夕飯

夕飯 21.9,2023

ちゃんとした夕飯は1週間ぶり。周ちゃんは明日の晩に帰るらしい。たぶん、深夜になるのだろう。

プチひとり暮らしは呆気なく終わる。もっと楽しみたかったな。家族がいることは、楽しいけど、私みたいな末っ子体質の甘えん坊はひとりでいた方が丁度いい気もした。

昨日、撮影帰りに柳澤さんと話していて知ったのだけど、柳澤さんは三姉妹の末っ子らしい。柳澤さんはずっと私よりも大人だけど、歳が離れた姉が2人ならば、さぞかし自由奔放に生きてきたのだろうと想像した。隣にいてその居心地の良さに安堵する時がある。その理由が少しわかって嬉しかった。

姉とも久しぶりに電話した。胃腸炎で死ぬかと思ったと言うと、姉がエジプトで胃腸炎になった話をしてくれた。いつもの通り、むちゃくちゃな話で大笑いして電話を切った。Helenaが秋にポルトガルに行くそうで、「先日、母から日本に来る事を聞いてたけど。Jean家はいつも行く行く詐欺だよね。」と伝えると「それは、あなたもね。」と姉。

確かに、今年、そっちへ行くからと何度言っただろう。人って、本当、勝手なもんだなと思った。人には言うのに、自分のことは全くわかってない。ため息をつきたくなる。なんだか、もっともっと適当に生きなきゃ駄目な気がした。毎日はいろいろがあり過ぎる。全部上手にやりたいけど、全部ぜんぶをきちんと考えて、未来やなんなら過去のことまで溢さずに目をかけていたんじゃきっと動けなくなる。憶測をすることで自分の身を守りながら生きていくことも大事だけど、そう簡単には人は死なないのだから。もっともっと、適当でいいんだ。

なんだろう。私は幸せなフリでもしたいんだろうか。周ちゃんに出会ってからより一層に安心や安全を手に入れてからというもの、外に出るのが億劫になってしまったんだろうか。怖いんだろうか。袋を逆さまにして全部を出してしまうみたいに今持っているもの全部を放り投げてしまいたい。