃ 400g
削り節 10g
水 カップ 1と1/2
砂糖、醤油、各大さじ2

鍋にカボチャ、水、削り節を入れて火にかけ煮立ったら砂糖を加え落し蓋をして中火で5分。醤油を加えてさらに5分。カボチャが柔らかくなるまで。

夕飯

野菜, 夕飯 21.1,2022

今夜こそ周ちゃんがくる。午前はデスクワークを済ませて、午後は人形町へ撮影。今日は編集の柳瀬さんと。久しぶりだな。今日もとっても可愛い。柳瀬さんはコジコジが好きなんだけど、コジコジみたいな雰囲気が漂っていて、一緒にいると春みたいな気持ちになる。お土産に人形焼を頂いた。周ちゃんと食べよう。

急いで帰って夕飯の準備。昨日、周ちゃんに作ったロールキャベツをメインとしよう。あとは、揚げた茄子が好きだって言ってたから、揚げなすとタコのピリ辛和え。藤井恵先生のレシピ。ビールによく合うから昨年の夏はよく作った。あとは、周ちゃんは豆が好きだからスナップエンドウのナンプラーがけと、金平牛蒡かな。

周ちゃんが到着したのは19時過ぎ。仕事を終えていつもの様に埼玉から自転車で来た。アメリカで手袋を片方なくしたそうで手が凍りみたいに冷たい。温かい麦茶を飲んで、一緒にお風呂に入ることにした。今夜はジャスミンのバブにした。冬になるとハマりだすバブ。バブ特有のジャスミンの香りがお風呂場に漂ってる。いい香り。湯船に浸かってたわいもない事を話はじめた。本当は寝るときにベッドで話そうと思ったけれど、周ちゃんの顔を見たら何だかすごく話したくなって兄の事を話始めた。兄の事もだけど、結婚は良いもんじゃないという話もした。兄が担った父という役割、私が1度目の結婚で担った妻という役割。生活をスムーズに進める為には大事な事だし、家族が上手に回る為にも必要だと思う。だけど、そこに堕ちてしまうこともあるみたいって。

これから結婚する事がネガティブだとは思ってない。だけど周ちゃんには少し不安な話に見えたみたいだった。周ちゃんは初婚。私の話す内容を頭では理解しているようだったけれど、未だ実際には見たことがない景色のことを真剣に聞いてた。そして答えを頭の中に探しながら一生懸命に話してた。ずっと話してた。私が茹でタコになっても気づかずに必死に話し続けてた。顔が火照ってぼーっとする。周ちゃんっていう人はいい人間だな。そろそろ出たい。話のお尻が全く見えない。「周ちゃん、のぼせたよ。」「またお風呂で討論やっちゃったね。」

周ちゃんの答えはとても良かった。「結婚は、相手が自分のする事で幸せになるんじゃなくて、相手の幸せを願い続けるものだと思う。だって所有物じゃないからね。」周ちゃんが言った。うん。私もそう思う。心理学で学んだ事で人間の愛情についての講義があった。人は誰かに愛を与えるという行為が自分を愛するという行為にもなるという事。だけど、それは循環していなくてはいけない。与えて受け取る。その輪の中にはきちんと自分の身も置いてあげること。愛が欲しいから、愛を与え続ける。返ってこない愛に、あれ、足りないのかな。もっともっと愛さなきゃって、愛をどんどん与え続けてしまうことがある。それは生きる為に必要な愛だけど、循環しない愛はどこかに滞って冷たくなってゆく。だから、もっともっとってなる。愛が欲しいと思う事は決して間違ってないけど、ちょっと悲しいことだとも思う。だから、そうならないように、見ててあげようって話をした。今日どんな1日を過ごした?とか、今日何をたべた?とか、その人が毎日変化することを、少しだけどんよりしてる顔だとか、いつもと少し違う仕草だとか、平和に幸せの中に身を置けてるのかどうか。愛されたいからそうするんじゃなくて、愛とは別。幸せになって欲しいと願おうと。

だから、もし、愛が循環しなくなったら、たとえ大好きだったとしても、さよならしようと伝えた。お風呂から出て缶チューハイを一気に飲んだ。完全にノックダウン。

酸っぱいキャベツのスープ

野菜 23.6,2021

昼からポートレートの撮影。1カット、モノクロ。自然光で撮りたかったけど、真っ黒の雲から雨がザーザーと降ってる。仕方ない。一灯を代理店の方に手持ちで外に窓から飛ばしてもらう。いい感じ。とても素敵な人だったな。話の流れで阿部さんが編集の加藤さんと知り合いだと聞いてビックリ。昨日もうちの近所にある加藤さんの事務所で打ち合わせしてたとのこと。世間は狭い。

帰宅して、三茶の銭湯にサウナへ行く。ああ、最高。幸せ。夕飯は簡単なものにしよう。そうだ酸っぱいスープでいいかな。

塩揉みしたキャベツを酢と甜菜糖で漬けて置くと、発酵キャベツが出来る。酢が無くても酸っぱくなるけど、何となくこの時期は怖いから。今日は数日前に漬けておいたキャベツと、キノコ、ネギ、ニラと鶏ガラスープの素を鍋に入れて中華風に。最後に胡麻油を回しかける。もうすぐ生理だから、あまり身体に刺激物を摂らないようにする。

夜は編集の成田さんと電話ミーティングをして、いつもの様に色々お喋りして、きゃっきゃと散々にやって電話を切った。毎日が楽しい。そして、明日は街中華デート。PMSをやや感じるけど、私をご機嫌に扱う事に徹底してる。面倒な事はやらない。頭に厭なことが浮かんでも放って置く。

「22、2222。two-two-two-two!!!!」
姉と電話してる時に、姉が叫んだ。「No,I don’t like 22!!!」私は22が大嫌いだ。それに、最近22に襲われてる。時計を見る度に22が私の目に入ってくる。22は私の元夫の誕生日。その数字を見るだけで、一気にどんよりする。世界からこのナンバーだけ消えればいいって何百回と心底願った。姉が一気に英語で話してる。全然早口でわからない。「日本語で話して。」「22 twotwoは、エンジェルナンバーなんだよ!知らないの?ネットで調べてみて。これをよく目にする時はサインだから。」また始まったよスピリチュアル。って思いつつ、ネットで調べる。

“あなたがしてきた決断は正しい、今までの努力が報われて新しい場所へ、新しい環境、人との関係が始まります。そして、経済的な豊かさがやってきます。”

わお!最高!!直ぐに姉にLINEした。今日も私の所へは22twotwoのお知らせが絶え間なくやってくる。夕方の銭湯は、パッと目についた22と書かれた靴箱に靴を入れた。

何でもいい。スピでもスピじゃなくても神様を信じてなくてもいい。ただ、私が楽しんでくれたらいい。明日は何を着ていこうかな。

無水鍋

野菜 15.3,2020

ずっとずっと気になっていた無水鍋。ずっとずっと前から憧れてきた無水鍋。こないだ圧力鍋が壊れたタイミングでようやく買った。野菜を蒸してもいいし、煮ても楽しい、米を炊いてもふっかふか。そしてなんと言っても驚くほどに軽い。毎回のように思うのだけど、拍子抜けしてしまう程の軽さ。そしてこのシルエット。ほんとーに、パーフェクト。

新玉ねぎ煮 [ウーウェンさんのレシピより]
鍋に材料を入れて蓋をして弱火で30分ほど火ににかける。
▽ 材料 ▽
水 ひたひたくらい
新玉ねぎ 2個
粒黒胡椒 2、3粒
▽ たれ ▽

ごま油、オリーブオイル

ズッキーニのパスタ

野菜, 洋食 02.2,2020

夫が好きな鯵の干物。私は苦手だから余り食べない。だから、当たり前のように余ってしまった干物はいつもオイル漬けとなる。今日は、オイル漬けのオイルでズッキーニのパスタを作った。