ポテサラオープンサンド

朝食 10.6,2023


今日は少しだけお休みすることにした。再来週の試験に、来月の試験。また祭りが始まりそうな予感と共に、試験前に周ちゃんの妹さんがアメリカから来るかもしれないとの知らせが入った。本当ならゆっくりと一緒に食事にでも行きたかったけれど、前回の試験前の過酷な日々を考えるとむりだ。

ああ、どうしてこうやってタイミングが合っちゃうんだろう。何泊か泊まるそうで、試験前の受験生のような生活の私が客人をもてなすことなんて出来るわけがないし、けど結局、色々とやることになるのもわかってる。睡眠不足と疲労でピリピリしてる中で、ひとり苦しむのが想像できる。まじで最悪だ。それなら、私が実家へでも帰ろうかとも一瞬考えたけど、そういうことをすると何がなんだかわからなくなるか止めよう。

せっかく日本へ来るのに申し訳ないなという気持ちと、どうして1年は365日もあるのに、そこ?という苛立ちと不安。この試験は前回の次に大事な試験で、この2年のなかでもトップクラスに入る重要度の高い試験。私っていうのは貧乏くじの達人か?と自分を責めたりして、けど、死ぬわけじゃない。いや、これくらい乗り越えなよ、と。ひとり葛藤する中、今できることをやろうと決めた。今から思いっきりに走ればいいよ。もうどうにでもなれ、コノヤロー。負けてたまるか。周ちゃんには本当に申し訳なかったけれど、史上最悪みたいな顔はした。だって、本当にそうなんだもの。

カナちゃんに送るクッキーを隣駅に買いに行き、そこから電車で池袋の中国スーパーのフードコートで昼食をとり、食材を買い、山手線で恵比寿まで向かい、写美で写真を見て帰宅した。久しぶりの写美。今井 智己さんの大判のプリントが良かった。私は3階の展示だけ見て、周ちゃんは2階と3階を回った。2階は興味ないからベンチで本を読んでると言うと、少し周ちゃんはむっとしてた。そういうの、めんどくさいから。と思ったけれど、面倒な女は私なのかもしれない。きっと普通の女は一緒に観に行くはずだ。とにかく今の私には時間がない。ベンチでの20分だって貴重だし、読みたい本も溜まってるし、日記だって時間を見つけて書いてるようなもので、とにかく時間がない。やりたいことが山のようにあって苦しいじゃなくて、たのしい。だから、面白くないことはできるだけ避けたい。なんてわがままなのだろうと思うけれど、本当にごめんねとしか言えない。

少し不機嫌そうな周ちゃんに聞いた。「展示どうだった?」周ちゃんの感想はさらっとしてた。大体いつもそう。周ちゃんは時々ロボットみたいになる。テキスト二行みたいな言葉が返ってきて終わる。「よしみは?」観たこと感じたこと、あの作家は、あの写真家は、作品のこと、細かく感想を伝えると嬉しそうにうんうんと聞いていた。学芸員魂なんだろうか。酷く関心していた。「すごいな。そんな風に感じるんだ。今井さん好きなんだね。中平さんもよかった?意外だったな。」「いや、あの人はすごい人だよ。あんな撮り方できないよ。フレーミングが中平さんなんだもの。」「記憶なくなってからが好き?」「うーんと。そもそも、私は作家や作品を掘らないから、記憶なくなってからしか知らない。」周ちゃんはそれからずっとご機嫌だった。たぶん、勝手な予想だけど、私と結婚して良かったって今日は思ったんじゃないか。いつもはきっと、ちょっと後悔してるかもしれないけれど。一応、私だって写真作家の端くれみたいなことをしていたのだもの、写真の一枚や二枚のことは語れるでしょって調子に乗って言おうかなと思ったけどやめた。周ちゃんの嬉しそうな顔を見て私まで嬉しくなった。写真やってて良かったな。

久しぶりに少しお休みをして気持ちがよかった。以前は今日みたいな時間が沢山あったのにと思うと、時間っていうのは不思議なものだなとも感じる。時間貯金できたらいのに。けど、そんなことしたら、多分飽き飽きするかもしれない。うまくいかないからきっと楽しい。明日からまた気合いをいれてこう。勉強も写真も映像のことも。淡々ともくもくとやる。