
「楽しみなさい。よしみの人生なんだから」アンメットを見ていた時に、母に年末を言われたことを思い出した。L.Aは夜中の3時。隣の部屋で戦闘もののゲームの音が鳴り響く中、電話の向こうにいる母に気づかれないように泣いた。
別に、姉が悪いとは思ってない。100万回くらい思ったけど、本当はそうじゃないことも知ってる。そういえば、大体、いつも、姉に限らず「あの人には悪気はないだから。」と、ことあるごとく、私は私に説得してきた気がする。
本当に悪いかどうかなんて多分、どうでもいいこと。大人になって知った。そして、離婚してからもわかった。真実、正義、何がよくて悪いかなんて答えを現実は別に知りたがってなんていない。結局、それで痛いと胸のあたりが、ズキっと、いやズキズキと、いや赤く腫れて腫れ上がってそれを隠そうとして、そのうちに痛みに耐えられなくなって、本当にもう痛いのだと誰かが悲鳴をあげたらゲームオーバーになる。それが答え、かもしれない。
これは私の性格の問題ってこと。どうしてなのか、よくわからないけれど、我慢しなきゃいけないと、ぐっと口をつぐんで成長しなきゃいけなかった。
元夫のことだって、私がムリです。と、早く言えば良かっただけだ。多くの人に助けを求められたら、彼の病を救えたかもしれないし、離婚してなかったかもしれない。「どうして、こんなことになるまで、我慢したの?」やっぱり母に言われて気づいた。え、あ。心配かけたくなかったから。ただ、それだけで、あとは、私なら何とかなると過信してんだろうか、よくわからないけど、まるっと大きくて真っ黒な布で包み隠していた。
人の所為にすれば簡単だし、その悩みは一方通行ですむ。自分の所為にすれば、現実を変えることなく、明日を迎えられる。なんでこんな大人になってから、母は私にあんな事を言ったのだろう。もっともっと、子どもの時に言ってくれたらよかったのに。